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学資保険の返戻率を比較【2019】!おすすめの人気会社をプロが解説

  • 2019.8.8
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お子さんの誕生を機にご両親が考えはじめるのが、お子さんの将来の学費のこと。特に大学等に進学する際には、100万円単位のお金が必要になります。そんな時頼りになるのが、コツコツ積み立てる学資保険です。

「学資保険選びは“返戻率”がポイント」といわれます。“返戻率”は、積立てた学資に対していくら学資が出るか、お得度を測るバロメーターです。最高では、110%も返ってくるモノもあるとか。“返戻率”をキーワードに、学資保険を比較する際の注意点なども確認してみましょう。

お子さんの将来に備えるなら、おすすめは「学資保険」

お父さん、お母さんがお子さんの将来を考え始めるのは、いつでしょうか。初めての妊娠・出産であれば、「まずは無事に生まれてきて!」と祈るような気持ちかと思います。

ですが、妊娠も、安定期に入れば一安心。赤ちゃんの誕生が具体的にイメージできるようになってきますね。

そこで一つ考えていただきたいことが、お子さんの将来の学費に備えるにはどうするか。お子さんが小さいうちは、あまり教育費はかからないかもしれません。

ところが、ご両親も覚えているかと思いますが、大学等の高等教育へ進学する際は、百万円単位のお金の準備が必要です。

子供の学費はどのくらいかかるの?

幼稚園から高等学校の学費は公立に行くか、私立に行くかで大きく変わってきます。

文部科学省の平成28年度子どもの学習費調査によると、幼稚園から高等学校まで全て公立で行くと平均5,423,949円、全て私立にすると17,717,901円となります。

また大学の学費と生活費を合わせた金額は、四年間の合計で、国立では6,046,800円、公立では5,725,600円、私立では8,015,600円です。かなり大きな金額が必要だと分かります。

とはいえ、この金額を全て一時に準備しなければいけないわけではありません。一番費用がかかるのが入学時だと思っておくと良いでしょう。というのは、授業料に加えて入学金や新しい生活に備えての生活必需品などを揃える必要があるからです。

大学などの高等教育に備えるには

おすすめは、ズバリ学資保険です。というのは学資保険には単にお金を貯めるというだけではなく、保護者に万一の場合(死亡や高度障害等で保険料の支払いができない状態になってしまった)は、その後の保険料の支払いが免除される特典が付いているからです。

妊娠中期はお母さんも身軽に動ける時期なので、数多く出ている各種保険を比較検討して、学資保険の加入を考えてみてはいかがでしょうか。妊娠中から加入できますよ。

学資保険契約のキモ!返戻率ランキング

学資保険の契約でよく出てくる言葉に返戻率というものがあります。返戻率とは、払った保険料に対して学資金が合計でいくら払われるかという割合です。お得度のものさしと言ってもいいかもしれません。返戻率が高ければ高いほど、よりお得な学資保険と言えるでしょう。

2019年最新学資保険返戻率ランキングを一覧で見てみましょう!

キーワードの返戻率がお得な学資保険上位3プランを比べてみましょう。かなりお得です!

※【2019年最新】ランキングは、比較しやすいように保険期間22歳満期で、契約者は30歳男性、被保険者(お子さん)0歳の場合で試算しています。

ソニー生命 学資保険(無配当)III型
  • 返戻率107.2%
  • 受取学資金総額:200万円
  • 保険料払込期間:10年
  • 月払い保険料:15,540円
フコク生命の学資保険「みらいのつばさ」

◯ステップ型

  • 返戻率104.7%
  • 受取学資金総額:210万円
  • 保険料払込期間:11年
  • 月払い保険料:15,186円

◯ジャンプ型

  • 返戻率105.5%
  • 受取学資金総額:200万円
  • 保険料払込期間:11年
  • 月払い保険料:15,354円
明治安田生命保険「つみたて学資」
  • 返戻率105.7%
  • 「受取学資金総額:200万円の場合」
  • 保険料払込期間:10年
  • 月払い保険料:15,910円

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保障内容で返戻率は大違い

同じ返戻率でも、保障内容が違うものがあります。ほとんどの学資保険についている保障は、「保護者に万が一の場合はその後の保険料の支払いは免除となり、契約期日が来たら学資金を支払う」というものです。

「保護者に万が一の場合」とは、契約している保護者が死亡したり、一定の高度障害になった場合を意味します。

あってはならないことですが、お父さんやお母さんも人間ですから、交通事故に遭う可能性もありますし、急に病気になることもあるでしょう。そんな場合に備えることができるのが学資保険です。

ちょっと失礼、なんで返戻率がこんなに悪い?

