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あっ!畳にカビが生えてる!?そんな時、どう対処する?

  • 2019.7.4
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天気のいい休日、畳の上にゴロンと寝転がってウトウトお昼寝……想像するだけで、なんとも至福の時間ですよね。しかし、そんな時、畳に生えたカビを見つけてしまったとしたら……一気にゲンナリ。

実は、カビは水回りなどの湿気の多い場所だけではなく、畳にも発生するのです。今回は、畳にカビが発生する原因と、発生してしまった時の対処法を紹介します。

畳にカビが発生する原因は?

本来、畳は通気性がよく、カビが生えるというイメージを持っていなかった人も多いかもしれません。しかし、現代の住宅は機密性が高く、なかなか湿気が逃げづらい構造になっています。ゆえに、本来は通気性、放湿性ともに高いはずの畳にカビが繁殖しやすくなってしまうのです。しかも、一度水分が入り込んでしまうと、フローリングのように簡単に拭き取ることができないのもカビが発生しやすい条件を揃えてしまいます。

畳にカビが発生した場合の対処方法

それでは実際に、畳にカビが発生してしまった場合、どのように対処すればいいのでしょうか?工程に沿って紹介します。

1: 丁寧に掃除機がけ

まずは、畳全体のゴミやホコリを掃除機で吸い取っていきます。この時のポイントは、畳の目の流れに沿ってゆっくりとかけていくこと。

畳のヘリは、掃除機のヘッドが強くぶつかると破損してしまう可能性があるので、その部分はやや浮かせながら掃除機がけをするといいですよ。

2: カビをかき出す

次はいよいよ畳に生えたカビに対峙。

畳の目に沿って、目地ブラシや使い古した歯ブラシなどでカビをかき取っていきます。この際、畳を傷めないよう優しくブラシを当ててくださいね。かき取ったカビは、ヘッドを取り外した掃除機で吸い取ります。

3: エタノールを使って仕上げ

最後に、エタノールを含ませた雑巾でカビが発生していた部分を拭き取って、畳のカビ掃除は完了!

ここでエタノールを使う理由は、その揮発性にあります。水拭きをしてしまうと、畳に水分が付着し、カビに養分を与えてしまうことに。その点、エタノールは揮発性が高く、すぐに蒸発するので畳の拭き取りにぴったりなのです。

畳のカビ掃除の注意点は?

お掃除方法の部分でも書いたように、畳は湿気を含みやすいので、できるだけ水拭きは避けて掃除をしましょう。

また、どんな場所にも使えて便利なお掃除アイテムである重曹ですが、畳掃除には適していません。水分を含んだ状態の重曹を畳に使ってしまうと、アルカリ性の成分に畳が反応して変色してしまうことも……。もしも重曹で畳が変色してしまった場合は、水でお酢を薄めた液剤で拭き取りましょう。完全とまではいきませんが、変色を食い止めることができます。

畳のカビの予防方法

畳のカビを予防するには、やはり換気が一番大切。1年に1〜2回、畳を上げて干すことが効果的ですが、なかなか面倒ですよね。まずは1日のうち10分程度でもいいので、換気をして畳が含んでしまった水分を放出させましょう。

また、カビ掃除の際だけではなく、エタノールなどの揮発性に優れた掃除用アルコールで定期的に拭き取ることで、カビが発生しにくくなります。

そして、実は、畳のカビ予防には素足で歩くことも効果的なのだとか!足裏の皮脂が自然と畳をコーティングしてくれることで、カビが発生しづらくなるのだそう。日常的にしていることも、畳のカビ予防になっているのですね。

新しい家ほど畳ケアをしっかり!

意外に思うかもしれませんが、実は築年数が浅い家ほど気密性がしっかりしているため、畳の放湿が難しくなります。ということは、新しい家の方が、畳のケアが大切になってくるのですね。

まずは、毎日の部屋の換気を習慣化するなど、やりやすいことから始めてみましょう。その先に、気持ちのよいお昼寝タイムが待っていますよ!

監修:鈴野寿子(家事代行サービスCaSy・お掃除研修講師)

photo/PIXTA

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