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彼に裏切られたトラウマ、克服のカギは「シンプルな自問」

  • 2015.3.27
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彼が自分に隠れてほかの女性と付き合っていた…という事実。このことが女性に与える精神的ダメージは、世界の終りに匹敵するくらいの衝撃だと思います。

そして発覚後、彼と話し合い、彼が謝罪し元のさやにおさまって一件落着! となったとしても、一度心に受けた衝撃はそう簡単に消え去ることはありません。

「毎日朝昼晩、必ずLINEすること」

「飲み会は週1回だけ参加OK、しかも必ず9時までには家に帰ること」

「会社の集まりであっても、若い女の子がいる場には参加しないこと」

などなど、彼に色々な条件を課してみて、それを守ってくれていても「またいつか違う女性に心を奪われるのではないか」といった不安がいつも渦巻き、自分が苦しくなってしまうことも多々あります。

そのうち、何度彼に謝られても不安は払拭できず、つい彼をいつまでも責め立ててしまい、結局別れることになったという話もよく聞きます。本当は彼を失いたくないと思っているのに、彼が自分から離れたくなるような、いわば思いとは逆の行動をしてしまうのですよね。それだけ「彼に裏切られた」という心の傷は深いのだと思います。当然ですよね。

「好きな男性に裏切られた」トラウマって克服できるものでしょうか。

私は、「傷ついたあなたが何を一番大切にしているか」で、その可否が分かれると思います。

克服できないケースとして多いのは、一番大切にしているものが「あなた自身のプライド」である場合です。いったん傷ついたプライドは、彼がどんなに謝ろうが態度を変えようが、そうそう修復できるものではありません。

「これだけ自分が苦しいんだから、その原因を作った彼も同じように苦しめなくては気が済まない」とばかり、彼に過酷な要求を突きつけたうえ、それがかなわなければ彼を責めます。

裏を返せば本当は「苦しい気持ちを共有してほしいほど相手に愛されたい」という思いがあるのですが、そこまでがまん強く付き合ってくれる男性もなかなかいないでしょう。結果、別れることになり、トラウマは克服できないまま、「もう男性なんて信じられない」と心を閉ざしてしまったりします。

逆に克服できるケースとして多いのは、一番大切にしているものが「あなた自身の彼への思い」である場合です。「彼のあなたへの思い」を信じるのではなく、「彼を好きだと思っている自分の気持ちを信じているか」がトラウマ克服のカギとなります。

どのような人間関係であっても、他人に何かを期待したときは大なり小なり失望することが起きます。相手は自分と違う人間なので必ず見解の相違があり、他人が自分の思い通りに動くことはほとんどないからです。

彼に裏切られたことに失望するのは当然です。しかし、「彼は謝罪しているし、そんな彼を好きになったのは自分だから、今回の彼の過ちは許そう」と思えれば、苦しい気持ちを抱えていたとしても、前を向いたお付き合いができるでしょう。

例えば「今後は毎日連絡すること」というルールを決めたとしても、自分のプライドを満たすためであったら、「連絡して当然」という態度で接したり、守られなければ責めたりしてしまいますが、彼への思いがあるならば「忙しくても今日も忘れずに連絡してくれてありがとう」という接し方をするでしょう。もし自分が男性であったとしたら、どちらの女性とつきあっていきたいかは明白ですよね。

もしあなたの彼に「裏切られた!」という事態が起こったら、ここは冷静に自分自身の気持ちを振り返ってみてください。相手との関わり方を見直すいい機会ととらえてくださいね。

(佐藤栄子)

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