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そこでがんばる必要…ある? 誰のための「皆勤賞」なのか疑問に思ったできごと【4人の子育て! 愉快なじゃがころ一家 Vol.52】

  • 2019.9.22
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わが家の長女が小学6年生のときの話です。「体調が悪い」と養護の先生から連絡があったので学校に迎えに行きました。
すると保健室には、長女と同じクラスのMちゃんもいました。



以前、長女の不登校の記事を書きましたが、ちょうどこの頃、不登校になりはじめた時期でしたので、養護の先生も分かりやすい体調不良ではなくとも配慮をしてくださり連絡をくれていました。

精神的に学校がキツイのと、体調が悪いのは違う話ですが、体調が悪くても休めない…というのは子どもにとってどうなんだろう…と疑問に思いました。養護の先生がMちゃんのお母さんに連絡しても「よほどの高熱でなければまた教室へ戻してください」と言っていたとのことで…Mちゃんの様子が心配でしたがその日はそこで別れました。

数日後Mちゃんママに会ったのですが…


Mちゃんは頑張り屋さんな印象でしたが、まだ賞を取ったことがないということで、お母さんとしては皆勤賞を取らせてあげたかったようです。育児方針や考え方はご家庭それぞれのものなので余計なことは言えませんが、Mちゃんのしんどそうな顔が浮かんでなかなか消えませんでした。


その後、Mちゃんのストレスはクラスの子に向いていったのか、もめ事を耳にすることが増えました。
どうして辛いのに自分だけが休めないのか、どうして頑張ってるのにもっともっとと求められるのか。どうして自分の訴えは聞き入れてもらえないのか。様々な思いがあったそうです。

それから間もなく卒業となり、Mちゃんは皆勤賞を取りました。表情からはMちゃんの気持ちは読み取れませんでした。

そしてその後の中学校は別だったので、Mちゃんがどうなったかはわかりません…。


「何かをがんばったことで自信をつけさせたい!」というのは、多くの親が持っている思いだと思います。


でも本当の自信とは、本人が納得したうえで、頑張れた自分に対してつくものだと私は思います。

嫌々でも結果がでれば、そこそこの自信には繋がるかもしれません。ですが…その場合、その過程のなかにあるのはガマンすることです。

「ガマンする」ということも大切なことではあると思いますが自分がやろうと決めたことができるようになったときの喜びやそこで得られる自信とは…全然違うと思うのです。自分で決めたことを達成した喜びや自信は、また次の課題や壁へ立ち向かうエネルギー・パワーになってくれます。
(本人が皆勤賞を取りたくてがんばっていたなら、話は全然違ったと思いますが…)


たとえ賞を取れなくても、何歳になっても、わが子が何にがんばれるのかを気づいて、一緒に喜びを分かち合える親でいたいと思っています。

(じゃがいもころりん)

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