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「命をかけて演じている」女優・山本舞香のストイックなまでの自分らしさとは

  • 2019.9.20
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女優として活躍中の山本舞香さん。バラエティ番組で見せる常に本音の発言や屈託のない笑顔とは裏腹に、女優としては毎回真剣勝負でいくという彼女。自分の気持ちにストイックなまでに正直な山本舞香さんにインタビュー。

——今回人気シリーズの第二弾「火村英生の推理」にご出演されるということですが、どんな役柄かというのと、脚本を読んだ時の感想を教えていただけますか。

「ミステリー系の小説を書いている白布施先生の担当編集者の役です。キャラクター的には自分の考えはすごくあるんですけど、それをすごく難しく考えて知的な感じで言葉を言う役なので、私とは真逆。私は思ったらストレートに言っちゃうタイプなので」

——山本さんとその編集者の江沢鳩子役は似ている部分などありますか?

「いや、タイプは違うので、どうセリフを発したらいいかなど考えながらやっています。江沢鳩子さんて、小さい時から本が大好きで、憧れの先生の側で編集者としてやれるっていう喜びを感じているので、そういうところは表現できたらいいなと思っています」

―—では、質問が変わるのですが、バラエティ番組などで見ると、山本さんは常に楽しそうで、本音でお話しされているイメージですが、山本さんにとって自分らしさってどう思われますか?

「自分らしいって何だろう?  って考えることがあるんですけど難しくて。最近は楽しければいいかなとも思えてきました。『こうじゃなきゃいけない』『こうありたい』『こうあるべき』とか、そういうことを考えずに、その時思ったことを自由に言って、その時感じたことをそのままストレートに伝えていけるのが私らしいというか」

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自分の気持ちに嘘をつきたくないから、自分が本当に思っていること以外は言わない

――例えば、レギュラー出演されている『王様のブランチ』では山本さんには台本がないという話も聞きました。

「そうなんですよ(笑)。最初の方は見てましたけど、自分の気持ちにも嘘をつきたくないから、自分が本当に思っていること以外は言えないんですよね。だから、正直に思ったことを言う。最近はむしろそれが求められているような気がします」

――ストレートな発言って、人によっては「何あの人?」みたいに思われることもあると思うんですけど、山本さんの場合はスカッとするというか、言ってくれてありがとうみたいな気持ちになります。

「結構『そんなにハッキリ言うのってどうなの?』みたいなことを言う人は多いと思うんですけど。こちらも何かを食べた時、触った時、見た時、正直に思うことを言ってるんですよね。そこで違うことを言ってしまう方が、視聴者の方にも失礼だと思うので」

――そういうところはご自分では好きですか?

「いえ、そんなことないです。ただ、そんなふうにストレートに言うことって今の年齢だからこそできること。今は自由に思っていることを素直に言っていいかなと思うんです。でも例えば結婚する時とか、30歳手前くらいには、もうちょっと大人にならなきゃいけないかなとは思っています」

――その姿勢は今後も変えてほしくないなとちょっと思ってしまいました(笑)。ではご自分ではどんなところが好きですか?

「好きなところはないですね。こうした方がいいと思うこともなくて。だから計画的にではなく、自分の気持ちに正直に、思ったことをやっていきたい。仕事でも直感で「やってみたい」と思ったらやりますし、その時、やりたくないって感じたら、今の自分とは波動というか、何かが合ってないんだなって思います」

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――では、お仕事もわりと直感で、自分がやりたかったらやるという判断ですか?

「いえ、そんなことはないです。やっぱり人に求められることってすごく嬉しいじゃないですか。例えばカメラマンさんに『撮りたい』って言われると頑張ってきて良かったなと思いますし、その期待に応えたいし。でも、最近は自由にやっていく中にも、もうちょっと自分をコントロールして、少し考えてから発言するようにしていきたいですね」

――TRILLのユーザーの方の中には、他人と比べたり、周りにどう思われるか気になる方も多いのですが、山本さんはいかがですか?

「私はあまり考えないですね。芸能界という世界に入った以上、嫌われたり批判されることはあると思います。100人が100人、私のことを好きになるわけはないじゃないですか。そういう世界であるなら、私も、自分が好きなことをやって行きたいなって思うんです」

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自分が心から『この役やりたい』って思う役を毎回100%で打ち込んでいきたい

――では、今後はどんなキャリアを築いていきたいですか?

「実は、先に見えているものがないんです。5年後、10年後どうなっているとか、私が60歳になったらどうなってるのかとかを考えてないんです。だからこそ今、楽しいこと、やりたいことをやっていきたい。先のことはわからないから、今を後悔しないように生きたいですね」

――今、女優としてご活躍されていて、ステップアップのようなことは考えていらっしゃるんですか?

「そうですね。どれだけ多くの作品に携わってお芝居をしたとしても、それだけでお芝居のレベルを上げていくっていうことには繋がらないと思うんです。だから私は自分が心から『この役やりたい』って思う役を毎回全力で、100%で打ち込んでいきたいんです」

――では、役選びも重要になってきますね。

「この役はバチッとハマったとか、この役はあまりハマらなかったかなとかは自分でも思うところがありますし、やっていて本当に楽しかったとか、この作品で初めて役に入り込めたとか、そういう作品に出合えているのも事実なんです。私も女優というお仕事が大好きだから、これから自分をどう成長させるかっていうことを真剣に考えていきたいです」

――100%って素敵ですが、結構、しんどいですよね。

「そうですね、私は全てを100%でやりたいけど今はまだできていないと思うんです。だから、満足はしてないし、逆に満足しちゃダメだと思う。ただ、全てを100%でできる人なんていないと思うので、日々勉強だなとは思いますね」

――毎日の生活や仕事に流されて、自分が本当にやりたいことができないみたいなジレンマを抱える人に、山本さんからアドバイスはありますか?

「例えばネット配信の動画を毎日1話だけ見るとか、お酒が好きな方なら近所のお店で1杯だけ飲むとか。そういう楽しみを1時間でも2時間でもいいから自分の中で作ってあげるとちょっとは気持ちが楽になるんじゃないかな。私も毎日、命を懸けて撮影してるんです。ロボットじゃないから、すぐにセリフも入るわけではないし。私たちの代わりは誰もいないという思いで仕事をしているんです。でも誰にでも自分のキャパがあると思うからこそ、毎日の楽しみを作りながら息抜きをするのも大切だと思います」

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――理想の男性像はありますか?

「一緒にいて楽な人がいいですね。最初から分かり合える人なんていないけど、徐々にお互いのことを知っていって、支え合えて、死ぬ時はこの人に看取ってほしいなって思える人がいたら、本当にすぐ結婚した方がいいと思う。そんなふうに思える人って滅多にいないと思いますけど」

――では山本さんの中でのマイルール的なものはありますか?

「起きたらまずブランケットを綺麗にする。寝る前にソファのクッションをきちんと並べる。ワンちゃんを飼っているので、家を掃除することですかね。部屋が綺麗だと落ち着くし、帰ってきた時も気持ちいいので」

——最後に、山本さんの頭の中の恋愛とプライベートの割合を教えてください。

「プライベート50、仕事50。25%恋愛で、25%友達で、50%仕事ですね。今はこのバランスがちょうどよくて平穏だから、あんまりどれかに集中しすぎないように自分をコントロールしていきたいですね」

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衣装協力/KINSELLA

Styling:Shingo Tsuno (impiger)

Movie, Photography & Design:dely

Writing:Mayuko Kumagai

Edit:TRILL編集部