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「ナンバーワンキャバ嬢エンリケ」がナンバーワンを9年間キープできる理由とは

  • 2019.9.7
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現役東海ナンバーワンキャバ嬢として、男性だけでなく、女性からも注目を集めるエンリケさん。11月に迫る自身の引退を前に、現在に至るまでの苦悩や葛藤を語ってもらうと同時に、今後の目標や自分らしい生き方について伺いました。

なぜキャバクラの世界に入ったのか。そこから長年続けてこれた秘訣とは

――“現役東海ナンバーワンキャバ嬢”のエンリケさんですが、そもそもこの業界に入ったきっかけを教えていただけますか。

「実は最初やりたくなくて、先輩に誘われて渋々入ったんですよね。『人が足りないから』って先輩にお願いされて、本当に嫌で嫌で仕方がなくて。早く時間過ぎないかなって、3ヶ月ぐらい我慢して働いていました。でも、そんな中で指名してくれたお客さんがいて、そのお陰で楽しくなっちゃって。そこで、本格的に働いてみようかなって」

――その方が指名してくださったから、今のエンリケさんがいらっしゃる?

「そうですね。話した内容も全部覚えているぐらい印象に残っています。要するに、お客さんとの距離感を縮める方法を知ったんですよ。それで私、夜の仕事、ワンチャンいけるんじゃないかな?  って(笑)」

――そのお客さんとの距離感を縮める方法って、どういう感じなんですか?

「結局、お互い心を打ち解け合うことが大事だと思うんです。お客さんが興味を持ってることに自分も歩み寄ったりとか。普通の会話をしているだけじゃナンバーワンにはなれないと思っていて。あと私の場合は、自分からお客さんに相談事をするんですよね。『実はお店を変わりたいんだ』とか、結構大事なことも言ったりして、『あ、俺頼られてるんだ』と思ってもらえると、距離が縮まりますね。やっぱり弱音や本音を語る、信頼関係を作ることが大切ですね」

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給料よりもナンバーワンでいたい。お客さんに会いたい。だからこその週7出勤

――お仕事をされていて一番嬉しいと感じる時、逆に辛い時はどういう時ですか?

「お客さんから『本当に楽しかった、ありがとう』って帰りに返ってくる言葉が、やっぱり嬉しいなって思いますね。辛いのは、やっぱりうまいこといくような仕事じゃないというか。簡単そうに見えて、やっぱりすごく肉体労働で、精神的にも負荷がかかる仕事だから……。私の場合、週7出勤しているというのもありますが、結構メンタル面と体力、両方備えるのが辛いというか大変だなって思います」

――週7出勤とのことですが、お給料もあまり気にしないと聞きました。それはなぜですか?

「最初はもちろん気にしてたけど、給料よりもナンバーワンでいたいっていう気持ちに変わっちゃったんですよ。だから稼ぐことよりも毎日出勤するっていうように切り替えて。そこからさらに、稼ぎたいから週7出勤してるんじゃなくて、人が会いに来てくれるのが嬉しくて、週7出勤するようになりました」

エンリケがナンバーワンになれた理由とは

――日本一の売り上げ、そして現役、東海ナンバーワン。それを長年キープできている理由はどこにあると思いますか?

「ナンバーワンであろう、ナンバーワンでいなきゃいけないと思うのではなくて、純粋に毎日仕事を頑張っている、毎日毎日目の前にあることをこなし続けていたら、結果的にナンバーワンでいられたのかなと思います。例えば、私が『ナンバーワンじゃなきゃいけない』って思った瞬間に、プレッシャーでお客さんに結構ガツガツさが見えちゃったりする。そういうところを見せると引いちゃうお客さんがいると思うんですよ。だから、やっぱりドシッと構えて、余裕を持つことで、ナンバーワンを維持できているのかなと」

――悩みや苦労もおありだったと思いますが、工夫している点はありますか?

「とりあえず、私ナンバーワンから落ちてもいいやって、どこかでそういう気持ちも持ちながら、とにかく週7出勤することを崩さないことですかね。あと、ストレスを仕事でうまく発散しています」

――そういうところも含め、他のキャバ嬢さんと意識的に差をつけていることはありますか?

「外見を綺麗にするんじゃなくて、私はとにかく内面を磨く努力をしてきました」

――内面的なものを磨くというのは?

「人から言われたことを素直に聞けるか聞けないかだと思うんですよ。ナンバーワンだからって天狗になるんじゃなくて、周りの人の意見を聞いて、ちゃんと謝ることもできる。ごめんなさいっていう言葉がすぐ出てきたり、ありがとうっていう感謝も絶対忘れないことが大切だなと。そういう当たり前のことをできるように、心がけているってわけでもないんですけど、そうしていくうちに周りもついてきてくれました」

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24歳の時に高校卒業したことが自信に。1回決めたら諦めない。

――ここが人生の転機だったという出来事があれば教えてください。

「何かを成功することで自信はつくと思うんです。まず自分に自信をつけることが大事だから、私の場合は高校を卒業できたことがやっぱりすごく大きくて。今のお店で夜働きながら、4年間毎日勉強し続けました。恥ずかしい話ですが、24歳ぐらいで高校を卒業したんです。でもその時期から売れ始めたんですよ、高校を卒業したっていうのが転機になって」

――転機という意味では、様々なお客様との出会いによって変わった部分もありますか?

