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「遊び」を知っている大人が好きな街。東中野に住みたくなる、5つのこと

  • 2019.8.26
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住んで本当に良かった街を紹介する連載。第17回目は、中央・総武線の走る街、東中野です。

「中野」は訪れたことがあるものの、東中野には行ったことがない、という方も多いかもしれません。実は中央・総武線で新宿駅から2駅、4分という好立地。新宿で遅くまで飲んでしまったときには、歩いて30分ほどで着いてしまうほどの距離にあります。

大江戸線も走っているので、六本木や飯田橋といったオフィス街に行きやすいのも特徴。中央・総武線直通の東西線もあわせて走っているので、九段下、大手町といった場所にも1本で行けます。交通の便は申し分なし。

駅直結のアトレヴィがあります。お惣菜やパン屋さんなどが豊富です。

街自体にも、学校がいくつかあり、お寺も多く、新宿から2駅という立地とは思えないほど、のどかで静かな住宅街が広がっています。

早稲田通り沿いにはお寺がいくつもありました。

そんな東中野駅を歩いていて感じたのは、「遊び」が好きな大人が暮らしていて楽しそうだなぁ、ということ。「遊び」と一言でいっても、いろんな遊び方がこの街ではできるんじゃないかと。ひとつずつご紹介していきますね。

忘れられない味がある

東京に出てきてからいくつもの街を転々としていると、ときに、どうしても食べたくなる「忘れられない味」があったりしませんか。それはあそこのラーメン屋のスープだったり、あの焼き鳥屋で最初に出てくるお通しだったり……。多い時には週に何回も通ってしまうほどの、忘れられない味。

東中野には、多くの地元民が集うパスタ屋さんがあります。それが、「モーゼ」。たまたま知人に東中野に通っていた経験がある人がいて、わたしはその方に教えてもらいました。ただ前を通っただけでは気が付かないような、古いビルの1階、奥まった場所にお店はあります。

 

奥の左手がモーゼの入り口。

お盆シーズンのランチ時にお邪魔をさせていただいたので、そんなに混んでいないかな、と思って扉をあけるとびっくり。ほとんど満席状態で、老若男女、様々な人がこのモーゼの味を愉しみに来ていました。

活気のある店内では、ひっきりなしにパスタが作られています。メニューは明太子やあさりなど、奇をてらったものはありません。でもだからこそ、人を惹きつけるのかもしれません。

明太子としめじのパスタ。オニオンスライスとレモンでさっぱりいただきます。

わたしの隣には、新聞を片手に現れたご年配の方も。洗練されているというよりは、味のある、親しみやすい雰囲気。きっとこの方も何年もずっとここに通い続けている方の一人なのかもしれません。

通いたくなる店がある、ってその街で暮らす上でとっても大事なことのような気がします。

MOSES(モーゼ)

東京都中野区東中野4-4-5 東中野アパートメンツ1F

チェーン店もつぶれてしまうほどの、個人店の威力

街あるきをしている中で出会ったとある店主に、東中野のことを聞きました。

「東中野は、住宅街が多いばっかりでしょう。でも、都心では人気のファストフード店がなくなってしまうほど、個人経営の飲食店が多い街なんですよ。」

商店街の入り口。活気がありますね。

おそるべし、東中野。たしかに、駅を出てすぐの通りにも、そこから延びる商店街「東中野ギンザ商店街」の中にもたくさんの飲食店がランチタイムから元気に営業されていました。学生が多いこともその理由のひとつかもしれません。

素敵なお店も見つけました。次回来てみたい…!

商店街の中にはスーパーも。買い物も便利そうです。

きっと掘り出していったら、お気に入りの店が一つや二つ、できるのだろうなぁ。そういう街で暮らすというのは、愛着がわいてますます好きになってしまいそうですね。

商店街の路地を入れば、賃貸アパートが多くありました。

こだわりを伝えて、「好き」をアップデートしていく

駅を出てすぐ目の前に通っているのは、大きな道路の「山手通り」。近くには西新宿ジャンクションがあるため、車で旅行に行った際などに帰りに通るのが、東中野のあたりだったと思いだす方もいるかもしれません。

