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リアーナ、米銃乱射事件を「テロ」と呼ばないトランプ大統領を痛烈批判

  • 2019.8.5

アメリカのテキサス州とオハイオ州で相次いで発生した銃乱射事件についてツイートしたドナルド・トランプ大統領に対して、シンガーのリアーナが真っ向から批判した。(フロントロウ編集部)

「テロリストのスペルが間違っている」

現地時間3日、テキサス州のエルパソのウォルマートで銃乱射事件が発生。白人男性によって発砲された銃弾によって20人の死者と26人の負傷者が出た。その数時間後の4日未明には、今度はオハイオ州デイトンの繁華街で銃乱射事件が発生。9人が死亡、16人が負傷した。

テロ行為とも取れる銃乱射事件が24時間と経たずに2件も発生したことは、全米だけでなく世界中を震撼させた。最初の事件となったエルパソの銃乱射事件を受けて、ドナルド・トランプ大統領が自身のツイッターでこうコメント。

「今日起きたテキサス州エルパソでの銃乱射事件は、悲劇的な出来事だっただけでなく、臆病者の行為だった。私は我が国にいるすべての人々を支持しており、この憎むべき行為を厳しく非難する。罪のない人間を殺してもいい理由や動機は一切ない」

たった24時間で30人近くの死者を出した今回の銃乱射事件について、被害者を追悼したトランプ大統領だが、ツイート内で事件を“テロ”ではなく、「臆病者の行為」と表現したことには否定的なコメントが殺到。

イスラム教徒を狙った銃犯罪や、中東系などの“白人以外”による犯罪には「テロ」という言葉を頻繁に用いるトランプ大統領が、今回の事件をあえて“テロ”と明言しなかったことに多くの批判が寄せられるなか、リアーナも憤りを露わにするコメントをインスタグラムに投稿した。

「えっと…ドナルドさん、“テロリズム”のスペルを間違っていますよ!あなたの国で数時間の間隔で2件ものテロ攻撃が飽きて、30人近い罪のない人間が死にました。数日前に起きたカリフォルニア州のテロ攻撃では、テロリストはラスベガスで襲撃するためのライフル(AK-47)を同法で購入することができました。そこからカリフォルニアまで運転してフードフェスティバルに行き、幼い男の子を含む6人の死者を出したんです!

ビザより簡単にAK-47を手に入れられる世界を想像してみてください!テロリストをアメリカにいさせるために(国境に)壁を作る世界を想像してみてください!!!

被害者の家族や彼らを愛する人たちと、被害に遭われたコミュニティへ、深い哀悼の意を表明します。テキサス、カリフォルニア、そしてオハイオ、心からお悔やみ申し上げます。こんな風に死ぬ運命の人なんて誰ひとりとしていない」

近年、相次ぐアメリカの銃乱射事件は、世界各国に比べても飛びぬけて高く、これまで以上に、銃規制の強化を求める声が大きくなっている。

今回の銃乱射事件については、背景に白人至上主義が影響していると言われていることから、度重なる人種差別的発言や、銃所持の権利を支持する姿勢を取っていたトランプ大統領にも責任があるとする声もある。

リアーナは、こうしたバッシングの声には言及せず、テロ行為を「臆病者の行為」ととらえたトランプ大統領を名指しで非難した。

リアーナの投稿は、ジジ・ハディッドやヘイリー・ビーバーらセレブがSNSにリポストして拡散されている。(フロントロウ編集部)

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