「あるお客さんのお陰でナンバーワンになれたというのはありました。『もしナンバーワンになれたとしても俺が切れたらもうナンバーワンから落ちるだろ』と教えてくれた方がいて。とにかく多くの人を自分の指名にしなさいって。指名されたのに、フリーで回ってこいって厳しくて、席にいさせてもらえなかった。とにかく新規のお客さんにつけさせられて。結果、ナンバーワンになれたんですが、その人が来なくなったんですよ、ある時。そしたら、ナンバーワンから本当に落ちちゃった。その人の言ってたことって本当にそうだったなって思いました」

――その後、どうされたんですか?

「ナンバーワンから1回落ちて、本当に名刺配りして、新規のお客さんにも営業活動して……。半年かかったんですけど、頑張ってもう1度ナンバーワンに戻しましたね。その時のお客さんは今でも何人か来てくれています」

――なるほど。高校を24歳でご卒業されたお話もそうですが努力家でいらっしゃいますね。その原動力はなんですか?

「私って、1回こうって決めたら諦めないんですよ。諦めたら終わりだし、あと自分に厳しいから、高校も意地でも卒業って決めてましたね(笑)」

――何がなんでも高校は卒業するっていう思いがやっぱりあった?

「別に高校を卒業したところで、大学行きたいとかそういうのはなかったんですけど。やっぱり行かなかったことを後悔しちゃって……。人生一度きりだし、なんか勉強したくなったからっていうのもあるんですけどね。今役に立ってないですけど、高校の免許(笑)。まぁでも、人生に活かされました」

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性別問わず人気の理由は?  今後の展望は?

――最近、女性のファンもすごく多いと思うのですが、好かれる秘訣はどういうところにあると思われますか?

「やっぱりそれって、女性に共感される部分があるからなのかなと。よく女性のお客さんに言われるのは『エンリケさんの好きなところは仕事に対する姿勢』って言われるんですよ。尊敬されるのはすごく嬉しいですね。『エンリケさんにならって、私も週6出勤頑張りました!』とか言って、『1日足りないやん』って言いながら、そういう会話してます(笑)」

――10年程キャバ嬢を続けてらっしゃると思いますが、自分がなりたいと思っていたところまで来ることができましたか?

「想像してた以上でびっくりですね。自分でもあまり今の自分を信じれないというか。別に昔はナンバーワンになろうとも思ったことなかったですし。そこから始まって、名古屋で一番になるっていうのを目指し始めたんですけど、本当になった時に、じゃあ今度は日本一を目指そうって、どんどん自分の中で目標を作っていって。とうとう日本一になった時に、次はやっぱり違う分野で成功することを目標にしたいなと」

――では、今のエンリケさんの目標は何ですか?

「今の目標は事業で成功することですね。夜の仕事だから成功してるとか思われがちなんですよ、所詮キャバクラだからとか。やっぱりそういう悔しさをバネに、頑張ろうと思って。負けず嫌いな気持ちがやっぱりあるんで」

――そんな中で引退を決めた一番の理由は?

「実は私のピークって一昨年って言われてたんですよ、周りから。でも、その時は、まだいけるって感覚で分かったんです。でも、去年、誕生日イベントをやった時に、売り上げだけじゃなくて、その場にいた、すごくたくさんの人たちにお祝いされてるって思って、達成感がありすぎて、もう辞めようって思いました。なかなか普通に考えて、水商売をやっていてこんなことはないなと、嬉しくて嬉しくて」

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自分らしくいるためには、自分に嘘をつかない

――TRILLは、自分らしく生きるとか、自分の好きなことを実現するというのがテーマの媒体です。エンリケさんにとって自分らしさってなんですか?

「努力かな。あと、タフで負けず嫌いですね(笑)」

――では、どんなときの自分が好きですか?

「裏表がないところかな?  自分に嘘をつかないところです」

――他人と比べて落ち込む人もたくさんいたりしますが、それを脱する方法についてエンリケさんはどう思われますか?

「上には上っているから、人と比べるとキリがないですよね。だけど人の成功を恨むんじゃなくて、人の成功をすごいなって純粋に尊敬することが大事だなと。やっぱり憧れの人がいた方が自分も成長できるから、いいところは真似して、自分のオリジナルにしちゃえばいいのかなとか思います」

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Movie, Photography & Design:dely
Writing:Rika Iwasaki
Edit:TRILL編集部