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「彼は他人」をスタート地点にしてみることが「愛される彼女」の秘訣かもしれない

  • 2019.8.19

「恋人なんてしょせん他人同士」「人の気持ちなんて理解できるわけがない」


こういった一見ドライな言葉は、「理解し合うなんて無理なんだから、テキトーな関係でテキトーにやってこうよ」という投げやりな態度をとるためにあるものじゃないと私は思っています。むしろ、「理解し合うのは困難」という現実を受け入れつつ、「じゃあどうやったらその人と心の距離を近づけられる?」という核心に迫っていくための準備です。「しょうがない。はいおしまい」とそこで諦めるためのものじゃありません。


「彼は他人」


この言葉から、あなたはどんな恋のヒントを見つけますか?

■「好きなんでしょ!?」の危険性

「好き」にすべてを託す恋は、なかなかうまくいきません。
交際なんてしょせん、他人同士がたまたま相手を好きになっているというだけで、「ふたりが究極の相性の良さを持つ運命共同体」ということなんて、もちろん意味していません。


お互いが相手を「この人となら、デートしてもいいかな」「チューしてもいいかな」「エッチしてもいいかな」と思っている程度です。少なくとも付き合い始めの頃は、「結婚」というおぼろげな目標は遠くにあるかもしれませんが、それは「夢」「憧れ」程度のものであって、まだまだ現実味のないふわふわとしたものです。


「私のことわかってよ」「私のこと好きなのに、どうして他の子とデートをするの?」「彼氏なんだったら、それくらいはしてよ」
このどれもが、「好き」という言葉にあまりにも大きく寄りかかった態度です。
彼があなたを「好き」であることって、繰り返しますけど、「俺は君とチューしたい」程度の欲求(I want)にすぎません。「俺が幸せになりたい」「俺が気持ちよくなりたい」という「彼視点」での幸福願望です。


だから基本的には、「この子を幸せにしたい」「この子を守りたい」というのは、(カッコをつけるために)そういうセリフを口で言うことはあっても、なかなか真意でそう思っていることはないのです。


しかも、恋人は他人同士。仮に、万が一にも彼が「あなた視点」での幸福を願っても、彼はあなたの心の中を覗き込めるわけでも、あなたの過去の辛い経験を追体験できるわけでもないので、彼があなたにしてくれることはたいてい的外れだし、「彼女のことは傷つけたくないけど、これくらいなら彼女も許してくれるだろう」と思っての言動も、やっぱり的外れであなたを傷つけてしまうことが大半です。

■「他人」として彼に接する

さてここで話題を変えて、「愛される彼女」「男子がかわいいと思う彼女」というライトなトピックをお話ししましょう。


「素直な人」「よく笑う人」「ありがとうとごめんなさいがちゃんと言える人」「だらしなくない人」
私が今までアンケートをしてきた男子(元カレ含む)の代表的な意見を思い出すと、ザっとこれだけ思い浮かびます。


さて、どうでしょう。「素直な人」や「よく笑う人」というのは、女子目線から見ても、「考えてることがわかりやすい」「反応が豊かでコミュニケーションが楽ちん」といったポジティブな印象につながると思いますが、この「好きだから以心伝心でしょ」じゃなくて、「付き合っているからこそ、しっかりと気持ち伝える」という姿勢が、いい意味で「他人」感を意識してると思いませんか?


「ありがとうとごめんなさいがちゃんと言える人」というのも、「いくら恋人でも、何かをやってもらうことを当たり前と思わない。悪いと思ったら、誠意をちゃんと示す」という意味で同じ。「だらしなくない人」も、他人としての礼儀を持つ、「彼氏だしテキトーでいいや」と油断しないといった意味にとれます。


「好き」にすべてを託すと、「魅力的じゃない彼女」になってしまうのかもしれません。
好きだから伝わるだろう。好きだし礼儀を欠いてもいいだろう。好きだし何もしなくても「かわいい」って思ってもらえるだろう。
でなくて、「他人だからちゃんと伝えよう」「他人だからちゃんとしよう」「他人だからおしゃれしよう」という他人ベースに、「大好きな『他人』だから、ただの他人より数段気を付けよう」というトッピングをすることで、「かわいい彼女」「理解し合える彼女」「愛すべき彼女」に近づいていくんじゃないでしょうか。(遣水あかり/ライター)


(ハウコレ編集部)
林侑里奈/モデル)
お多福/カメラマン)
上杉光美/ヘアメイク)
辻野祐馬/ディレクション)



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