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主夫に抵抗ないワケは…親になって思う見本となる生き方【劔樹人の「育児は、遠い日の花火ではない」 第14話】

  • 2019.9.18
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皆さま、ごきげんいかがですか。
男の墓場プロダクションの劔樹人と申します。

普段はマンガを描いたり、バンドをやったり、ハロー!プロジェクトの応援をしたりしながら、家のことや育児を主に担当する主夫として生活しています。

今回は、うちの親に関しての話です。

■親になって感じる父と母の姿



うちの娘は、おばあちゃんとおじいちゃんが大好き。
うちの親にとっては初孫であり、今のところ唯一の孫なので、とても幸せそうだ。

私の両親は共働きだった。私は、物心つく前はベビーシッターさんに預けられていたし、祖父母と過ごす時間も長かった。新潟の田舎で、周りは農家の家庭が多かったので、当時としては珍しかったという。

父親は威張っていないし、母親も忙しく働いている。
私の価値観はそういう家庭で育まれた。

だから、今こうして結婚し、家のことを主に担当する主夫になることにも抵抗感がなかったのかもしれない。



おととし、うちの両親は、私が生まれ育った新潟から、母の実家である長野に引っ越し、小さな家を建てた。



■離れて暮らす母の思いやり





長野には祖父母が住んでいた家の他に、もともと母が生まれた家のあった土地が残っていたのだが、長野オリンピックに伴う区画整理のため、県のほうに回収されていた。

それが20年たって、祖父母が亡くなってからようやく戻されたという。

もともと私の実家があった場所は、車がないとスーパーやコンビニエンスストアすら行くことができない。冬になれば雪も積もるし、雪かきをしなければ車を動かすこともできない。

体の弱った年寄りだけの生活には厳しい環境である。


対して今度の長野の家は街の中にあり、買い物や移動に非常に便利である。
さらに福祉も整備されているという。





母はそう言った。

親孝行もしたこともないのに、老後も息子の手をかけないようにしようとしている親の思いを知った。孫の顔を見せられたことは、自分にとって初めての親孝行じゃないかと思っている。


そして、娘にとってこういう親として生きていきたいと、見本となってくれる自分の親にあらためて感謝するのだった。

(劔樹人)

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