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アイドルを職業に持つ生き方とは

  • 2019.8.28

『誰かの元気の源になりたい』そう熱く語る、東京パフォーマンスドールのお二人、高嶋菜七さんと上西星来さん。アイドルを仕事にするとはどういうことなのか。グループでの活動と個人でのバラエティやモデルの仕事などの両立、将来のなりたい自分像などについてインタビュー。

実はアイドルっぽくない!?  昔の自分に『アイドルってすごいんだよ』って言ってあげたい

――アイドルは女の子たちの憧れ、なりたい職業の一つだと思いますが、アイドルとして活動する今の自分をどう思いますか?

菜七さん「アイドルって、私が中学生で一視聴者だった時代は、ちょっとブリブリしてるとか、可愛らしいとか、そういう偏見を正直持ってしまっていたんですよね。でも、いざ自分がなった時に、本当にすごいんだなって思ったんです。アイドルって何でもできるんですよ!  本当にオールマイティに全てこなすし、人にアイドルって言われることって、すごく光栄なことなんだなって。自分がなった上で改めて思えたので、その当時の自分に『アイドルってすごいんだよ!』って言ってあげたくなる職業です」

――多くの人から見られるアイドルのお仕事って、緊張やプレッシャーも多いと思うのですが。

星来さん「私、3歳の頃からクラシックバレエをやっていて。その頃から、発表会に出る時に『緊張が何よりも楽しい』って、母に言ってたみたいなんです。実は、今も変わらずにその気持ちはあって。舞台に立つあのドキドキ感が楽しいに変わるんです。本番直前になると『自分やれるわ!』っていう自信にも変わってきて。なので、ステージに立っても焦ったりはしないし、冷静だし楽しいんです」

菜七さん「私もステージが楽しいし、好き。アドリブが得意なんですよ。MCとかライブでも、やっぱりリーダーなので担当させてもらうことが多くて。MCも台本とかはないんですが、その日、その時感じたことを直感で話すようにしています。伝えたいことが多すぎて、たまに早口にもなっちゃったり」

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――お二人は、グループのアイドルのお仕事以外にも、個人でもお仕事されていますよね。星来さんは、雑誌でもご活躍ですが、モデルとアイドルの違いってありますか?

星来さん「アイドルもモデルも全然違うと思っています。アイドルのときの撮影のポーズと、モデルのときのポーズって全く違うんです。ポージングだけじゃなくて、表情も全然違うと思います。ただ、よくよく考えると二つとも繋がってるような感じもして……。アイドルのときに培った、舞台に立つときの自分の表情だとかもやっぱりモデル活動に活かせたりするし。モデル活動で学んだことは、絶対アイドルとしても活用できるので、違っているようで、でも繋がっているような感じがします」

――どちらの自分がより自然ですか?

星来さん「モデルの自分の方が素には近いかもしれないですね。素の自分は、テンションが常に上がっていて、ずっとニコニコでいるみたいな性格ではないので……。モデルのすっとした表情とか、ちょっと儚げな表情の方が得意といえば得意なんです。でも、アイドルの方が歴が長いので、そっちもできるって言ったらちょっとおかしいんですけど、そっちもやらせていただいています(笑)」

――では、二つの自分がいる?

星来さん「アイドルはアイドルの自分しかないんですけど、モデルの自分はいろんな自分がいると思っているので、全部楽しいです。『今日はどの自分で表情とかポージングとかを決めよう?』とか、瞬時に毎回考えているので、そういうのを選ぶのも楽しいです」

――菜七さんは、バラエティやドラマにもご出演されていますよね。

菜七さん「そうですね。私が芸能活動始めたのは、東京パフォーマンスドールがきっかけなんです。今でも6人でするライブを大切にしていて。個人のお仕事では、演技やバラエティに出させていただいたりしているんですが、そこで培ったものをグループにも持ってきたときに、グループがもっと大きくなるといいなと思ってやってます。私たちは6人なので、一人一人がもっと大きい力を蓄えていけるように、6人揃ったらもう無敵にしたいですね(笑)」

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『素の部分を見せる』『毎日コツコツ努力を続ける』ことが自分らしさ

――TRILLは「自分らしく生きる」、「自分の好きなことを実現する」というのをテーマとしているのですが、お二人にとって自分らしさとは?

菜七さん「私は小学4年生からシンガポールに3年間住んでいた経験があって、結構、自由が好きですね。自然体のありのままの自分を忘れずに、日本でも生きていけたらいいなと帰国した時に思ったので、今でも、ファンや応援してくださるみなさんに、私の素の部分を見せるようにしています。あまり作るのが上手くなくて、しんどくなっちゃうんですよ。なので、ありのままの自分でいることですね」

星来さん「私の自分らしさは、やると決めたことに対してコツコツいろんなことを続けていくことだと思います。小さい頃から続けてきたバレエも、一人の戦いなので。そこで戦ってきたという経験もありますが、今、モデルやアイドルとして芸能界で戦っていく上では、体型のことを考えたりだとか、いろんなことがあるので、そういうことを気にして毎日コツコツ努力を続けていくことが自分らしさかなと思います」

――意外と競争心があるタイプなんですね?

