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有利な勝ち方わかってるのに…公平な勝負に挑んだ子どもの結末【子育ては毎日がたからもの☆ 第64話】

  • 2019.9.14
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1つしかないものを取り合うとき
何かの順番を決めるとき

簡単で、公平性の高い勝負ってなんなのだろう?

■じゃんけんで決めることは、平等なの?

うちには娘と息子がいるのですが、毎日何かにつけて「これは娘の!」「ちがう! 息子のー!」と取り合うけんかが絶えません。

そんなときには、ありきたりなのですが、「じゃんけんで決めたらどう?」と提案することが多くなります。でもいつも息子は乗り気ではなくて…





■勝負ごとに負けるには理由があった!?


寝室の布団の上につっぷしてすねる息子を見つけて、きいてみました。

「どうしていやなの?」

すると、息子の答えは

「だって、毎回息子が負けるねんもん…」

とのことでした。

「じゃあ、ママとじゃんけんの練習しようよ!」と提案すると、
「もういいもん! ビー玉いらんもん」とつぶやくと、布団の中に潜り込んでしまいました。

かたくなにじゃんけん拒否をする息子に



毎回息子がじゃんけんでチョキを出すことを見抜いていた娘。じゃんけん勝負になるとパーで勝利を得ていたのでしょう。

そして、毎回負けてしまっていた息子は、すっかりじゃんけん嫌いに…。

思い返してみると、息子はしばらく前からじゃんけん嫌いでした。きっと負ける理由もわからず何度も同じ目にあっていたのでしょう。

じゃんけん勝負が始まると、あとは子どもたちに任せて、勝負を見ていなかった自分にも反省。



■「上の立場」を放棄できた娘はすごい!


「じゃんけんは、いろいろ出したらいいんよ」と言っても、息子の心はなかなかほぐれなかったのですが、唐突に娘が、



どうやら、子ども部屋にこもって2人で特訓をしていた模様。

これまで、じゃんけん嫌いだった息子が初めてみずからじゃんけん勝負を挑んできました。

「さーいしょーはぐー! じゃーんけーん…ぽん!」
「うわー! 息子の勝ち! ママの負けだー!」
「息子のかっちー!」

さっそく特訓の成果を披露して、鼻高々な息子。
そしてそんな息子を見てうれしそうな娘。

きょうだいっていいなと、あらためて思いました。

これまでチョキしか出さない息子に圧勝して、何度もいい目を見てきたであろう娘。でも、息子にじゃんけんの癖を教え、平等に勝てるように導いたことは、本当にえらいなと褒めたくなりました。

まだ若干7歳の娘ですが、黙っていたらそのまま自分がいい目を見続けるという悪知恵も働いているはず。それなのに、それをみずから手放す選択をできたのは、大きな成長だと思います。

じゃんけん嫌いを克服した息子は、その後は事あるたびにじゃんけん勝負を挑んでくるようになりましたとさ。

めでたしめでたし。

(ぺぷり)

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