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有給休暇を取る理由、言わなきゃダメ? 場の雰囲気を壊さずかわすにはどうしたらいい?

  • 2019.8.21
Q.場の雰囲気を壊したくないけれど、有給休暇の理由を言いたくありません…どうすればいい?
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出典:シティリビングWeb

有給休暇を申請すると、理由を聞かれます。和気あいあいとした職場なので、みんな雑談的に理由を言っているけれど、私は言いたくありません。うまくかわすには、どうしたらよいでしょうか?

A.「笑顔で話せる内容だけ」を選んで話しましょう!

雑談が盛り上がる和気あいあいとした職場の中で、有給休暇取得の理由を言いたくない気持ち、とてもよく分かります。本来、有給休暇は理由の有無に関係なく、「取得したいときに」取ることができる労働者の正当な権利です。しかし、残念なことに世界的に見ても日本の有給取得率は低いままです。2019年4月に企業側に有給休暇取得義務化が課されました。法的な後押しもあるので、理由などなくてもどんどん有給休暇を取ればいいのです。

とはいえ、相談者さんは雑談的に理由を言っている周囲の人に合わせたくない個人的な事情や、複雑な感情があるなのでしょうね。うまくかわす方法について一緒に考えてみましょう。

雑談は、テクニック。少しずつ挑戦してみて

GW、盆、正月などの長期休暇の前後での有給取得タイミングは、仕事に穴を開けないためにも、それなりの「駆け引き」が生じるものです。家庭事情やプライベートにまつわることを小出しにしながら空気を読み合うのは大変ですよね。「言いにくいこと」「言いたくないこと」を洗いざらいぶちまけて、なんとなく優先的に取得日が決まっていくような雰囲気がある職場も耳にします。一見不毛な争いですが、取得できる日数が決まる有給休暇の申請理由によっては、病気の治療など生活がかかっている場合もあります。「休暇」のプライオリティーは各人によって全く異なりますが、プライベートの悩みを職場に持ち込まないことは鉄則。墓場まで持っていきたいような秘密の一つや二つを携えながら働いている人もいるわけですから、雑談的に「本当の理由」を言う必要は全くありません。

だからこそ、「うまくかわす」話法・スキルを身につけて欲しいとアドバイスします。

雑談は、テクニックです。雑談をするようなキャラではないかもしれません。でも、言いたくない理由を言わなくて良いのであれば、トークテクニックに磨きをかけることは悪いことではありません。家族や恋人や、大切にしているプライベートの「何か」のために、職場の雰囲気に合わせてそれなりに立ち居振舞うことは、本音を大切にしようとしている相談者さんにとっては、抵抗があるかもしれません。でも、空気を読むこともテクニックの一つです。自分が苦しくならない程度に、割り切って雑談的に「話せる範囲だけ話す」ことに挑戦してみてください。

愛嬌のある、信頼される人を目指してみて

「愛嬌」と「愛想」の違いについて考えたことはありますか? 男女問わず、職場の中には、「場」を和ませたり、「場」を取り仕切っているキーパーソンが存在しています。職場は遊び場ではありませんが、潤滑油的な人物がいなければ、働きやすさも働き甲斐も感じられない非人間的な職場になってしまいます。「権利」としての有給休暇取得に関しても、ぶっきらぼうに権利だから休みますと主張するだけのメンバーと、職場全体の雰囲気や必要性を俯瞰(ふかん)し、相手をおもんばかった上で権利を主張できるメンバーとでは、随分違いますよね。

たかが、雑談。されど雑談。言いたくないことを言わずに済ますためにも、相手の気分や気持ちを害さずに、自分の言いたくないことは言わないでやり過ごす柔らかさを醸し出せるような人を目指しましょう。愛嬌のある人は、なぜだか憎むことができません。媚びたり、愛想を振りまくのではなく、「場」をまとめていけるような愛嬌と自発性を磨くことを意識してみてください。

世渡り上手になることは、長い職業人生においても必要な「非認知スキル」です。人間性を磨くための必要な前提条件は、信頼される人になること。場を読み、気遣いができ、仕事に責任を負った上で、雑談などのコミュニケーションスキルも身につけたなら、どんなオフィスでもハッピーに働き続けることができますよ。

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