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和素材を重ねた繊細なかき氷やパフェをじっくり味わう。上野御徒町「廚 otona くろぎ」

  • 2019.9.15
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上野御徒町のパルコヤにある「廚 otona くろぎ」は、厳選された和素材を生かした贅沢なかき氷やパフェが話題のカフェ。その人気ぶりは、もうすぐオープンから2年目を迎えるこの秋も、いまだ順番待ちになるほど。9月の月替わりスイーツは、和栗をたっぷり使ったかき氷!並んででも食べたいその味わいをご紹介します。

和素材を重ねた繊細なかき氷やパフェをじっくり味わう。上野御徒町「廚 otona くろぎ」
和素材を重ねた繊細なかき氷やパフェをじっくり味わう。上野御徒町「廚 otona くろぎ」
人気の日本料理店がプロデュースする上野御徒町のカフェ
和素材を重ねた繊細なかき氷やパフェをじっくり味わう。上野御徒町「廚 otona くろぎ」
現在は芝大門にある「くろぎ」だが、もとは湯島に店を構えていたことから縁ある上野御徒町エリア

地下鉄御徒町からすぐ、JR御徒町駅からも徒歩約3分ほどの場所にある「PARCO_ya上野
」は、“ともだちを誘いたくなるちょっとおしゃれなおとなのたまり場”をコンセプトに2017年にオープンした商業施設です。

その1階、中央通り沿いに面したカフェ「廚 otona くろぎ」は、東大の本郷キャンパス内にある和菓子店「廚 菓子 くろぎ」の姉妹店。日本料理店の名店「くろぎ」のオーナーシェフの理念のもと、和食に通じる繊細な“職人の手仕事”を伝えるパフェやわらび餅などの甘味がいただけます。

和素材を重ねた繊細なかき氷やパフェをじっくり味わう。上野御徒町「廚 otona くろぎ」
黒がメインカラーの店内

店内は黒を基調にした落ち着いた雰囲気。内装を手掛けたのは、本郷の「廚 菓子 くろぎ」と同じく建築家の隈研吾氏。天井や個室スペースに使われたすだれや、質感のある和紙を使った壁紙がスタイリッシュな和の雰囲気を生み出しています。

素材のおいしさを追求する創作かき氷が毎月登場

こちらで人気のメニューが、月替わりかき氷。豆腐に枝豆、かぼちゃなど和素材を使った創意あふれるかき氷が、ひと月間だけ楽しめます。

9月にいただけるのは、昨年秋のメニュー「和栗ん」に磨きをかけた「濃和栗ん(こいわぐりん)」。今年はより“贅沢な和栗感”にこだわりました。

国産の和栗がたっぷり12個分!9月限定「濃和栗ん」
和素材を重ねた繊細なかき氷やパフェをじっくり味わう。上野御徒町「廚 otona くろぎ」
栗の甘露煮を上に飾った「濃和栗ん」(単品2750円、ドリンクセット3150円)

運ばれてきた「濃和栗ん」は、そのボリュームにまず驚きます。

粒感をわずかに残した刻み栗入りのクリームは、味わいが濃厚で甘さ控えめ。純氷を柔らかく削った氷はすぅっと溶けるような口当たりで、栗の持つコクと香ばしさを感じられます。クリームと氷の間には和栗を練り込んだ下地のミルクがかけられ、氷の中にはほうじ茶クリームやかのこ餡、生クリームの層が隠されています。

和素材を重ねた繊細なかき氷やパフェをじっくり味わう。上野御徒町「廚 otona くろぎ」
かき氷は持ち帰りも可能なのだとか

このひと皿に栗を何通りにも楽しめるよう多重な仕掛けが施され、和食にも通じる繊細な職人技を感じます。

ドリンクとセットでいただくのなら、9月から登場した京都の老舗茶舗・福寿園の和紅茶がおすすめ。渋みが少なく香ばしい味わいで、氷で冷えた体も温めてくれますよ。

ひと口ごとに食感がくるくる変わる!看板メニューのパフェ
和素材を重ねた繊細なかき氷やパフェをじっくり味わう。上野御徒町「廚 otona くろぎ」
特製の黒米もなか「黒蜜きなこパフェ」(単品1400円、ドリンクセット1800円)

「黒蜜きなこ」をベースにした、通年メニューのかき氷やパフェも人気です。

あんみつをイメージして、わらび餅に白玉、栗の甘露煮、つぶ餡、寒天などのトッピングで構成した「黒蜜きなこパフェ」は、和菓子の粋を集めたようなスイーツ。

和素材を重ねた繊細なかき氷やパフェをじっくり味わう。上野御徒町「廚 otona くろぎ」
黒蜜にラムの甘い香りが合わさり、おとなっぽい味わいに変化

グラスの中心の黒蜜ソフトクリームはコクのある甘さの中に、ほのかに塩気のある味わい。隠し味はなんと醤油!キャラメルのような甘辛の好バランスです。

炒った黒豆やハト麦など次々現れる素材の食感の違いを楽しんだり、途中で国産ラム入りの黒蜜をかけてみたり、和菓子のおいしさを再確認できますよ。

くろぎの和菓子の原点。とろ~っと伸びる作りたてわらび餅
和素材を重ねた繊細なかき氷やパフェをじっくり味わう。上野御徒町「廚 otona くろぎ」
「蕨もち」(ドリンクセット2350円)

本郷店でも人気の「蕨(わらび)もち」は、オーダーを受けてから本わらび粉と水、黒蜜を練って作ります。使っているのは、上質な鹿児島産の黒本わらび粉。ミネラルを多く含む火山灰の土壌で育つ希少なわらび根から作られています。

氷水からつまみ上げたわらび餅は、どこまでもとろ~っと伸びていきそうな柔らかさ。黒蜜ときな粉をまぶしていただくと、なめらかな弾力を残して溶けていくような口当たり。この独特の食感が楽しめるのは作りたてならではの贅沢です。

和素材を重ねた繊細なかき氷やパフェをじっくり味わう。上野御徒町「廚 otona くろぎ」
わらび餅は全体的に甘さ控えめの繊細な味わい

一緒に添えられた自家製できな粉は、深く炒った上品な香ばしさ。また、桜の塩漬けとわらび餅をいっしょにいただくと、塩気による大きな変化を楽しめます。

和菓子との相性を考えたオリジナルブレンドのコーヒー

コーヒーは、恵比寿にある焙煎所「猿田彦珈琲」に“和菓子に合うように”とブレンドを依頼しています。中深煎りのふくよかな香りと、主張しすぎないほろ苦い風味が和菓子との相性ぴったり。

コーヒー(単品450円)はテイクアウトもできるので、上野御徒町散策のおともにするのもいいですね。

職人技で仕上げるスイーツ

和食と同様に四季を映した月替わりメニューや、その技術を活かして和素材を巧みに凝らした定番メニューなど、どれも手が込んでいる「廚 otona くろぎ」のスイーツ。厨房では熟練の職人さんがひと品づつ丁寧に作り上げています。

かき氷や甘味は月替わりなので、これからのシーズンにどんなメニューが登場するのか楽しみですね。

ぜひお目当てに、上野御徒町を訪れてみてはいかがですか?

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