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離乳食の救世主!ベビーフードを活用しよう

  • 2019.9.9

子どもが生後半年ほどになると離乳食が始まります。歯のない赤ちゃんが食べられるように、細かくしたりとろみをつけたりなど大変なイメージのある離乳食ですが、そんなママを助けるために各メーカーでベビーフードが販売されていて、最近は種類も多く、売上が急増しています。

ベビーフードにはどんな種類がありどんなメリットがあるのでしょうか。離乳食の基本と合わせて見てみましょう。

離乳食の進め方を知ろう

まずは、母乳やミルクだけで育ってきた赤ちゃんがどのような流れで離乳食に移行していくのかを知っておきましょう。当然、個人差があるので必ずこの通りにしなければいけないというものではありませんが、目安として確認しましょう。

生後5~6ヶ月

一般的に離乳食を開始する時期です。食べ物を見てよだれをたらす、興味を示すなどの変化が見られたら開始すると良いでしょう。

しっかりとすりつぶした状態のものを、まずは様子を見ながら1日1回1さじずつ与えます。最初はおかゆ、慣れたら野菜・豆腐・白身魚などを試します。この時期に限らず、初めて与える食材は1日1種類とし、数日与えてもアレルギーなどがないかを見極めてから次の食材へ移りましょう。母乳やミルクは飲みたいだけ与えます。

生後7~8ヶ月

舌でつぶせる固さにします。1日2回食に増やし、味や舌ざわりのバリエーションを増やしながら楽しめるようにしましょう。野菜・魚・肉など食べて問題なければ、卵をあげてみても良い時期です(加熱します)。

9ヶ月

歯ぐきでつぶせる固さにします、バナナの固さが目安です。1日3回食に進めましょう。家族で食事をすることで食事の楽しさを感じることが出来る時期です。調味料もほんの味付け程度につけていきます。

1歳~1歳半

離乳が完了しほぼ大人と同じ食事が食べられる時期です。1日3回の食事リズムを確立し、生活リズムを整えましょう。自分で食べる楽しみを感じられるよう、手づかみ食べをさせるのもいいでしょう。

ベビーフード増加の背景

離乳食に悩むママは少なくないですが、そんな悩みを解消してくれるのがベビーフードです。少子化で年々子どもの数が減る中、ベビーフードの売上はここ数年拡大傾向にあります。2018年には、前年比8%増の440億円の売上となりました。

商品についても、18年度は88品が廃止された一方で新たに88品が発売されています。メーカー側で新商品に力を入れていることが分かります。現在「日本ベビーフード協議会」は主要メーカー6社で作られており商品もそれらのメーカーからのものが主流となっていますが、近年は新規参入も相次いでいます。製麺会社や加工食品メーカーが、赤ちゃん用うどんや赤ちゃんでも食べられるカット野菜を商品化しています。

ベビーフードのメリットとは

ベビーフードの売上が増えている背景には、メーカーによる相次ぐ改良に加え、ママ達にとってベビーフードに対する抵抗感が薄れているということもあります。ベビーフードにはどんなメリットがあるのでしょうか。

(1) 外出に便利

外出時の食事は頭を悩ます原因の一つです。手作りした離乳食を持ち歩くのもいいですが、食品が傷む可能性がありますし何より準備が大変ですよね。ベビーフードには、温めなくても食べられるものやスプーンがついているものがあり外出時に重宝します。

瓶詰タイプのものであれば、食べ残しても持ち帰ることが出来るので食べきらないといけないという心配がありません。また、主食とおかずがセットになった商品が人気となっており、1つ持ち歩けば外出時でもバランス良い食事が出来るということが魅力ですね。

(2) 忙しくてもすぐに作れる

離乳食、特に開始当初は細かくしなければならない・煮込んだりとろみをつけたりしなければならないなど、手間と時間がかかります。しかし子どもがお腹をすかせるのは突然のこともあり、長時間待つことが難しいでしょう。時間のない時にさっと手軽に作れるのはありがたいですね。

