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イケメンスター競演、秘密の初恋、極彩色のファンタジー! 刺激と高揚感を味わう、夏映画5選

  • 2019.6.28
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夏は、輝きの季節。開放的な気分も高まり、新しい扉を開いてみたくなる季節の到来です。そこで、レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットが初共演を果たして、イケメン実力派俳優が新たな顔を見せた『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』をはじめ、未知なる世界へと誘ってくれる映画5作品をご紹介。時に切なく、時に甘く、スリリングに……。ドキリとするような刺激や高揚感をくれる映画で、スペシャルな夏を楽しんでみてはいかがでしょうか。

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』

Brad Pitt and Leonardo DiCaprio star in Columbia Pictures メOnce Upon a Time in Hollywood”

『ヘイトフル・エイト』(15)から4年ぶりとなる、クエンティン・タランティーノ監督の最新作。レオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピットというハリウッドきっての2大実力派スターが初共演を果たす。これまでに、レオナルドは『ジャンゴ 繋がれざる者』(12)ブラッドは『イングロリアス・バスターズ』(09)でタランティーノ監督とタッグを組んでいる。

舞台は、1969年のロサンゼルス。ハリウッドで俳優として再び栄光を取り戻そうとしているちょっと落ち目のTV俳優リック・ダルトン(レオナルド)と、長年彼のスタントマンを務めているクリフ・ブース(ブラッド)の物語を、チャールズ・マンソンをリーダーとする狂信的カルト集団“マンソン・ファミリー”が実際に起こした、女優のシャロン・テート殺害事件を絡めて描く。

ONCE UPON A TIME IN HOLLYWOOD

<ここに注目!>
ディカプリオ&ブラピ、ハリウッドの大スターが夢の競演!

タランティーノが製作、脚本、監督を担った本作は、彼が実際に育った当時のハリウッド、そして今や失われてしまったハリウッドを、郷愁とリスペクトを込めて5年の歳月を費やして脚本執筆した渾身作。タランティーノからハリウッドへのラブレターとも言える作品に、90年代にハリウッドのスターダムへと駆け上がったレオナルドとブラッドが、ダブル主演として顔を揃えました。なんとも粋なキャスティングに胸が踊りますが、コンペティション部門に正式出品された第72回カンヌ国際映画祭では、公式上映終了後に約6分間にもおよぶスタンディングオベーションが鳴り響くなど、観客も大熱狂。撮影を通して熱い友情を築いたレオナルドとブラッドの眼には、涙が光っていたといいます。

お披露目となった予告映像では、60年代の古き良きハリウッドの香りが再現されており、レオナルドがツイストを踊る姿や、ブラッドがブルース・リーらしき人物と対決するシーン、またブラッドは55歳となった今もなお健在な肉体美まで披露しており、2人のキレキレの演技が堪能できること間違いなし。その他、マーゴット・ロビー、アル・パチーノ、青春ドラマ『ビバリーヒルズ高校/青春白書』で人気を博し、3月に他界したルーク・ペリーも登場。ルークにとっては本作が遺作となりました。新旧実力派の選りすぐりの顔ぶれが体現するハリウッドの“光と影”に、期待が高まります!

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
8月30日(金)公開
監督:クエンティン・タランティーノ
出演:レオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピット、アル・パチーノ、マーゴット・ロビー、バート・レイノルズ、ティム・ロス、カート・ラッセル
公式サイト


『Diner ダイナー』

(C)2019 映画「Diner ダイナー」製作委員会

映像化不可能と言われた平山夢明の小説を、藤原竜也主演で映画化したサスペンスエンタテインメント映画。殺し屋専門のダイナー(食堂)を舞台に、店を仕切るシェフとクセモノ殺し屋たちが繰り広げる出来事を、独特の映像美とともに描く。

命がゴミのように扱われる、殺し屋専門のダイナーでは、元殺し屋で天才シェフのボンベロ(藤原)が店主を務めていた。日給30万の怪しいバイトに手を出してしまったばかりに、一瞬で普通の生活から転落してしまったオオバカナコ(玉城ティナ)は、ダイナーにウエイトレスとして売られる羽目になってしまった。「俺は、ここの王だ。砂糖の一粒まで俺に従う」と豪語するボンベロ。そして次々とやってくる一筋縄ではいかない凶悪な殺し屋たち。物語は、新たな殺し合いへと展開していく……。

(C)2019 映画「Diner ダイナー」製作委員会

<ここに注目!>
蜷川実花と藤原竜也が初タッグ! 美しすぎる残酷な物語に釘付け

写真家であり、『さくらん』(07)や興行収入22億円を超えて社会現象にもなった『ヘルタースケルター』(12)を手がけた蜷川実花が、初の男性主役作品を世に放ちます。主演として抜擢したのは、父親である蜷川幸雄の演出によって芸能界デビューを果たし、“愛弟子”として数多くの作品に出演し続けてきた藤原竜也。運命の初タッグに蜷川監督も「いつか竜也と一緒に仕事をするなら、大きな作品で魂をかけた仕事をしたいと思っていた」と興奮を隠しきれません。

