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「実はあなたは拾ってきた子で…」 我が子にもしてあげたい、大好きな「自分の物語」【ちひろの親子成長記録 第7話】

  • 2019.7.6

こんにちは、ちひろです。
今回は小さい頃大好きだった「物語」についてのお話です。

さて、今もぽっちゃり体型の私ですが幼い頃はさらに太っていて顔なんかパンパンでした。ヒョロッとした痩せ型の兄とよく比べられたものです。


そんな私に対して「よく肥えている」という言葉は日常茶飯事でした。でも父は他の人とは趣向を変え、ストーリー仕立てで私に太っていることを伝えてきました。


あるときは、
「実は昔お母さんとデートしたときなんだけど、中華料理店で食材にされそうになっていた豚が可哀想になってきて、譲ってもらったんよ。そしてその豚を家に持ち帰って育ててみたら…ちっち(私)になったんよー!」


そしてまた別の日には、
「昔そこの公園で散歩しよったら怪我をしたイノシシがいてね、家に連れて帰って元気になるまで治療してあげていたら…なんと、ちっちになったんよー!!!」


そう、父はあらゆるパターンで豚(猪)を育てたら私になったという物語を話して聞かせてくれました。
他にも川で溺れている豚パターンとかもありました。


私はその話を聞くのが結構好きで「なにそれー!」とちょっと怒ったフリをしつつも内心楽しくてしょうがなく、父の「実はね…」のくだりが始まるといつもワクワクしていました。


話すたびにシチュエーションは変わるけど、どれも元は豚(猪)だったのが今の私になったというところは一緒。

当時はそれを聞くのが楽しくて楽しくて。ぽっちゃりが自分のコンプレックスにならなかったのはしつこいくらいのこの「自分の(豚)物語」で笑わせてもらっていたおかげな気もします。

そして今では、ムチムチに育っている息子にしてあげたい話のひとつになっています。

ちなみに私が三十路になった今もたまーーーにその話をしてくる父。


将来息子が子どもを持つようになった時、私と同じように「子どもに話してあげたい」と思えるようなお話を、今からたくさんして笑わせたいなと思いました。

(ちひろ)

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