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なぜ手数料がタダ? 投資信託でチェックすべき“信託報酬”の知識

  • 2015.3.26
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【女性からのご相談】

証券会社の、販売手数料無料キャンペーンで投資信託を購入する予定です。販売手数料が無料の投資信託もよくあるのですが、証券会社は手数料無料で販売していて、何か得るものはあるのでしょうか?

●A. 投資信託は資産から信託報酬という費用が引かれています。

ご相談ありがとうございます。ファイナンシャルプランナーの常磐麗奈です。

投資信託は、どのファンドでも信託報酬という費用が引かれます。これは、投資信託を運用する会社や、販売している会社に対して支払う手数料です。よって、販売会社は、販売手数料を無料にしても、信託報酬で手数料が得られます。

ここでは、どの資料を見れば信託報酬率がわかるか、解説します。

●信託報酬とは

信託報酬とは、投資信託の資産の何%かを、運用、管理手数料として、委託会社(運用会社:○○アセットマネジメントなど)、販売会社(証券会社、銀行等販売窓口)、受託会社(財産を管理する信託銀行)が受け取る手数料のことを言います。通常、0.1%から3%程度で、ファンドによって違います。

●信託報酬の確認方法

投資信託を運用する運用会社、販売する証券会社のHP上から、該当の投資信託を検索し、目論見書をダウンロード、“手続き、手数料等のページ”をご覧ください。運用管理費用(信託報酬)などとして掲載してあります。

●信託報酬の引かれるタイミング

投資信託は投資口1口(または1万口)当たりの基準価額が日々算出されますが、このとき既に一日当たりの信託報酬を引いた価額になっています。基準価額は、投資信託の純資産(ファンドの総資産から負債を引いたもの)を口数で割って求めます。いつ何口購入しても、信託報酬の負担は投資家間で公平になるような仕組みになっています。

●販売手数料について

販売手数料無料のファンドはネット証券中心に増えています。こちらはノーロードと呼ばれますが、信託報酬は引かれていますので、購入を検討する際には信託報酬を確認するとよいでしょう。

●必ず確認したい信託報酬

信託報酬1.5%のアクティブファンドと、0.5%のインデックスファンドを比較する場合、アクティブファンドが毎年指標より1%以上よい成績を出すことができるか、よく考えることです。そのファンドにそれだけの期待ができるのであればアクティブファンド、指標と同程度でよいと思えばインデックスファンドを選択すればよいでしょう。

【参考リンク】

・NISAではじめる資産運用 | 三菱UFJ投信

●ライター/常磐麗奈(ファイナンシャルプランナー)

大学卒業後、1年間の就職浪人を経て投資顧問会社に就職。株式運用ファンドマネージャーのアシスタントをする傍ら、海外株式へ投資する投資信託の運用レポート作成などを担当。2003年に第一子出産以降、3度の出産、育児休暇、復帰を繰り返すも、三児の育児と家事と通勤に追われる毎日に疑問を感じ、2012年に退職。20代に取得して塩漬けしていたファイナンシャルプランナーの資格を活かして起業するのが目標。さらなる知識習得のため、上級資格であるCFP®受験中。趣味は、味噌、柏餅、筍煮、梅ジュースなど、年に一度だけの手作りを楽しむこと。

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