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パリのギメ東洋美術館で、ファレル・ウイリアムス×Mr.。

  • 2019.7.19

ファレル・ウイリアムスがMr.(ミスター)と初めてコラボレーションをしたのは、2014年に遡る。ファレルのシングル『It Girl』のミュージックビデオのための映像が、彼のお気に入りのアーティストのひとりであるMr.に託されたのだ。

それから5年。パリ16区のギメ東洋美術館でそのふたりによる『A Call to Action』展が始まった。毎年2回、アジアのアーティストを招いて展覧会を開催している、円屋根の部屋が会場である。今回の『A Call to Action』はファレルがキュレーター役を務め、Mr.がビデオ作品も含めアート作品を制作。最初のコラボレーションから5年間、ふたりはアメリカと日本という遠く離れた土地でやりとりを重ね、開催にこぎつけたという。

暗い会場内、映画『猿の惑星』の第1作目で自由の女神像が砂に埋まり、混沌とした文明崩壊状態に似たカオスが展開している。そのカオスの中で武器を持って立つ少年少女の姿、壁の上から大きな瞳でこちらを見つめる子どもたちの顔に、映画『わんぱく戦争』を思い出す人もいるだろう。『A Call to Action』はこのカオスから抜け出して、いまよりもより良い世界を、革新的な世界を作ろうという呼びかけである。子どもたちを駆り立てる希望を信じ、子どもたちの楽観主義から大人もインスパイアを受けよう、と呼びかける。

プレタブランドのMira Mikatiはこの夏Mr.とコラボレーションしたスカーフやキーホルダーなどを発表。Mr.の名前はパリのモード界にも知られつつある。

アメリカの学童が使う典型的な椅子は、ファレルのアイデアだそうだ。

Mr.による『My Dear Friends』(2019年)もインスタレーションに組み込まれている。

会場導入部に展示されているMr.の作品。©2018 Mr./kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved . Courtesy  Perrotin

仏像の常設展示に加え、10月7日まで特別展『東海道五十三次』を開催している。

A Call to Action展開催中〜2019年9月23日Musée national des arts asiatiques-Guimet6, place d’Iéna75116 Paristel:01 56 52 53 00料金:所蔵品展とセットで11.50ユーロwww.guimet.fr

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