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女医が教える! やってはいけない美容法

  • 2019.8.8
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化粧品とサプリメントの集合
努力をいとわない人ほど、誤った情報で肌を傷めている
肌をさわる女性

―慶田先生の『女医が教える、やってはいけない美容法33』(小学館)が好評です。今、なぜ、この本を書こうと思ったのでしょうか。その動機とは?

現代の女性は、仕事もプライベートも忙しく過ごしています。その中で、間違った美容法を試して、効果が出ないばかりか、ダメージを受けている姿を見ると、とても残念な気持ちになります。たとえば、コロコロ転がすタイプのマッサージ器は、やりすぎると、逆にたるみを引き起こします。おもちゃ感覚で使って、すぐに飽きてしまう人はさほど問題にはなりませんが、まじめに毎日努力して使う人ほど、悪影響が出てしまう。それは気の毒ですよね。

今は、情報があふれすぎて、捨てる作業がとても大変。その中で、「これは信じられる」という情報を拾えるようになることは、とても大切です。毛穴を気にしてクリニックに来られる方も多いですが、ほとんどの方が“ふつう”の範疇です。雑誌やネットに掲載されているタレントさんの写真は、肌をきれいにみせる加工が施されているものです。“毛穴がまったく見えない”というあり得ない理想を目指すことも、不要なスキンケアに手を出す一因になります。多くの女性に「正しい情報を伝えたい」という思いを込めて、今回は思い切って、スパスパ切らせてもらいました(笑)。

―慶田先生が重視するスキンケアは、「洗顔・保湿・紫外線対策」の3つ。それ以外は「余計なもの」と考えています。

美容への意識が高ければ高いほど、肌にいいと言われることをやりたくなってしまうものですが、化粧品は角層のケアがメインで、肌深部には届かないものです。私は、スキンケアについては、「洗顔・保湿・紫外線対策」の3つが大事だと考えています。信頼できるメーカーのクレンジング剤や洗顔料を使い、メイクや汚れをやさしく洗い流す。その後にきちんと乳液やクリーム、美容液できちんと保湿。そして、日中は日焼け止めを使う。忙しい中、それ以上のことをする時間があるなら、早く寝て、1分でも長く良質な睡眠をとったほうが、美肌効果がありますよね。

―慶田先生が行っているスキンケアは? というと―――
朝は、『アクセーヌ』の“リセットウォッシュ”か、『持田ヘルスケア』の酵素配合洗顔料の“コラージュ洗顔パウダー”のどちらかを使い、サーッとぬぐうように短時間で洗います。その後に、保湿をして、メイクをします。夜にメイクを落とすときは、オイルクレンジングのみ。ダブル洗顔はしません。ターンオーバーを高め、メラニン合成を抑制する“ルミキシルクリーム” (クリニック専用品)で美白し、院内製剤の“セラミドバリアクリーム”をたっぷり塗って保湿します。毛穴対策には、一か月に一度、クリニックの施術で、ケミカルピーリングやアクアフェイシャルを受け、ターンオーバーを整える純粋レチノール配合の“ナノメッドVA” (クリニック専用品)も使っています。紫外線対策には、SPF50の日焼け止めを使う一方で、年間を通して、紫外線の影響を抑えるサプリメントの『ヘリオケア』と『ソルプロ プリュス ホワイト』を服用しています。リゾート地へ行ったり、子供の行事で日中を屋外で過ごすときは、多めに服用するようにしています。

アトピー性皮膚炎で、肌にはとても気を使っている
手のひらのクリームを指でとろうとする

―もともとアトピー性皮膚炎。トラブルも起こりやすいといいます。それだけに、「余計なことをして肌トラブルを起こし、改善するまでの時間がとても惜しい」と感じるそうです。

皮膚科医の根性でコントロールしているので、ほとんどの方が気付きませんが、もともとアトピー性皮膚炎患者です。バリア障害があるため、着るものさえ刺激になり、ふつうの人の10倍ぐらい肌には気をつけなければなりません。この15年ぐらいは日焼けもしないように、徹底的に紫外線からガードしています。アトピー肌は、炎症を起こさないように、ただ無事に過ごすだけでも大変なのです。たとえば、市販のローションパックを使ったら、防腐剤が浸透しやすいため、かぶれを起こします。合わない化粧品を使って、肌が荒れてしまうと、1週間も棒に振ってしまうのは、もどかしいんですよね。

バリア力が低い人は、肌ケアで攻めすぎたり、刺激になることをすると、炎症を起こしやすいものです。炎症は細胞を傷つけることなので、肌老化は早まります。一方で、海外旅行のお土産でもらった化粧品を使っても大丈夫、メイクをしたまま寝てしまっても肌が荒れないという、うらやましいほど肌の丈夫な人もいます。けれど、漫然と間違ったケアを続けていると、肌を痛めつけることになり、やはり老化は早まってしまいます。

―最後に、美肌を目指したいという女性たちへのメッセージをお願いします。

肌ケアにおいて、楽しみながら行うというのも大事な要素です。香りのいい化粧品にはリラックス効果があり、マッサージにも癒し効果があります。さまざまなスキンケア法を否定するつもりはありません。プラスアルファの肌ケアがメリットになるように、ほどほどに行うことが大切だと思います。
30~40代の女性であれば、これまでトライ&エラーで、自分に合うもの、合わないものは、ある程度わかっていると思います。合わなかったものはあきらめて、自分に合うスキンケアを選んで、自分史上最高の状態を目標にしましょう。

参考書籍
『女医が教える、やってはいけない美容法』(小学館)

書影

取材・文/海老根祐子

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