星来さん「そうですね。小さい頃からそういう競争の世界で戦ってきたっていうのもあり、自分を甘やかしたり、“これぐらいでいっか”というところが一つでもあったら、すぐ蹴落とされるっていうのを分かっているので、毎日絶対コツコツやろうっていうのは決めてますね」

――努力家なんですね。

星来さん「ちょっと一歩下がって客観視する。ちゃんと自分をコントロールしようっていうのは気をつけているかもしれません」

――では、どんな時の自分が好きですか?

菜七さん「ライブをしてる時の自分は好きかもしれないです。あんまり自分のことを好きっていうタイプではないんですけど、ウォルト・ディズニーさんの『自分のことを好きじゃないと、誰があなたを好きになってくれるんですか』という言葉を聞いて。だから、ライブ中の自分は本当に心から楽しんでいるので、一番輝けてるかもしれないです」

――星来さんは?

星来さん「ダンスですかね。東京パフォーマンスドールはいろんなジャンルのダンスをするので、しなやかなダンスのときは自分が得意なので自信を持って踊ったり。ヒップホップ系のダンスでもOK。フリもすぐ覚えるし、小さい頃からバレエで基礎を習ってたからかもしれません」

――ライブで緊張して、焦ることはないんですか?

星来さん「私はわりと冷静なタイプかもしれないです。ライブって結構ハプニングが多いんですよ、メンバーが立ち位置間違えたり、ダンスや衣装を間違えたり。でも、それを結構冷静に手助けできるタイプだと思ってます」

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『先の自分を想像』『直感』で選択したことが、今の私の人生

――人生、いろいろ壁や困難も出てくるときもあります。そのような困難を乗り越える方法や、何かを選択をしないといけないときの判断基準について教えてください。

星来さん「私は道に迷ったときに、それぞれの道で活躍する自分のことを想像します。そうやって、先の自分をよく考えますね。そのときに、先の自分が見えやすかった方を選択することが多いです。あとは直感で選びますね。最初に『こっちをやりたい』って思ったら、やっぱり曲げられない性格なので」

菜七さん「私は小学3年生ぐらいの時に、親元を離れてシンガポールに一人で留学をすることを決めたのですが、それが人生で初めての大きな選択でした。2回目の大きな選択が、アイドルになること。当時は本当に悩んでいて……。国際弁護士になりたいっていう夢があって、それに向けて中高一貫に入ったので。大学に進学するのか、国際弁護士の夢を諦めるのかっていう葛藤があったんです。でも、その当時の事務所の方に『みんなが見られない景色が見れるんだよ』って言われた時に、『うわ、見たい!』って思って。そうやって今の私の人生を選択したので、その時の自分の選択は間違ってなかったなって思います」

――ということは、直感型?グループだと大変なこともありますか?

菜七さん「そうですね。でも今グループに所属していて、やっぱりグループってみんなで一つなんですよ。何かあったら連帯責任になってしまったりとか、グループ活動ならではのものがたくさんあって。自分軸、自分の直感だけで動いてたら、グループ活動って本当に上手くいかなくて。特に私はリーダーやらせてもらっているので、やっぱり周りの意見を聞いたり、一人だけで決めるということをあまりしちゃダメなので、そこはちゃんと学んだところではあります」

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『誰かの元気の源になりたい』そう思って頑張り続ける活動をしたい

――これからの目標はなんですか?

星来さん「東京パフォーマンスドールとしてどんどん大きなステージに立っていきたいなっていうのはもちろんですし、個人としては、今モデル活動させていただいてるので、この写真の子は上西星来だって名前と顔を一致してもらえるように頑張っていきたいなって。あとは演技にも挑戦したいなと思います」

菜七さん「東京パフォーマンスドールは私の青春の全てです。ノンストップのパフォーマンスをずっとしてきたので、今後もそこを大事にして、ノンストップで進んでいきたいです」

――目指したい理想の女性像などがあれば教えてください。

星来さん「理想の女性像は、もっともっと私が大人の女性になれたときに、誰かに何か相談をされたら、その相談にちゃんと乗れるような人になりたいです。相談相手として、しっかり言葉が言えるような人になりたいなって思います。自分でいろいろ経験したことをちゃんと話せるような人になりたいです」

――では、最後に今後の活動を通してみなさんに伝えたいことなどあれば教えてください。

菜七さん「ファンの方々が『菜七ちゃんがいるから何事も頑張ろうと思える』って言ってくださったり、お手紙をいただいたりすることが多くて。そうやって『私でも誰かのためになれてるんだ』って思ったら、本当に嬉しくて。なので、これからも私たちが活動していく上で、誰かの元気の源になってたり、原動力になってたら嬉しいなって。頑張り続けることって大事なんだなって思います」

星来さん「目標があって諦めない気持ちが強いので、そこをみなさんに見ていただきたいなって思います。何か嫌なことだったり、どうしてもこれ無理だわって悩む人は多分たくさんいらっしゃると思うんですけど、それは“自分だけじゃないよ”って思ってもらえるような存在になりたい。『星来ちゃんもそういうことがあるんだから頑張ろう』って思ってもらえるような存在で活動していきたいなと思います」

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Movie, Photography & Design:dely
Edit:TRILL編集部

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