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NYコレ開幕! TOMO KOIZUMI、2シーズン目は着替える演出で発表。

  • 2019.9.11
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昨シーズン、マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)のマディソン・アベニューの旗艦店でセンセーショナルなコレクションデビューを果たしたトモ コイズミ(TOMO KOIZUMI)。無名だったデザイナーは、一晩で世界に名を轟かせたわけだが、それから約半年間を経て2シーズン目となるコレクションを発表した。会場は前回と同様で、スタイリストのケイティ・グランド、メイクアップ・アーティストのパット・マクグラス、ヘア・アーティストのグイド・パラウといったドリームチームが再結集した。

店舗の地下フロアを使った会場には、3つのハンガーラックが設置。十代のトランスジェンダーモデル、アリエル・ニコルソンをアヴァンギャルドなヘアメイクで飾ったミステリアスな主人公に仕立て、彼女がスタッフたちの手を借りながら、ハンガーに吊るされたルックに着替えるといったプレゼンーション形式で挑んだ。

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前回のショーは、ミニ丈のドレスをはじめとする圧巻の28ルックだったが、今回は7ルックの少数精鋭で勝負。目にも楽しいカラフルなラインナップのなかには、純白のウェディングドレスのようなピースも登場した。すべてにブランドの強みであるポリエステルオーガンジーのフリルを全面に打ち出し、随所に無数のリボンをあしらい可憐さを添えていた。

首下からつま先までを覆い隠すほどの巨大なロングドレスやジャンプスーツは、どれも主役級の存在感を放つ。構築的かつ複雑に留めあわせたようなデザインが採用され、技術レベルの高さを伺うことができた。

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モデルは、歓び、悲しみ、驚きなどあらゆる感情をジェスチャーや表情で表現しながら次々と着替え、踊り舞う。大きな動きをとるたびに、フリルの躍動感が際立ち、会場からはわっと歓声があがっていた。

近年のNYFWで多くのブランドがより商業的な方向に目を向けるなか、トモ コイズミの2シーズン目は、ファッションと芸術を繋ぐ可能性をさらに押し広げるコレクションだった。

Text: Maki Saijo

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