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ライフマネートレーナーがお答え!第4回「生命保険の選び方ってどうすればいいの?」

  • 2019.8.13
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子どもの教育資金、老後のお金など、将来必要になるお金のために今から貯金&資産運用しないと大変なことに!?「老後には2,000万円が必要」という計算も出ていて、年金制度はほぼ崩壊!?しかも、医療費の自己負担も上がりそうだし、消費税などの増税も……。じゃあ、どうすればいいの?とお悩みのアナタ。お金のプロである、ライフマネートレーナーの石川福美さんにそのお悩みを解決してもらいましょう。今回は“生命保険”のお話です。

答え:「まずは“3大疾病保険”。次に個人に合わせた保険を選びましょう。」

“発生頻度”と“経済リスク”のふたつから、選ぶべき保険を判断。

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Hanako 編集部

生命保険はすべての“安心”を買おうとすると、かなり高い保険料になってしまいます。そのため、保険を掛けるところは限定する必要があるのです。生命保険にはいろいろな種類がありますが、最初は“医療保険”“死亡保険”“3大疾病保険”という代表的な3つを理解して、その中から自分が必要な保険を選んでみましょう。

その生命保険を選ぶときの基準として、“発生頻度”と“経済的リスク”というふたつのポイントが重要になります。たとえば、“ちょっとしたケガや入院”というのは、“死ぬ”ことよりも発生頻度が高いですよね。ただ、入院期間も短いので、経済的リスクはそこまで高くはなりません。それに“高額医療費制度”があるので月に約9万円(人により金額は異なります)以上かかった場合には還付されることを考えると、緊急予備資金で賄えてしまうことがほとんどでしょう。そのため“医療保険”の優先順位は高くなくていいという考え方ができます。しかし、フリーランスや自営業の方だと、入院している間は収入がゼロになってしまうので、“医療保険”が必要な場合もあります。

自分の稼ぎで養っている家族がいる場合、最も経済的リスクが高いのは“死ぬ”ことです。それゆえ“死亡保険”の優先順位が高まってきます。ただし、そうでない方は、“死ぬ”ことは経済面だけで見るとそれほど大きなリスクではなく、“死亡保険”の優先順位が低くなります。

“3大疾病保険”は発生頻度も高く、経済的リスクも高い!

次に経済的リスクが大きいのは、“3大疾病”です。ガン、脳卒中、心筋梗塞になると、入院も長期化するかもしれないし、働けなくなる可能性があります。これに関しては、既婚も独身もフリーランスでも会社員でも関係なく備える必要があります。さらに、この3大疾病で亡くなる人は日本人の50%以上です。発生頻度も高くて、経済的リスクも高い。それゆえ“3大疾病保険”の優先順位は最も高いと言えます。

各保険会社もこの三代疾病ものの保険の種類が豊富です。その中でも“先払い型”と“後払い型”の二種類に分けることができます。後払い型の方は入院した日数や手術の内容に応じて、あとからお金が支払われます。しかしそれだと収入が減少したことによる補填はない為、経済的に困窮する場合があります。

“先払い型”の保険の方が、ガンになったときに困らない。

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Hanako 編集部

オススメは先払い型で、診断給付金である程度大きなお金をもらうタイプです。ガンだと診断された時点で使用目的を問わない大きな診断給付金が入るので、そこからかかる入院費、治療費、手術費や収入が減少した分の生活費の補填などに使っていきます。自身の収入で生計を立てている現役世代はこういった先払い型が最も役立ちます。先払いの方が月々払う保険料は高くなりますが、リスクが表面化した時にしっかりと自分を助けてくれる役に立つ保険を選びましょう。さらに後払い型は掛け捨てタイプが多いのですが、先払い型は解約返戻金が貯まるタイプのものが多いです。

保険は病気になったときに困らないモノを選ぶのが正解!

保険を選ぶのは難しい作業のひとつです。というのも、「健康な時に、自分が健康じゃない時のことを考えて選ぶ」からです。自分がガンと発覚したときや、ガン予備軍となったときからでは、保険に入ることができなかったり、高い保険料を払う必要があります。保険料が安い、高いではなくて、病気になってリスクが表面化したときに、自分が一番困らない保険はどれだ?という目線で選んでください。

石川福美/ライフマネートレーナー、エバンジェリスト

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Hanako 編集部

将来の資金対策や、万が一の経済的なリスク管理について、セミナーやさまざまなメディアで情報を発信している。クレア・ライフ・パートナーズ所属。

第3回「資産運用ってなにから始めればいいの?」はこちらから。

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