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島の数だけ魅力がたくさん♡フォトジェニックな国インドネシア

  • 2019.9.1

-食べることから知る多様な世界-『世界の胃袋TRIP』。19回目のインドネシア料理に続き、今回はインドネシアのさまざまなカルチャーについてご紹介します。前回料理についてお話ししてくださった「モンゴ モロ」の渡辺さんとインドネシア人のレトノさんにも現地の事情についていろいろと教えていただきました!

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【概況】民族的多様性を持つ国、インドネシア

フード編で少しご紹介しましたが、インドネシアは14,000以上もの島々からなる国で、その総面積は日本の約5倍に当たります。人口は約2.55億人、2017年には世界第4位となっています。また、それぞれの島や地域に伝統と文化が息づいており、現在も約300の民族が暮らしています。

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Marius Dobilas / Shutterstock.com

首都のジャカルタは「AKB48」の姉妹グループ「JKT48」がいるということでご存知の方も多いのではないでしょうか。インドネシアはイスラム教圏のため、ラマダーン中には公演を休止するなど、宗教や文化に配慮をしながら活動を行っているそうです。

【歴史】第二次世界大戦後、独立。実は大の親日国家!

インドネシアが「インドネシア共和国」として独立してから約70年。1602年にジャワ島に東インド会社が設立され、それから約340年もの間、インドネシアはオランダの植民地となっていました。1942年からの約3年間は日本による統治期間もありましたが、第二次世界大戦で日本が降伏した後、インドネシアはついに独立を宣言します。
しかし、その際にオランダが独立を反対し、再び争いが起こりました。そこで協力したのが、軍籍を離脱した一部の日本人。約3000人がインドネシア軍に協力し、命を落としながらもインドネシアを守り、やっと独立を果たしたのです。また、初代大統領のスカルノ大統領が非常に親日家だったこともあり、インドネシアと日本の関係は友好的なものになりました。

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kravka / Shutterstock.com

【観光】絶景がたくさん!フォトジェニックな観光スポットが大人気

島や地域によって文化が異なるので、行く先々で違った風景や文化を楽しめるのがインドネシアのよいところ。ここではインドネシアの魅力溢れる人気の観光スポットをご紹介します!

首都のジャカルタは若者が多く、非常に活気溢れる大都市です。大きなビルが立ち並び、訪れるたびに町並みが変貌を遂げる…そんな気配さえも感じます。ジャカルタに行く機会があるのなら、ぜひ1度立ち寄りたいのが、「スラバヤ通り」。雑貨やインテリアなどアンティーク品を取り扱うお店がずらりと並んだ商店街です。歌手の松任谷由実さんの楽曲の中にもこの町並みをテーマにしたものがあり、その歌詞の中にあるオランダ風の町並みは今もなお残っています。

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ジャカルタCreativa Images / Shutterstock.com
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スラバヤ通りのアンティークショップAsiaTravel / Shutterstock.com

ジャカルタのあるジャワ島は都心から離れると自然が溢れ、歴史的な観光名所も多数あります。世界三大仏教遺跡のひとつ「ボロブドゥール寺院」は、絶景好きなら一生に1度は訪れたいスポット。ピラミッド状の寺院がジャングルの中にそびえ立つ様子は圧巻です!

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ボロブドゥール寺院Adel Newman / Shutterstock.com

リゾートとして人気のバリ島も見逃せません。南国のフォトジェニックなスポットで有名なのが「ジンバランビーチ」にある「ロックバー」です!海に浮かんでいるようなラウンドデッキからは360°のパノラマを楽しむことができます。水平線へ沈んでいくサンセットを見ながらロマンチックなひと時を過ごすことができます。

もう1つ定番の観光名所が世界遺産に登録されている「テガララン ライステラス」です。ライステラスという名の通り、棚田なのですが、日本のものよりも緑が青々としており、写真を撮りたいという観光客が絶えない名所です。

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ライステラスmama_mia / Shutterstock.com

