声だけでもカッコいい！【山﨑賢人】この夏、映画『ニノ国』の声優初挑戦！

普段戦っている、役者という場所で得たものを声に反映しました

現実と隣り合わせにある不思議な世界「二ノ国」で、大切な人を守るために２人の高校生が立ち上がるアニメーション映画『二ノ国』。冷静沈着なユウの声を務めたのは、今回が声優初挑戦となる山﨑賢人さんだ。

「最初に台本を読ませていただいたとき、ストーリーの展開が本当に面白くて鳥肌が立ちました。僕、パラレルワールドみたいな別世界はあると信じているので、ファンタジー作品が大好きなんです。早くアフレコやりたいなってワクワクしていました。でも声の仕事は初めてなので、考えながら役者の経験をすごく活用しました。

ユウは車椅子に乗っているので、座って脚は動かさずに声を出してみたり、戦いのシーンは剣を振っているようにしながらやってみたり。唯一、落下シーンはかなり難しかった。実際に落ちることができないから（笑）」 ユウとハルの“命の選択”がテーマとなっているストーリー。

ユウを山﨑さん自身に置き換えたら？「……すごく難しい。親友を取るか、好きな人を取るか。“どっちつかずの人には誰も救えません”というアーシャ姫のセリフがあるんですけれど、ユウはそのときに覚悟を決めたんだと思うんですよ。二兎を追う者は一兎をも得ず、みたいな。

Q.運命を変えられるとしたら、いつに戻りたい？
失敗や最悪なことも含めて今の僕があると思うから、過去には戻らなくていいかな。

Q.親友のハル役の声を演じた真剣佑さんとの共通点は？
友達や繋がりを大事にする点と、お互いに自由が好きなところ。

Q. 親友と愛する人、どちらかの命を選ばなければならないとしたらどうする？
すごく難しいけれど、みんなが生きられる道を探します。

Q.毎日必ずすることは？
朝起きたら、必ずコップ一杯の水を飲む。

だから僕もそういう覚悟ができたら選べるのかも。でも、基本的にはみんなが生きられる道を探すと思います。今回ハルの声が（新田）真剣（佑）だったんですけれど、一緒に仕事をするのが３度目なんです。

そこでも思ったんですよ、出会いって偶然だけじゃない必然があるなって。そういう大事な出会いのどちらかを選ぶって簡単にできないですよね。だからできることなら、全員が生きられる方法を探したいな」 この作品で新境地を開いた山﨑さん。今後、どんな大人に成長したい？「男の余裕を感じさせる優雅な時間を楽しめるようになりたい（笑）。朝のルーティーンを作って、例えばコーヒーを飲みながらゆっくり支度する、みたいな。スマートな感じに憧れています」

PROFILE
1994年9月7日生まれ、東京都出身。2010年に俳優デビュー。主演を務める映画『ヲタクに恋は難しい』が2020年に公開予定。

映画『二ノ国』8月23日（金）全国ロードショー
ユウ（山﨑賢人）とハル（新田真剣佑）は、ある事件をきっかけに魔法の世界「二ノ国」へと迷い込む。大切な人を守るため２人が下した決断とは？

©2019 映画「二ノ国」製作委員会

撮影／吉田崇（まきうらオフィス）、 ヘアメイク／永瀬多壱（ヴァニテ） スタイリング／伊藤省吾（sitor）、 取材・文／高橋夏実