【思考をキレイにする旅の仕方（180）】自分の「普通」を疑ってみる

魚の骨を机の下に吐く人を見て、あなたはどう思いますか？
しかめっ面をする人もいるでしょう。
しかし、中国では「普通」。近年、中国のマナーも変わってきていますが、
少なくとも10年前までは「普通」に見られる光景でした。

あなたは食べている途中で気づいた魚の骨をどうしますか？
私は口から出して皿の脇に置きます。日本人にとっては「普通」のこと。
しかし、それを見た中国人から、しかめっ面されたことがありました。
彼からすると、一度口にした物をこれから食べる料理が載っている皿と一緒にすることは「普通」ではないらしい。

一方、パーティーで、ニコニコしながら他人の意見を聞いていて何も話さない人をどう思いますか。
日本であれば、おしとやかでいい人だねぇという評価をいただけるかもしれません。
しかし、アメリカでは、自分の意見を言わない人として評価は低く見られる可能性があります。
海外では自分の意見も言いながら会話を続けていくことが「普通」。

このように自分にとっての「普通」は世界から見たら「普通」ではないことも多い。
時に自分の「普通」を疑ってみることも必要かもしれません。
時代でも変わっていくのですから。＜text：イシコ http://sekaisanpo.jp/＞