バリ島にも歴史的スポットは充実しています。特に神秘的だといわれている「タナロット寺院」は海の上に浮かぶ大きな岩の上に建っており、干潮時のみ歩いて渡ることができます。夕暮れ時の浮かびあがる様子は他にはない美しさです。

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タナロット寺院jbarchietto / Shutterstock.com

【性格】「ティダ・アパ・アパ(いーよ、いーよ)」が口癖の寛容な性格

観光地として人気の高いインドネシアですが、そこに暮らす人々は一体どんな人柄なのでしょうか。インドネシアでの勤務経験を持つ渡辺さんに伺うと、「ひと言で言うと、とても寛容な人々です。会話の中では『ティダ・アパ・アパ(いーよ、いーよ)』という言葉がよく使われます。みんな、細かいことはあんまり気にしないんです」とのこと。

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Distinctive Images / Shutterstock.com

ただし優しい側面だけではないようで、「普段はニコニコしてとてもフレンドリーなのですが、1度怒らせてしまったらもう大変です。火がついてしまうと怒鳴り散らすなど一変してしまう人が多いですね。けれど、基本的には『人前で怒ることは恥ずかしいこと』という認識が根付いているので、そうそうみんなの前でトラブルが起こることはないでしょう」と教えてくれました。

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Vladimir Dvoynikov / Shutterstock.com

さらにインドネシア人はちょっと時間にルーズな点もあるのだとか。「『ジャムカレット』ということわざがあって、これはゴムの時間という意味です。時間は伸びたり縮んだりするもので、一定ではないという考え方がインドネシアでは根付いています。僕も妻と最初のデートの時は4時間も待たされましたよ(笑)。仕事をしていても基本的に時間にルーズな人が多かったです」と渡辺さん。温厚でのんびりとしながらも、時には感情的になってしまう、インドネシア人はそういった性格の方が多いようです。

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OlegD / Shutterstock.com

【恋愛・結婚】参加者は1000人超え!?インドネシア流おもてなし結婚式

気になる恋愛についてですが、結婚は10代のうちにするカップルが多いのだそう。時代の変化に伴い、学校や職場など出会いの場が増えてきたようですが、一般的なのは近所の幼馴染との結婚。

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ridzkysetiaji / Shutterstock.com

そして、結婚式は日本のように式場で挙げるのではなく、家で行うのが一般的なのだとか。インドネシアでは、宗教での集まりが多いため家に人を迎えておもてなしするのは日常茶飯事。結婚式にも入れ代わり立ち代わりいろんな方がお祝いに来てくれるので、参加者数は合計で1000人近くになることも。同じ町に住んでいるだけで、全く知らない方も足を運んでくれるのだとか。そのために親戚、家族で式の2日ほど前から寝ずに料理を作り続けるそうです。

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Krivosheev Vitaly / Shutterstock.com

渡辺さんは「日本の結婚式は新婚夫婦が“お祝いをしてもらう”という考えですが、インドネシアは“お披露目をする”という感覚が強い気がします」とお話しくださいました。温かく、細かいことにはこだわらない国民性がこの結婚式のスタイルを作り上げているのかもしれません。

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project1photography / Shutterstock.com

【教育】識字率100%!子供はみんなで支えるのが当たり前

人口が急激に増え続けると教育制度を整備するのも難しいところですが、「この国はとっても教育熱心です。識字率はほぼ100%と言えるでしょう」と渡辺さん。インドネシアの義務教育は、なんと高校まで!ジャカルタを中心に大学への進学率も年々増加し、2016年には28%まで達したとのデータも。

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aditya_frzhm / Shutterstock.com

また幼い子供達への支援も行っており、幼稚園と小学校の制服は街のみんなでお金を出し合い、みんなで手作りする地域もあるのだそう。このベースにはインドネシア人の温かな人柄と周りの人々を大切にする国民性があるのかもしれませんね。

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aditya_frzhm / Shutterstock.com

島の数だけ魅力溢れる国、インドネシア。温かな国民性や自然豊かな観光スポットなど知れば知るほど魅力的な国でした。次の国は9月上旬配信予定。お楽しみに!


Writing: 竹林佑子(エフェクト)
Edit+Design: TRILL

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