(3) ママが作れない時でも安心

ママが病気で離乳食を作れないということもあるでしょう。そんな時、普段料理のしないパパでも扱うことができるのがメリットです。ます。祖父母などに預ける時など赤ちゃんの扱いに慣れていない場合には、一緒にベビーフードを預ければお互い安心できますね。

(4) マンネリを防ぐ

離乳食を作るのは大変な為、作り置きするママも多いでしょう。そうすると同じ食材が続くことになりマンネリ化することがあります。ベビーフードは様々なメーカーから販売されていて種類も豊富です。普段あまり使わない食材、調理に時間がかかる食材のベビーフードを上手に活用すれば、栄養バランスが片寄る心配もありません。

(5) 保存・保管がきく

ベビーフードは常温で保存することができるので日持ちします。加熱せず食べられるものも多くあります。これは普段から便利に使用できる要因ですが、さらに災害時の非常食にもなります。保存しておく場合には、賞味期限などを定期的に確認しましょう。

(6) 離乳食作りの参考に

自分で離乳食を作る際に、ベビーフードは参考になります。多くは月齢別に分かれて販売されているので「今は7ヶ月だからこのくらいの固さがいいんだな」などの目安にできます。量や味付けも真似してみるといいでしょう。

さらに、市販のままではなく、ひと手間加えて食べ方をアレンジする人も増えています。アレンジレシピが商品のホームページに公開されていることも多いので、チェックしてみるといいですね。

ベビーフードには様々なタイプがある

ベビーフードには様々なタイプがあります。どんなものがあるのかそれぞれの特徴を知り、場面に合わせて活用しましょう。

(1) 瓶詰タイプ

瓶詰タイプはしっかりと密閉されているので衛生面で安心できますし、保存性が高い上に中身が見える安心感があります。外出時に残してしまっても、蓋をして持ち帰ることが出来るので便利です。おかずや野菜以外にもフルーツなどがありデザートとして与えることが出来ます。

(2) 粉末タイプ

お湯で溶かして使う粉末タイプは、下ごしらえ時や手作り離乳食と併用しての利用がオススメです。自分では中々調理することがないレバーペーストなどは、栄養もしっかり摂れてオススメです。スープやだしなどもあるので、準備に代用すれば時短につながります。離乳食に必須であるとろみのもとなどもあり、調理のベースとして使えます。

(3) 固形タイプ

固形タイプのものはフリーズドライとなっていて、お湯を注ぐだけで食べることが出来ます。ビタミンなどの栄養や風味の変化が少ないことがメリットです。忙しい朝などにオススメですね。おかゆに混ぜたりパンに塗ったりなど、アレンジが可能です。

(4) レトルト

バリエーションがとても豊富です。パックになっているものはお皿を用意する必要がなく、開けるだけで食べられますし、さらにスプーンがついているタイプもあります。温めずに食べられるものがほとんどですが、自宅であれば少しあたためるとより美味しく食べることが出来ます。

厚生労働省の「授乳・離乳支援ガイド」でも、離乳食は「手作りが好ましい」とした上で「ベビーフードなどの加工食品を上手に使用することにより保護者の負担が少しでも軽減するのであればそれも一つの方法」と記述しています。生後1年前後で職場に復帰するママも多く、時短のためにベビーフードを活用したいというニーズは今後もさらに高まる見込みです。

筆者も、息子が小さい時はベビーフードに助けられました。時にはおかずとご飯のセットパックを持っていったつもりが両方ともごはんのセットだった為、おかず無しの食事になってしまったなどの失敗もありますが、今はいい思い出です。

全てをベビーフードに頼ることは好ましくないかもしれないですが、離乳食作りに苦労してイライラする、せっかく作ったのに食べてくれない、作る時間がなくて余裕がなくなるなどの悩みを抱えるのであれば上手に活用しましょう。何よりもママが気持ちに余裕を持って、楽しい食事時間にすることが一番大切です。

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