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好奇心を育てよう!夏のお出かけは学んで遊べる科学館がオススメ

  • 2019.8.2
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多くの園・小中学校が夏休みに入っていると思います。今年は7月後半になっても曇りや雨の日が多く、なかなか夏を感じられない日が続いていました。天候に左右されずにお出かけできる場所としてオススメなのが科学館です。雨でも行けるという以外にどんな利点があるのか、またどんなオススメスポットがあるのかを見てみましょう。

科学館に行くメリット

科学館と聞くと、「なんだか難しそう」「理系ではないから興味が持てなそう」などと敷居の高いイメージがあるかもしれません。しかし理科や科学は身近にあふれていて、子どもはそういったものが大好きです。

今まで興味のなかった新たなことに興味を持つようになるかもしれません。科学館に行くメリット、科学が好きになるメリットはどんなことがあるでしょうか。

(1) 好奇心を育む

科学館では、普段目にすることのないロボットや実験器具などを見たり触ったりすることが出来ます。こういった体験を通して理科や科学に親しむことは、好奇心を育むのに効果的です。好奇心を持つことは、理科や実験だけに興味を持つだけではなく「なぜ?」「どうして?」と自発的に考え調べるようになる為、勉強の意欲アップにもつながります。理科・科学で生まれる好奇心は、理科・科学の枠を超えて学びの意欲へとつながっていくのです。

(2) 合理的な考え方が出来るようになる

科学は実生活にとても役立っています。幼い頃から科学に親しんでいると、日常のことがどのように科学に支えられているのかを早い内から実感することが出来ます。合理的に考えることの大切さを理解していれば、疑わしい情報を鵜呑みにせず自分で考えることが出来るようになります。

(3) 我慢強さが身につく

好奇心があるとどんどん知りたくなり、疑問を解消する為に限りなく調べていくようになります。学びに対する貪欲な姿勢が我慢強さに変っていくのです。宇宙のことや新しい化石の発見などで、昔は当たり前だと広く知られていたことがくつがえることは数多くあります。教科書に載っていることが絶対の真実とは限りません。自分がおかしいと思ったら納得するまで追求する姿勢が大切であり、その姿勢が我慢強い人間へと成長させてくれるのです。

科学館に行く時に心がけたいこと

ただ科学館を訪れて何となく回るだけでも楽しめるとは思いますが、慣れてきたり何度も行くようなことであったりであれば回り方・そして訪問後の関わり方によってより効果的に科学館を楽しむことが出来ます。どんなことを意識すればよいでしょうか。

(1) 行く前に内容を知っておく

科学館には様々なテーマがありますので、事前に内容を把握し子どもの仮説を引き出しておき実際と照らし合わせてみましょう。図鑑で見て思った大きさと実物との違いを知ることにより、より興味が沸いてきます。

(2) 五感を使ってどんどん体験する

科学館では、図鑑に載っているものの実物を見ることが出来るチャンスです。さらに、自宅では出来ないような実験や体験を行うことが出来るのが科学館の魅力です。興味のあるものにはどんどん挑戦してみましょう。

(3) 回る順や全部見ることにこだわらない

親としては、順路通り見て欲しい・せっかく来たのだから全部に目を通してほしいと思ってしまうかもしれませんが、子どもの見たい順に回り、同じものを何度も見たり1つのところに時間がかかったりしても、興味を持っているのならとことん付き合ってあげましょう。時間がなくなった、疲れて集中力がなくなったなどで全部を見回れなければ「また来ようね」というくらいの気持ちでいるといいですね。

科学館に行った後にしたいこと

科学館を訪れた後は、記憶が薄れる前にこんなことを行ってみましょう。

(1) 訪れた内容を話し合う

科学館に行った後は、子どもにたくさん質問を投げかけてみましょう。自分では気づかなかった興味に気づくことがあるかもしれません。また、思い出すことで記憶が定着しやすくなります。

「何が面白かった?」や、特に興味を示したところがあれば「どういう理由であそこが好きだったの?」などと聞いてみましょう。「ママは〇〇が面白かったけどどう思う?」など、大人も興味があるということを示すと子どもの印象にも残りやすいかもしれませんね。