最近の傾向として、返戻率が高いものがあまり多くありません。というのも、学資保険も保険の一種なので、金利が高い時は高い返戻率を出すことができます。ところが現在は低金利状態が続いていて、保険会社も運用に苦労しているところです。

そんな環境ではなかなか高い返戻率を示すことができない環境なのです。そんな中各社は努力を重ねて少しでも高い返戻率を出そうとしています。

私たち消費者は数ある保険会社の中から自分に有利な保険プランを選べばいいので、ご家庭の事情にピッタリのプランを探して契約するようにしましょう。

びっくり!「返戻率」の読み方は、「へんれいりつ」 。返礼率ともちょっと違う

保険会社の人と相談をしていて最初にびっくりしたのは、返戻率」の読み方です。正しくは「へんれいりつ」と読みます。「返し戻すこと、返却、返還」という意味だそうです。

「読めなかった、ショック!」と落ち込む事はありませんよ。保険会社の担当の方は「皆さん、最初から読める方はいらっしゃいません。説明が大変で」とこぼしていました。

どちらかというとイメージは払戻金ですね。子供が小さいうちからコツコツ積立を続けて大学生になる時にまとまったお金を払い戻してもらう、そんなシーンが想像できます。

そこで気になるのが、なぜ返礼率と書かないのか、です。

  • 返戻」は、「預かっていたモノを返却・返還する」
  • 「返礼」は、「受けたご恩に対してのお返し」

ですから、ふるさと納税をすると、お礼として品物を送ってもらった場合、その品物は「返礼品」ですね。ふるさと納税に対する、お返しだからです。

FPのおすすめプランは人気プラン?

FPのおすすめプランは、「とにかくお得になるプラン」です。というのも、 FPであれば、同じように家計からやりくりして学費を積み立てるなら、「戻ってくるお金が多ければ多いほど良い」と考えます。

ですから、 FPが勧める各種保険は、なるべく短い期間で払い終わり(できれば1時払い>10年>18年)、なるべくまとめて払って(できれば1時払い>10年>18年)、最大限に運用の恩恵を受けられるプランをお勧めして、お客様により多くの返戻金を受け取ってもらうようにアドバイスします。

そうは言っても、このおすすめプラン、「短期で払い終わる」=「毎月の掛け金が割高になる」ことになります。そうすると、ご両親が若い世代である場合などは「毎月そんなに払えるかしら」「この金額毎月積み立てるのはちょっと苦しい」と思われる場合も多いようです。

何がそんなにいいの?一番人気プランを解説

ソニー生命のホームページによると、一番人気は保険料払込期間10年、受取学資金総額200万円のプラン。月払い保険料は15,540円で、返戻率は107.2%です。

短期の払込で、がんばって備える!という意気込みが感じられます。毎月コツコツ積み立てていく充実感と、 家計にあまり負担をかけない金額が人気の秘密のようです。

学資保険を毎月コツコツ積み立てていくということは、貯金の習慣をつける良い練習になりますので、今後の家計が健全になっていくベースをつくる大切な習慣となるでしょう。

10年の積立の後は、投資信託等の積立投資へ移行してもよいと思います。これまでと同じ金額であれば家計に負担が増えることなくご両親の老後の備えや、まさかの時のための余裕資金として貯金や投資ができることになります。

「ここから 半分は投資信託の積立にしよう」「気に入っているアメリカ株を積立で買ってみよう」と投資への第一歩を踏み出されることになれば最高です。資金の分散になって安心です。

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返戻率だけの比較では意味がないことも?

今回はキーワードを返戻率として学資保険を比較してきましたが、返戻率だけで一概に比べられない場合もあります。学資保険は保険商品なのでさまざまな保障をつけることができます。

「返戻率はそんなに高くないけれど、幼稚園や小学校中学校入学時にお祝い金が出る」「子供の医療保険が付いている」などの保障が助けになるご家庭もあることでしょう。我が家に一番ふさわしい、家計に無理のない学資保険を契約したいものです。

払い方も一工夫!年払いはお得!

また、同じソニー生命の学資保険でも、年払いにした場合は、110%前後の返戻率になります。年払いにするとは、1年分の保険料を一括で支払うことをいいます。返戻率だけに注目すると、保険料を一括で支払う一時払いや、年払いの返戻率がダントツです。

全期前納払いというものもありますが、この場合、年払いと返戻率が変わりません。というのも、全期前納払いの金額は、保険会社が預かったことになり、1年ごとに年払いとして支払いに送り込まれていくからです。

日本生命やフコク生命の学資保険を全期前納で積み立てても同じような返戻率となります。

「最高の返戻率!でも誰も契約できない」保険もある(裏技も)

