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【髪のクセ・うねりに効果大!】新技術の“熱ケア”シャンプーって何?

  • 2019.7.24

◆教えてくれるのは……

VOCE
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美容エディター 入江信子さん

新技術、続々!熱を利用して、髪悩みをなかったことに

思い通りにならないもの……それは朝の髪。必死にスタイリングしても、くせが収まらなかったり、ハネたり、ふくらんだり。今回はそんな悩みを解消する、新しい技術をご紹介。キーワードは ズバリ、“熱”だ!

まずは花王のエッセンシャル フラット。くせやうねりで扱いにくい髪を根本ケアし、スタイリングしやすくするシリーズだ。花王によると、髪のコルテックス、キューティクルなどの細胞の間にはCMC(細胞膜複合体)という構造が存在する。CMCは細胞同士を接着する役割を果たしているのだけど、スタイリングにも関係していて、傷んだ髪はCMCが硬いせいで柔軟性がなく、形づけしづらいとか。で、セラムに配合したのが、CMC中の脂質となじみがいい「ときほぐし成分」。セラムが浸透した髪にドライヤーなどの熱が加わると、CMCが柔らかくなって髪全体も柔軟化。くせ・うねり髪も楽に形づけられるのだそう。今までのくせ対応ケアは、髪表面を油分などで覆って収めようとしていたから、くせが直りづらかったけど、これは扱いやすさのレベルが段違い。スタイリング時に髪を濡らす必要がないし、髪質やスタイルを問わず使えるのもいい。一方、資生堂プロフェッショナルのサブリミックは、髪をコーティングすることでツヤやツルツル感を高め、扱いやすくするのだが、そこにも熱が絡んでいる。スプレーでシリコンの一種を含む「シールド成分」を髪にまとわせ、熱をかける。すると成分がネットワーク化し、高分子膜を形成。ダメージ髪にも健康な髪と同様の“疎水性”が備わるため、髪が湿気などの余分な水分は弾きながら、内部の潤いはキープできるようになるし、紫外線、臭いなどもブロックOK。これまでの“コーティングもの”とは違って、髪の微細な凹凸をきちんと埋めた膜が作られるので、ツルツル感が高く、湿気へのガード力も上々。発売以来、くせ毛の人に売れているというのもうなずける。

今まで熱を利用するヘアケアといえば、温度で美容成分の浸透力を高めるものが多かった。でも、それとはまったく異なる考え方の“熱ケア”。髪にとって敵である熱が、髪を救う日が来たと思うとなんだか感慨深い。

VOCE
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(右)サブリミック ワンダーシールド 125ml ¥3800/資生堂プロフェッショナル
3日に一回、タオルドライ後の髪にスプレーし、ドライヤーやアイロンを。

(中)エッセンシャル フラット くせ・うねりときほぐしセラム 120ml ¥1200(編集部調べ)(8/5オンライン発売、10/19全国発売)/花王
夜、濡れた髪につけて乾かせば、朝のスタイリングが楽に。

(左)エッセンシャル フラット くせ・うねりメンテナンスシャンプー 500ml ¥900(編集部調べ)(8/5オンライン発売、10/19全国発売)/花王
ゴワつきの原因、髪内部のカルシウムを除去して、柔軟化。2タイプある。

撮影/藤本康介

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