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パリではいつもアリコヴェール

  • 2019.7.9

ロンドンからパリへ向かい、いつものようにキッチンに立ちます。この季節なら杏やさくらんぼが旬。ホワイトアスパラガスもまだまだおいしい頃だろうし、とパリ行きの予定を決めた頃から素材のことが頭をよぎります。

マルシェでは季節の野菜を買い込みますが、いつでも決まって買う野菜はアリコヴェール、さやいんげんです。悪名高きフランスのくたくた野菜の代表とも言える野菜ですが、少し長めにゆでるとさやいんげんの甘さや風味が顔を出します。時間にすれば8分が目安。きこきことしたさやいんげんとは別の野菜ではないかと思うような味わいになります。シンプルにヴィネグレットで和えるだけですが、この柔らかさにすると、山盛り一杯食べてしまいます。日本でもいつも作っているサラダですが、パリに帰ってきたと実感する味なのです。

時差のせいで朝は早く目が覚めてしまってお腹もペコペコ。買い込んだハムやチーズ、そして朝からワインも開けてしまいます。これがいつものパリの朝食。

さやいんげんのサラダ

<材料2人分(1人分?)>さやいんげん250gオリーブオイル大さじ3ワインヴィネガー大さじ1ディジョンマスタード大さじ1/2塩

1. さやいんげんはヘタをとり、たっぷりの塩を加えた湯でゆでる。塩加減はパスタと同じくらいに。ゆで時間は細めのもので8分程度。2. ゆであがったら、ざるに上げて冷ます。3. オリーブオイル、ワインヴィネガー、ディジョンマスタード、塩少々を混ぜ合わせたヴィネグレットで和える。

アスパラガスとさくらんぼの並ぶ季節。もちろん、どちらも購入。

さやいんげんと同じくらいにフランスで食べることが楽しみなものがジャンボンブラン。日本でもおいしい生ハムには困らなくなりましたが、ジャンボンブランはフランスのものがいつも恋しい。バゲットとエメンタールチーズを購入して、サンドイッチも作ります。

名残りのアスパラソバージュにも出会いました。グリンピースもゆでてバターで和えて、レモン汁を絞るだけ。素材に誘われて作っていたら、私の新刊本の表紙と同じ料理でした(!)。友人にプレゼントするために持ってきていた本を横に並べてパチリ。お皿は前日に蚤の市で購入した18世紀のお皿。

今回買ったバターはルガール。フランスではスーパーでもよく見かけるブランドですが、ボンマルシェで買ったこれはゲランドのフルール・ド・セル入り。ミルキーな味にじゃりっとした塩が入っているのが、ぐっときます。

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