ソニー生命のシュミレーションでは、一括で保険料を払う一時払いをすると120%超えの返戻率が期待できます。

ところが、払戻率ばかりに注目していると、陥りがちなのは、「払えなくなってしまって解約」「急な出費で予備のお金がなくて解約」という最悪のパターンです。

そうは言っても、98%などの返礼率と110%を比べたら、返戻率110%の学資保険に入りたいのが人情です。 「契約時に一括で支払う一時払いにする」というのは、契約金額が数百万円の場合、誰でもできることではありませんね。こんな払い方もあると覚えていただくとよいかもしれません。

また裏技・・・とまでは行かないモノの、ちょっとした工夫としては、学資保険の契約を一本だけに絞ることなく、二本の契約を持つという方法もあります。

赤ちゃんの誕生で、まとまったお祝い金をもらった場合など、日常の生活費に使ってしまわない事が大切です。一時払いの学資保険をお祝い金でまず作ります。

その保険の返戻率で足りない部分を、積立の学資保険にします。お祝い金で大きな返戻率を得ることができ、進学準備のための学費の備えもバッチリ、となることができます。

返戻率と還元率の違いとは?

どちらも“率”がついて、パーセントで表すので、何となく似たイメージですね。ところが実態は、全く別のモノと考えた方がよいようです。

返戻率は、学資保険のキーワードになっていますが、保険関係でよく使う用語です。具体的には、払い込んだ保険料の総額で、受取保険金(学資保険では、学資・満期金の合計)を割った割合になります。下記の式で求められるパーセントです。

返戻率=受取保険金÷総払込保険料 X 100

還元率は、クレジットカード等の比較でよく目にするかもしれません。ポイントを貯める際に「このクレジットカードは還元率1%」と言うと、100円クレジットカードで支払いするごとに、1ポイントが付与されるカードのことです。

また、還元率は、ギャンブルで「どのくらい当たりやすいか」のバロメーターにもなります。有名なのは、“宝くじ”。売り上げの46.7%しか当選金に使われません。

残りは、公共事業、印刷・売りさばき手数料などに使われます。世界でも、アメリカ合衆国に継ぐ還元率の低さです。“とても当たりにくいくじ”と言えるでしょう。

返戻率と利率は違うの?

学資保険の選び方のポイントである返戻率はほとんどパーセントで表されていると思います。そこで気になるのが銀行預金などの利率です。

利率とは、預金した際などに受け取る元金に対する利息の割合のことです。利率は、銀行などの金融機関が独自に決めます。

この20年ほど日本は超低金利と言われる状態が続いています。つまり利率がとても少ない状態です。どのくらい少ないかと言うと、メガバンクの一つ、みずほ銀行の普通預金金利は、1年間で0.001%です。例えば100万円を1年間みずほ銀行に普通預金しておくと、10円の利子が付きます。

1986年のバブル景気の頃は、定期預金金利が8%あったので、100万円を定期預金すると1年後には108万円になっていたわけです。当時の学資保険は、少ない掛け金で大きな返戻金を得ることができました。

一方で、返戻金は各保険会社がお客様から預かった保険料を運用して「今この金利で契約すれば、返戻金はいくらになります」と約束するものです。

学資保険では、多くの場合、お子さんの大学などの高等教育への進学時に備える設計にするので、最長20年などの長期にわたる契約となります。

返戻金がきちんと支払われるような、経営が安定していて、17年後の学資の支払いに支障をきたさないような経営基盤がしっかりしている保険会社を選びたいものです。

一番大切なのは、解約せずに払いきること!

学資保険の返戻率をキーワードにして比較検討してきました。ここで皆さんに注意していただきたいポイントがあります。

それは、学資保険は、現在解約すると損してしまう場合が多いということです。バブル期のように金利が高かった頃は、解約しても支払った保険料を上回る解約金を得ることができました。お得だったわけです。

ところが現在は超低金利。ただでさえ気をつけて契約しないと、最初から返戻率が元本割れしているような学資保険もあります。そんな環境で安易に解約すると元本割れして損してしまう可能性が高くなるわけです。

人気プランが返戻率ナンバーワンというわけではなく、継続して払っていける家計に負担のない金額であるという点が、先輩パパママの堅実な家計運営を示しています。

学資保険の返戻率に関するまとめ

学資保険の返戻率は、年払いにするとぐっとお得になると分かりました。ところが、先輩パパママに一番人気は長い期間をかけて積み立てるプラン。家計に優しく、貯金の習慣が付く、素晴らしいプランです。

学資保険を検討する際には、返戻率だけにとらわれることなく、「無理なく積立を続けられるか」に着目して考えてみることも重要です。お子さんが大学生になる頃、ご両親にはしっかりと貯金の習慣が身につかれていることでしょう。

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