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エッグタルト発祥の店から、ポルトガル料理店まで。“マカオの美味しい”を食べ尽くすグルメな旅

  • 2019.8.29
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西洋と東洋の食文化が融合するマカオ。半島部と埋め立て地、すべて合わせても大田区の半分ほどの土地に美味しいものがぎっしりつまっています。 広東料理とポルトガル料理が出合って生まれた料理から、フレンチ出身のシェフが手がけるおしゃれカフェのメニュー、素朴なスイーツも外せません。マカオでぜひとも訪れたい店と食べてみたいものを紹介します。

エッグタルト発祥の店から、ポルトガル料理店まで。“マカオの美味しい”を食べ尽くすグルメな旅
エッグタルト発祥の店から、ポルトガル料理店まで。“マカオの美味しい”を食べ尽くすグルメな旅
ポルトガルと中国の出合いから生まれたマカオ料理
エッグタルト発祥の店から、ポルトガル料理店まで。“マカオの美味しい”を食べ尽くすグルメな旅
1961年創業の、マカオ料理の老舗レストラン

この土地に最初に住み始めた中国人漁師が広めた福建省の広東料理と、約450年前の大航海時代にアフリカの喜望峰、インド、東南アジアを経てやってきたポルトガル人の食文化がミックスしたといわれるマカオ料理。その伝統的な料理を食べられる店が「Solmar(ソルマー)」です。

エッグタルト発祥の店から、ポルトガル料理店まで。“マカオの美味しい”を食べ尽くすグルメな旅
「バカリャウ」(65パタカ)とポテトとポルトガルソーセージのスープ「カルドベルデ」(45パタカ)

干しダラのコロッケ「バカリャウ」はもともとポルトガル料理ですが、この店でもほとんどの人が注文する人気メニュー。中身はタラの旨味がしっかり感じられ、ホクホクとした食感。アツアツのうちにどうぞ。

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スパイシーな「アフリカン・チキン」(左/175パタカ)、マイルドな「ポルトガル・チキン」(右/180パタカ)

マカオ料理には、ポルトガル船の寄港地だったアフリカやインドからもたらされたスパイシーな料理が多いのが特徴。その定番中の定番が「アフリカン・チキン」です。店ごとに味付けが異なり、ここではスパイシーな「アフリカン・チキン」と、マイルドな「ポルトガル・チキン」の両方があるので、食べ比べてみるといいですね。

店があるのは、観光の中心セナド広場から徒歩数分の場所。メニューの種類がとても豊富で、ビーフンなどの麺料理、チャーハン、サンドイッチのほか、ポルトガルワインなどお酒も楽しめます。メニューには日本語も添えてあり、初めてのマカオ料理にトライするにはもってこいです。

南欧気分に浸れるポルトガル料理レストラン
エッグタルト発祥の店から、ポルトガル料理店まで。“マカオの美味しい”を食べ尽くすグルメな旅
メニューはポルトガル語、英語、中国語だけだけれど、人気料理には写真があるから心配ない

マカオの文化に大きな影響を与えたポルトガルそのままの雰囲気を楽しめるのが、ウォーターフロントに近い「DOM GALO(ドンガロ)」。色彩豊かなポルトガルらしいインテリアは、眺めるだけで楽しくなってきます。

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魚介のサラダ(右)と、干しダラの炒め物。1皿80~120パタカ前後で食べられる

前菜のおすすめは、魚介を香味野菜とスパイスで漬け込んだセビーチェ。干しダラはコロッケのほか、炒め物などにもよく使われます。野菜と一緒に炒めて卵でとじた料理は、マイルドな味付けなので日本人の口にもよく合います。

発祥の地で味わうエッグタルト
エッグタルト発祥の店から、ポルトガル料理店まで。“マカオの美味しい”を食べ尽くすグルメな旅
エッグタルトは1個10パタカ。箱買いしていく人がほとんど

マカオでぜひとも食べたいスイーツといえば、エッグタルト。マカオ風エッグタルトを生み出したお店が、「Lord Stow’s Bakery(ロード・ストウズ・ベーカリー)」です。

英国人のアンドリュー・W・ストウさんがコロアンにパン屋をオープンしたのが1989年。今では支店もあり日本にも出店していますが、発祥の地で味わう焼き立ては格別。半島側からバスで約30分かかるにもかかわらず、開店直後から大勢の人が訪れています。

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店の裏手にある工房。職人さんが手作りする様子をガラス越しに眺められる

バス停に近いベーカリーはテイクアウト専門。すぐ裏手にカウンター席の「Lord Stow’s Express(ロード・ストウズ・エクスプレス)」があり、コーヒーなどのドリンクとともに食べたい人はこちらへ。1日2万個近くも売れるエッグタルトは、店の裏手の工房ですべて手作りされています。その様子を外から見学できるので、ぜひのぞいてみてください。

どこか懐かしい、ノスタルジックカフェ
エッグタルト発祥の店から、ポルトガル料理店まで。“マカオの美味しい”を食べ尽くすグルメな旅
ハワイのマラサダにも似た「沙翁(サーヨン)」1個5パタカ、タマゴサンド16パタカ

最近ではショッピングモールや会議場まである大型リゾート施設が増えているマカオですが、昔懐かしい食堂風カフェも健在。マカオ半島の西側、十月初五日街にある「南屏雅叙(ナンピンガーチョイ)」は、マカオっ子ならだれでも知っている店。店の入り口ではパンを販売し、中に入ると食堂になっています。

名物は、揚げパンに砂糖をまぶした「沙翁(サーヨン)」。タマゴサンドも人気があり、シンプルに玉子焼きだけのものと、玉子焼きの間にチャーシューを挟んだものも。店がある通りにはお茶、漢方薬店、麵の専門店など昔ながらの店舗が残っているので、散策&お買いものの合間のおやつタイムにおすすめです。

フレンチ出身のシェフが手がける話題のおしゃれカフェ
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マカオのミシュラン星付きフレンチレストランで修業を積んだローレンスさん

世界中の食文化がミックスし、食の楽しみには事欠かないマカオ。ポルトガル料理がマカオで進化したように、そのマカオ料理がさらに進化した料理を味わえるのが、「Seek Your Choice Bistro(シーク・ユア・チョイス・ビストロ)」。オーナーシェフのローレンス・タイさんは、有名ホテル内のフランス料理店で修業し、8年前に独立しました。

オフィス街に近い場所にこの店を出したのは1年前。マカオ&ポルトガル料理に独特のアレンジを加えたセットメニューを提供しています。

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コース料理の一部。デザートが付いて2人で999~1220パタカ

平日の夜は2人で999パタカのセットメニューのみですが、ランチタイムは48~70パタカのプレートランチメニューが登場。土・日曜はアラカルト料理も提供しています。盛り付けがとても凝っていて、楽しくなること間違いなしのお店です。

伝統的な広東料理、フレンチ、イタリアンなどの高級店から路地裏の屋台まで、予算とお好みに応じて選べるのもうれしいところ。マカオならではの各国料理を味わってみてください。

※マカオの通貨1パタカ(MOP)は約14円

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