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心が痛む別れこそがあなたを磨いてくれる

  • 2019.8.29
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「恋愛がめんどくさい」と言う女子の話を聞いていると、「だって、別れたあと、心が痛いし」と言います。
恋愛がめんどくさい理由は、もっと他にもあるはずですが、この「別れたあとの自分の心の痛みの処理」を思えば、恋愛って、めんどくさいものですよね。
でも、その痛い心が、あなたをいい女に格上げしてくれます。

■心が痛まない別れは、別れとは言わない

心が痛む別れがあるということは、心が痛まない別れがあるということなのかもしれません。心が痛まない別れって、たとえば、3ヵ月もつきあわずして別れたとか、そういうことでしょうか。3ヵ月とつきあわず、さほど相手に思い入れがないと、別れに際して、あまり心が痛まないのかもしれないですね。
でも、そういう人は言います。「わたしのなにが良くないから3ヵ月と交際が続かなかったのか、今でも考えている」と。


つまり、交際期間が長かろうと短かろうと、おそらくみなさん、大なり小なり、別れに際して、(人知れずではあっても)痛みを感じているのだろうと思います。
そう仮定したうえで、ではなぜ心が痛むことが、あなたを磨いてくれるのか、ということについて、以下にお話します。

■人には本来、善人も悪人もないから

こと恋愛に関する別れって、どっちが良くなかったのか、という答えが明確にないから、自分が磨かれます。
たとえば彼の浮気が原因で別れた場合、「悪いのは彼です、以上おわり」と思える人って、案外少ないと思います。
「わたしのなにがまずかったから、彼は浮気したんだろう」とか、「わたしがあのときこうしていたら、彼は浮気せずに済んだのかな」とか、そういう答えが出ないことを、あるていどの時期までずっと考え続けませんか?
そして、その問いには答えなんて、ないですよね?


***


テレビドラマや映画は、善人と悪人がはっきり分かれています。そういうわかりやすいキャラ設定のほうが、見ていて理解しやすいし、最後に感動しやすいから、そうなっています。
でも生身の人間がやる恋愛って、ほぼ答えがないものです。そして別れてしまえば、彼に答えを聞くことができない。答えを聞けたとしても、聞いた答えのそばからまた新しい疑問が湧いてきて、ずっとなにかが心に引っかかり続けるでしょう。


そういうのって、ハッキリ言ってしんどいことです。すべてのことが白か黒か、ハッキリなって「はい、おしまい」となったほうが、おそらく誰にとっても心が楽です。
でも、そういう答えのない問いを、あるていどの期間ずっと思い続けることでしか、人の心って育たないのです。つまり、答えのない問いを考えることが、自分を磨くということになるのです。


それはきっと、人には本来、善人も悪人もないからです。ひとりの人の心のなかに、いいところもあればエグイところもある、それを別れは素直にそっくりそのまま表に出してくるのです。
心が痛む別れはあなたに、善悪両方の自分を見つめさせるから、あなたは成長し磨かれるのです。(ひとみしょう/ライター)


(ハウコレ編集部)

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