広い、大きな通りです。

この山手通りを少し下ったところに、花屋「On flowers」があります。これまで紹介してきた東中野の雰囲気とは少し異なる、おしゃれで洗練された印象のお店です。

店内には、メジャーなお花から、すこし変わった品種のものまで、様々なお花が並んでいます。最近では奥のスペースにカフェスペースもでき、食事を愉しむ方々もいました。

洗練された、とはいえ気取った感じは全くなく、親し気に話をしてくださり、気に入ったお花をさっとブーケにしてくださいました。

特別な時だけではなく、日常的に花を飾るように暮らしたい。そういう方にとって、「こういうお花が好みなんだ」ということを伝えていけば、もっともっと知らなかったお花に出合う機会が増えるかもしれませんよ。

お花を片手に歩くって、とっても贅沢なことです。

そしてちょうどこちらのお店に入って少し街の話を伺っていた時に、珍しいクラフトビールや日本酒、ワインを販売しているお店「vinsy」をご紹介いただきました。山手通りを渡って3分ほど行ったところにあります。

ひとつひとつのお酒に、蔵元や醸造家の方々の顔写真とお酒を造るに至った背景が書かれた紙がセットで紹介されています。取り扱う商品はどれも珍しいものばかりで、思わずたくさん購入してしまいました。

珍しい種類のクラフトビールがずらり。

日本酒も珍しいものが多かったです。

こちらも好みなどをお伝えすれば、味だけでなく、造り手の方たちのことまで丁寧に、丁寧に教えてくださります。メジャーなお酒ではもう面白くないというあなた。お酒を味わう「遊び」がこのお店に通えばできそうです。

On Flowers

東京都中野区東中野1-59-6 ウエストビュー1F

vinsy

東京都中野区東中野3-1-9-1F

仕事帰りに、ちょっと1本

東京に出てきて驚いたのは、ミニシアターが様々な街にあるということ。東中野にある「ポレポレ東中野」もそのひとつ。

このビルの地下に映画館はあります。

現在ではロングランヒットとなっているドキュメンタリー映画「人生フルーツ」という作品の上映が解禁された際、東京で初めて上映されたのがこの場所でした。以 降、気になった映画があれば、定期的に訪れています。

少しとがったセレクトがミニシアターの特徴。

シネコンのような大きな映画館があるような街は、どうしても「住む」というイメージが結びつきにくいものですが、こうした小さな映画館であれば、「ちょっと仕 事帰りに、1本観ていこうかな」なんて生活も夢ではありません。

大きな映画館ではやっていないような、マイナーなもののなかにも、自分に大きな影響を与えてくれるような一作に出合えることもあります。映画好きの方にはぜひ、そんな自分の「好き」を叶える暮らし方も、少し立ち止まって考えてみてほしいのです。

ポレポレ東中野

東京都中野区東中野4丁目4-1

春には、立派な桜並木も

東中野の駅を中心にしてちょうど東側には、あの神田川が流れています。

夏のこの時期にはうっそうと茂った緑が広がるこの場所も、春には見事な桜並木が見られるそうです。桜と川のコラボレーションといえば、中目黒を思い浮かべがちですが、ここにもあったんですね。

春には桜がきれいなんだろうなぁ。

歩道もしっかり整備されているので、「春」を感じたい日には、ぜひこの道を通って帰ってみてはいかがでしょう。少し遠回りになっても、きっとすがすがしい気分に浸れるはずです。

 

*

私の知人も何人も住んでいる東中野駅。みんな一様に「しばらくここから出たくない!」と言う気持ちが、少しだけわかったような気がします。

大きな街もいいけれど、自分の住んでいる街で食べて、遊んで、寝る。とことん街を愉しみたい、大人なあなたにおすすめしたい街でした。

東中野駅の住み心地って?

実際に東中野に住んだことのある人に、聞いてみました!

・駅前の商店街がかなり発展していますので、買い物をする場所には困りません。 スーパーも駅周辺に多数あります!

・中央・総武線に乗れば新宿まで5分程度ですので、通勤にはかなり便利な場所です。 また、都営大江戸線も通っているので地下鉄の利用もできます。

・駅前にアトレがあるくらいで、そのほかに大きな商業施設はありません。その分新宿や中野にでかけることが多かったです。

・小さな公園はいくつかあるのですが、大きな公園がないので自然を身近に感じられないと感じました。

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