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「夫と分かり合えない…」はなぜ起きる? 人気漫画家さわぐちけいすけさんに学ぶ、夫婦が自分軸で生きる方法

  • 2019.8.31
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なぜ夫婦は敵対し、ぶつかり合うのか?

理解し合うことを望んでいないわけではないのに、口論が始まればいつの間にか、お互いの言い分を押し付け合うだけ…。

夫婦として近くにいる存在なのだから、自分のことをわかってほしい…いや、理解するべき!

お互いに自分勝手な持論を振りかざしていることには薄々気づいているのに、それでも“身勝手な押し付け”をやめられないのはなぜなのでしょう?

そんな疑問にヒントを与えてくれるのが、twitterで20万人以上のフォロワーを持つ人気漫画家さわぐちけいすけさん(@tricolorebicol1)による漫画『人と仲良くなる秘訣』です。

■いつの間にか抜け落ちる「夫婦は他人」という大前提

“ケンカすること無く結婚してから4年、付き合って7年が経つ”というさわぐちさんは、ある日知人から夫婦仲良しの秘訣について聞かれます。

そしてさわぐちさんが語ったのは“夫婦は他人である”という心構えでした。



「夫だから」「妻だから」と相手に自分の要求を押し付けたり、期待したりすることが、ケンカの原因を担ってしまうと説明するさわぐちさん。

しかし、そんな“身勝手な押し付け”をやめられないのは、親しい間柄ゆえの甘えと、相手は“他人である”という基本的な考えが欠落しているからでもあります。

他人だから、考えが違って当たり前…

他人だからこそ、自分の期待通りに動かないのは当たり前…




それなのに夫婦となり、ともに生活するようになったことで、相手はまるで自分の一部。それが愛情なのか支配なのかさえ、見分けがつかないくらいに…。

しかし、そもそも夫や妻は、人生を共に歩む“特別な他人”であることを忘れていないだろうか?



日常の馴れ合いのなかでつい見落としてしまいがちな大切な事実を心に留めておくことで、夫を憎むことも、妻に面倒なことを押し付けて逃げ惑う情けない自分からも解放されるかもしれません。

■夫婦の理想は「1人でも大丈夫…でも一緒がいい」

“夫婦は他人である”という考えを大切にしながら結婚生活を送るさわぐちさんが、結婚前『理想の夫婦』について描いた作品もTwitter上で多くの注目を集めました。

結婚のお祝いをしてくれた友人にさわぐちさんが“理想の夫婦”についてたずねられた時のエピソードです。

「どんな夫婦が理想?」の質問への回答は…



相手に依存し、甘えることが前提の関係は、与えられることばかりを期待し、“協力する”という概念が抜けてしまうからこそ、2人の関係は常に不均衡な状態に陥ります。



しかし、自立した2人であれば、相手に無駄な期待せず、自分軸で生きられる…。

さわぐちさん夫婦のように、お互いが身の回りのことを器用にこなし、自立した関係を築くことは容易なことではないにしろ、夫婦は本来、協力し、支えながら生きていく人生のパートナーであるはず。

「女だから」「男だから」という性別で夫婦の役割分担をするのではなく、万が一何かが起きた場合、共に助け合う関係を築いておくには、お互いが自立した存在であることが重要。

しかも人は、1人でいても、2人でいても孤独であるように、誰かを利用して自分の心の隙間や存在を埋められるわけではありません。

「1人でも大丈夫…でも一緒がいい」

男女ともに、この想いを胸に夫婦になれたら、結婚後の幸せの純度はもっと上がる気がするのです。

さわぐちけいすけさん
夫婦円満の秘訣や人付き合いの極意を描いた漫画がSNSで話題のイラストレーター&漫画家。著書『妻は他人 だから夫婦は面白い』『人は他人 異なる思考を楽しむ工夫』『妻は他人 ふたりの距離とバランス』(いずれもKADOKAWA)発売中。
●Twitter:@tricolorebicol1
●HP:さわぐちけいすけ

(倉沢れい)

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