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日本人の味覚にも◎!ごはんが美味しいウズベキスタンってどんなとこ?

  • 2019.8.10

ビザが解禁になり、日本人観光客も増えつつある中央アジアの国・ウズベキスタン。そんなウズベキスタンのごはんがとても地方色豊かで、美味しいのをご存知ですか?向こうでも緑茶がよく飲まれるなど、日本食との共通点も!そこで今回は、知られざるウズベキスタン料理の魅力に迫ります。

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ウズベキスタン料理って?

中央アジアの玄関口にあたるウズベキスタン。周りを陸地に囲まれた国であるため、魚料理は少なめですが、広大な大地で育てた美味しい羊肉などがよく食べられています。また、小麦などの穀物の栽培も盛んな農業大国なので、それらを使ったごはん系の料理や麺類も種類が豊富。他にも、ザクロや、メロン、ぶどうなどといったフレッシュなフルーツや、それらを強い日差しで干した栄養たっぷりのドライフルーツ、ナッツなども国民から愛されています。

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Zu Kamilov / Shutterstock.com

日本人にとってのごはん的な存在!ウズベキスタンの「ナン」

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eFesenko / Shutterstock.com

まずは、ウズベキスタン人が毎日のように食べているものからご紹介しましょう。日本人にとってごはんが大事なのと同じで、ウズベキスタン人の食卓にはウズベキスタン風のパンである「ナン」が欠かせません。よくインドカレー屋で食べる、フワフワのナンとは異なり、ウズベキスタンのナンは、しっかりと焼いたもので、地域による特色が大きいのが特徴です。

昔日本で「ごはんの中にはたくさんの神様がいる」と言われていたように、ウズベキスタン人にとってナンは特別な食べ物で、裏返して放置してはならず、もし誤って裏返してしまった場合は、ナンにキスをして謝らなくてはいけないのだとか。

一番美味しいと言われているのが、ウズベキスタンの古都・サマルカンドのナン。厚みがあって真ん中は若干凹んでいます。そこには、カラフルな砂糖などで花が描かれたり、細かな模様がほどこされていたりすることも。

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soul_studio / Shutterstock.com

ウズベキスタンでは、民族衣装から家の柱まで細かな模様を入れて、お守りとする風習があるので、その影響を受けているのかもしれません。しっかりと焼いているため、保存が効くナン。サマルカンドに旅行できたウズベキスタン人は、お土産として大量に買って帰ることもあります。

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巨大なメドレセ(神学校)が立ち並ぶ、青の都・サマルカンド Leonid Andronov / Shutterstock.com

いっぽう、ヒヴァやブハラといった砂漠の近くにある都市では、薄目のナンが主流です。レストランでは焼き立てを出してくれるところも多いので、香ばしいアツアツのナンを堪能することができますよ。

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薄めの生地にナン用スタンプで花柄や幾何学模様をつけたナン soul_studio / Shutterstock.com
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Iryna Hromotska / Shutterstock.com

どんなごはんを頼んでもたいていセットで出てくるナン。ウズベキスタンのナンとチーズ、新鮮なメロンやぶどうといったフルーツなどと緑茶が伝統的な朝ごはんです。

ウズベキスタンのソウルフード!「プロフ(焼き飯)」

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Zu Kamilov / Shutterstock.com

ウズベキスタンの人々にとって、ソウルフードと言えるのが「プロフ」と呼ばれる焼き飯です。大鍋に油をひき、羊肉や人参などの野菜を炒めたものに米を加え、出汁と香辛料で炊いた料理で、朝から大鍋で作る伝統があり、完売したらそれでその日は終了。味わいもチャーハンやピラフとは若干異なり、肉や野菜を炒めた油を使うので、旨味がごはんにしっかりと染みてとても美味しいんです!少し脂っぽく感じるかもしれませんが、そんなときは、さっぱりしたミントティーや緑茶を合わせればOK。

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Pikoso.kz / Shutterstock.com

かなりの歴史がある料理で紀元前4世紀のアレクサンドロス大王による、サマルカンド(ウズベキスタンの歴史都市)遠征で出されたとする伝承などもあります。シルクロードによる東西の交易を支えた中央アジア料理だけに、様々な国の影響を受けており、イランの「ポロ」やトルコの「プロウ」、インドの「プラオ」なども類似の料理とされています。

昔からめでたい料理と言われており、現代においても、遠くから来た友人を迎える際や、結婚式などで出されることが多いようです。地域によっても微妙に違いがあり、人参を多用したり、干しぶどうを混ぜたりするところもあります。

一度食べればクセになる?中央アジア風うどん「ラグマン」

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Ryzhkov Photography / Shutterstock.com

ウズベキスタン版うどんである「ラグマン」も人気の料理です。上の写真のように汁なしタイプとスープに麺が浸かっている汁ありタイプの2種類があり、各家庭やレストランによってかなり味わいが変わってきます。

トマトベースのスープに羊肉や野菜を入れ、スパイスやハーブを加えたヘルシーでエスニックな料理。羊肉のコクとさっぱりまろやかなスープに、スパイスやハーブがアクセントとなって、お箸が進みます!

ウズベキスタンのファストフード「シャシリク」

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Konstantin Kopachinsky / Shutterstock.com

ウズベキスタンのバザールや屋台でよく販売されているのが「シャシリク」と呼ばれる、串焼き料理。牛肉、羊肉、鶏肉が使われることが多いですが、地域によっては野菜や魚などが用いられることも。ウズベキスタンでは、薄切りにしたタマネギを合わせて出されることが多いです。

人との交流を楽しむお茶の時間!

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Marina Rich / Shutterstock.com

ウズベキスタン人にとって、大事なのがお茶を楽しむ時間です。だいたい、午前や午後にそれぞれ一回ほど 、家族や友人同士でお茶を楽しみます。

ウズベキスタンで一番飲まれるお茶は「コクチャイ」と呼ばれる緑茶。他にもミントティーや、「カラチャイ」と呼ばれる紅茶がありますが、緑茶が一番健康に良いと言われ、人気があります。日本の渋めの緑茶とは違い、若干薄味で、ウズベキスタン人はレモンを入れたり、砂糖を溶かして楽しみます。

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NICK MELNICHENKO / Shutterstock.com

付け合わせは、ドライフルーツやデーツなどがメイン。中でも砂漠でも育ち、栄養価が高く、甘いデーツは人気があります。他にも、ウズベキスタンでは、ザクロなどがよく育つため、頻繁に食べられているようです。

日本人にも、馴染みやすいごはんが多く、ビザ解禁で旅行しやすくなったウズベキスタン。日本びいきの人も多く(サマルカンドには日本語学校があり、よく日本語で話しかけられます)、夜に問題なく歩けるなど治安面でも問題ないようです。いつもと違うところに行きたいと感じたら、検討してみてはいかがでしょうか?

次回は、「ウズベキスタンの結婚式は面白くて有名!?」ウズベキスタンの恋愛観や文化についてお届けします!お楽しみに!

 

Writer: 立岡美佐子
旅とごはん、猫を愛する、編集者&ライター。大学卒業後、一般企業に勤めるも、旅好きが高じて編集者に転職。旅行やグルメをメインに企画・編集・執筆などを経験してきました。現地でしか体験できない情報や面白ネタを、わかりやすくお届けできればと思っています!

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