1. トップ
  2. 88分のモノクロ映像で描く、運命で結ばれた男と女の愛『COLD WAR あの歌、2つの心』【今月のプロ押し映画!】

88分のモノクロ映像で描く、運命で結ばれた男と女の愛『COLD WAR あの歌、2つの心』【今月のプロ押し映画!】

  • 2019.6.28


88分のモノクロ映像で描く、運命で結ばれた男と女の愛『COLD WAR あの歌、2つの心』【今月のプロ押し映画!】
2019.06.28 17:30
今年のアカデミー賞で3部門(監督賞、撮影賞、外国語映画賞)にノミネートされた大注目のオールモノクロラブストーリー。ポーランドで出会った二人の15年に渡る恋を、ベルリン、ユーゴスラビア、パリと舞台を変えつつ鮮烈に描く。

【さらに写真を見る】88分のモノクロ映像で描く、運命で結ばれた男と女の愛『COLD WAR あの歌、2つの心』【今月のプロ押し映画!】



1949年、冷戦下のポーランド。芸術監督のヴィクトルは、舞踊団のオーディションで奔放で野心的な歌手の卵ズーラと出会い、ひと目で恋に堕ちる。ベルリン公演中、彼は自由を求めてパリへ亡命するが、ズーラは約束の場所に現れなかった。数年後、パリでピアニストとして暮らすヴィクトルの前に、ズーラが現れ、一緒に暮らし始めるが……。情熱に身をまかせ、思いのままに生きたいアーティスト気質のふたりにとって、自由のない生きにくい時代だった。 


映画は、何度も別れを繰り返しても、決して離れることのできない、運命的に結ばれた男女のせつない関係を描く。ポーランドの民族音楽からシャンソン、ジャズ、ロックと時代や土地によって変化していく音楽が印象的だ。とくにメインソングとして印象的に登場するポーランドのエレジーは、一度聞いたら耳から離れない。 


ワルシャワ生まれだが英国で教育を受けた監督のパヴェウ・パブリコフスキは、ポーランドに戻って撮った『イーダ』(2013年)でアカデミー賞外国語賞を受賞した注目の監督。本作も『イーダ』と同じ撮影監督ウカシュ・ジャルによるモノクロ映像が美しい。カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞した他、ポーランド映画ながら米国アカデミー賞でも外国語映画賞、監督賞、撮影賞にノミネートされた。



『COLD WAR あの歌、2つの心』6月28日公開https://coldwar-movie.jp/ 
配給:キノフィルムズ

元記事で読む
の記事をもっとみる