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なぜ男性は連絡不精が多いのか【ひとみしょうの男ってじつは】

  • 2019.8.24
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のっけから自分のことを書いて恐縮ですが、僕は来たLINEにわりとはやく返信する方なので、LINEの返信が遅い&返信しない男の気持ちがまったくわかりません。返信しないって、なんか、お中元をもらったのにお返しをしない的に気持ち悪くないですか? 返さないヤツのことをキモイと言っているのではなく、自分の中で未完の事案が増えることで落ち着かなくないですか?

とは言うものの、今回のお題は、なぜ男性は連絡不精が多いのか? です。

男にとっての「マイルール」という視点から、一緒に見ていきましょうか。

他者の気持ちより、マイルールを優先させる男が多い

たとえば、今週末の旅行の件について、月曜日に彼氏にLINEを送ったら、返信が金曜の深夜に来た――こんなことを言っていた女子がいます。金曜の深夜といえば、あと8時間もすれば旅行に行く時間なわけで、そういうのってアリ? と、常識ある人は思いますよね。せめて、どんなに遅くても木曜日には、なんらかの返信があってしかるべきじゃないの? と。

男って、他者の気持ちより、マイルールを優先させる人が多いように感じます。男として男を見ていてそう感じます。

マイルール、つまり「彼女から月曜日にLINEが来たのはわかっている。がしかし、俺の仕事の段取りとして、金曜日のプレゼンの結果によっては、週末の旅行の待ち合わせ時間を変更してもらいたい。がしかし、それは金曜にならないとわからないので、金曜に返信すればいい」と思っているということです。

で、金曜になると、追い込みで仕事をして、仕事が終わってスッキリした時点で彼女にLINEすればいいや、と思っている、ということです。

アホちゃう? と思う女子は正解です。そう、月曜に送ったLINEの返信を、金曜の深夜まで待つ不安さを、彼は知らないのです。返信がないから、水曜にまたLINEして、木曜もLINEして、金曜の朝LINEしたいけど、これ以上LINEしたら彼がウザいと思うかな、と懸念する彼女のデリケートな気持ちを、彼はまったく想像すらしないのです。

もしもし電話すら拒否られるこの時代に

男って、見ていたら、ホントにマイルールをたくさん持っています。受験勉強に毒された男に、その手の男が多いのでは? と僕は邪推していますが、他者の気持ちを顧みず、自分の考えというか、段取りを絶対に曲げない男って、ホントに多い。

仕事をしていても感じます。送ったメールに即答できないのなら「即答できないので、来週にでも返信します」と送ってくりゃあいいものを、いつまでも返信が来ないなんて、ザラです。

むかしは、仕事の連絡が「もしもし電話」だったので、相手の気持ちが理解できました。喋る内容や声色で「ああ、こりゃダメってことだな」とか「相手はホントに忙しいのだな」と理解できました。

今はLINEです。しれっとした文章が、しれっと送られてくるだけの、超つまらない世の中です。つまらないと思ってこっちがもしもし電話を掛けたら「弊社はメールのみで仕事しています」なんて言われるし。

男は不器用だから、なんてきれいごとすぎます

おそらく、他者の気持ちを想像するのがうまいのは、女子なのでしょう。男は自分が立てた段取りのとおりにやるのが至上のことであり、他者の気持ちを想像するなんて1円にもならないことをしようと思わないのでしょう。

自分が立てた段取りのとおりに勉強し、他人を出し抜いてでもいい成績をとり、いい会社に入りたい――女子でこう思ってきた人って少ないでしょう? もしそう思っていたとしても、「それとは別口で」友達とうまく連絡をとりあって、上手に生きてきたでしょう?

男は不器用だから、と言えば、高倉健張りにかっこいいのかもしれないけど、男はじつは、他者の気持ちを想像できないから、連絡不精なのです。他人のことより俺のことを優先と思っているから、連絡不精が多いのです。困ったものです。

(ひとみしょう/作家)

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