(2) 興味を持ったことを広げる

もし新たに興味を持つようなことがあれば、どんどん掘り下げていきましょう。インターネットや図書館で調べたり、同じようなテーマの他の科学館・博物館などに行ってみるのもいいですね。

お出かけにおすすめの科学館

子どものお出かけにオススメの科学館をご紹介します。

(1) 科学技術館

楽しく遊ぶことで自然と科学に親しむことが出来ます。企業などと提携した約20の展示室があり、最新の技術を体験することが出来ます。目玉となっている不思議な体験ができる展示「でっかいしゃぼん玉」は、円の中に立ちレバーを持ちあげると、淵にあるたっぷりのしゃぼん液が全身を包みます。一度に4人入ることが出来ます。

運転シミュレーターやトリックアートなど、どれもやってみたい体験や展示ばかりです。また、プラネタリウムのような「シンラドーム」では、日々数回科学や宇宙にまつわるプログラムが上映されていてキレイな映像を楽しむことが出来ます。

http://www.jsf.or.jp/

(2) 日本科学未来館

宇宙・未来・世界をテーマとした科学館で、宇宙飛行士の毛利衛さんが館長を務めます。参加体験型の常設展のほか実験教室や企画展、イベントなどメニューが豊富にあり、スケールの大きさが魅力です。ロボットワールドではアシモを始めとした様々なロボットと触れ合うことが出来ます。

https://www.miraikan.jst.go.jp/

(3) チームラボアイランド

共に創造するという「共創」をテーマに、「学ぶ!未来の遊園地」として生まれました。自分で描いた魚が泳ぐ「お絵かき水族館」や、みんなの描いた建物が立体的になり街として浮かび上がる「お絵かきタウン」、大きいボールを転がすと色や音が変化する「光のボールでオーケストラ」など、描いたり体を動かしたりしながら大勢でものを作っていく楽しさを実感出来ます。ITの遊び心が詰まった体験をたくさんすることが出来ます。

https://futurepark.teamlab.art/places/lalaporthiratsuka/

(4) METoA Ginza(メトアギンザ)

三菱電機グループの製品やテクノロジーを体験できる科学館です。期間によって異なるテーマを、1階~3階まで味わいつくすことが出来ます。2019年7月~10月は「でんき島」がテーマ。大迫力で出現したでんき島を起点に、でんき球を作って届けるミッションや、でんき島のロードマップなど、楽しい仕掛けがたくさんあります。電気が作られる仕組みをアニメで学ぶことも出来ます。無料でここまで楽しめるのはとってもお得。1Fのカフェも人気で、その時のテーマに合った食事を楽しむことも出来ます。

https://metoa.jp/index.html

(5) はまぎん こども宇宙科学館

宇宙をテーマにしており、地下2階から5階まで館全体が巨大な宇宙船をイメージして作られています。宇宙トレーニング室では宇宙飛行士訓練が疑似体験ができ、アスレチックにもなっているので小さい子も楽しむことが出来ます。宇宙船長室では、宇宙船の操縦疑似体験や映像の中に入ってプレイができるゲームなど、夢中になるゲームがたくさんあります。宇宙劇場という名のプラネタリウムも人気で、ドラえもんやかいけつゾロリなどの人気キャラクターが登場するプラネタリウムが放映されています。

http://www.yokohama-kagakukan.jp/

ご紹介したのは東京近郊の科学館ですが、それだけでも紹介しきれないほどたくさんあります。さらに地方にも有名な科学館があり、旅行の一環として行くのも楽しいかもしれないと思いました。

筆者が最近行ったのは千葉市科学館で、聞きたい講演があり訪れたのですが息子がもっと科学館で遊びたかったと言うほどにはまっていました。私もギアやアクセルの仕組みが見える透明の車など、「こんな風になっているんだ」と興味を持ったり楽しめたりすることがたくさんありました。

千葉市科学館 http://www.kagakukanq.com/

あまり科学に興味がない子でも、行ってみると「これは何だろう?」「これで遊んでみたい」というものが必ずあるはずです。そこから親も子ども自身も知らなかった意外な興味を知ることが出来るかもしれません。科学館は、リーズナブルなところも多く、特に公営のところはさらに負担が少なく遊べるところも魅力です。「理科の勉強」と構えてしまうと楽しめません。是非親子で楽しむということを前提にして、色々な科学館を訪れてはいかがでしょうか。

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