蜷川監督にしか描けない独特の色彩美で描くファンタジックワールドには、釘付けになること必至。ビビッドカラーの花びらが舞い散るアクションシーン、ボンベロの手がける極上の料理、アート心の爆発した内装、そして豪華役者陣扮する凶悪な殺し屋たちのぶっ飛んだビジュアル…。またアート界の巨匠・横尾忠則が、「どうせやるなら全部僕の作品で」とダイナーの装飾美術に自らの作品を提供したというから、隅々まで目が離せません。藤原竜也の圧巻の存在感とともに、麗しき、残酷な世界に酔いしれてみてはいかがでしょうか。

『Diner ダイナー』
7月5日(金)公開
監督:蜷川実花
原作:平山夢明
出演:藤原竜也、玉城ティナ、窪田正孝、本郷奏多、武田真治、斎藤工、佐藤江梨子、金子ノブアキ、小栗旬、土屋アンナ、真矢ミキ、奥田瑛二
公式サイト


『Girl/ガール』

(C)Menuet 2018

バレリーナを夢見るトランスジェンダーの少女、ララの痛みと希望を描く感動の人間ドラマ。第71回カンヌ国際映画祭でカメラドール賞を含む3冠に輝いたほか、第91回アカデミー賞外国語映画賞ベルギー代表作品に選出、第76回ゴールデン・グローブ賞外国語映画賞にノミネートされるなど、快挙を成し遂げた。

15歳のララ(ビクトール・ポルスター)の夢は、バレリーナになること。しかし男の体に生まれてきたララにとって、それは簡単なことではなかった。それでも強い意志と才能、娘の夢を全力で応援してくれる父に支えられ、難関のバレエ学校への入学を認められる。しかし初めての舞台公演が迫る中、ライバルから向けられる嫉妬、思春期の身体の変化により思い通り動けなくなることへの焦りが、徐々に彼女の心と体を追い詰めていく……。

(C)Menuet 2018

<ここに注目!>
トランスジェンダーの“Girl”役に息吹を与えた、奇跡のキャスティング

ベルギーの新聞に掲載された、バレリーナになるために奮闘するトランスジェンダーの少女の記事に心を動かされたルーカス・ドン監督が、「必ず彼女を題材にした映画を撮る」という強い思いからアプローチを重ね、約9年の歳月を経て誕生した本作。ハイレベルのダンスが踊れると同時に、ヒロインの心と体の悩みを表現する演技力が必要となるだけに、主人公ララ役のキャスティングは大いに難航したといいます。そこに彗星のごとく現れたのが、14歳の少年、ビクトール・ポルスター。ドン監督が「彼はまるで天使のようだった。彼の踊りを見て、『彼しかいない』と確信した」と衝撃を語るように、ダイナミックなダンスと繊細な感情表現で見るものを圧倒します。

ビクトール自身はシスジェンダー(身体的性別と性同一性が一致している人)ですが、ララのモデルとなったノラ・モンセクールは「私は彼を“トランス役を演じる男優”だとは思わなかった。私の物語を尊敬を持って語ってくれる唯一の人だと思った」と大絶賛。ララの物語を世に送り出したいという製作陣の思いが結実した、奇跡のキャスティングとなりました。性の多様性について考える機運が高まる時代ーー。ララの抱く痛み、そして希望が、きっと深く心に残るはずです。

『Girl/ガール』
7月5日(金)公開
監督:ルーカス・ドン
出演:ビクトール・ポルスター、アリエ・ワルトアルテ、オリバー・ボダル
公式サイト


『HOT SUMMER NIGHTS ホット・サマー・ナイツ』

(C)2017 IMPERATIVE DISTRIBUTION, LLC.

『君の名前で僕を呼んで』(17)『ビューティフル・ボーイ』(18)などで注目を集めたティモシー・シャラメが主演を務める青春映画。愛する父親を亡くし、大きな喪失感を抱えた少年の、ひと夏の経験をつづる。

1991年、最愛の父の死の痛手から抜け出せないダニエル(ティモシー)は、叔母の家で夏を過ごすため、マサチューセッツ州の東端にある海辺の小さな町ケープコッドにやってくる。周囲の人々と馴染めないダニエルは、地元ではワルで有名なハンター(アレックス・ロー)とつるむようになる。町で一番の美女と称される妹のマッケイラ(マイカ・モンロー)を守ることに命をかけているハンターから「妹には近寄るな」と言われながらも、ダニエルは密かにマッケイラと逢瀬を重ね、かけがえのない時間を過ごしていく。

(C)2017 IMPERATIVE DISTRIBUTION, LLC.

<ここに注目!>
ティモシー・シャラメ、少年から“男”へと成長

『君の名前で僕を呼んで』(17)で年上の青年と恋に落ちる17歳を演じて、世界中を虜にしたティモシー・シャラメの最新作の登場です。本作でティモシーが演じるのは、父親の死からなかなか立ち直れず、やってきた港町でも“ぼっち”になってしまう内気な少年・ダニエル。ワル仲間と出会い危険な仕事に手を染めるようになったり、美女との初めての恋に溺れたりと、新たな経験を通して少年から“大人の男”へと成長していく姿を、みずみずしく演じています。

ティモシー最大の魅力とも言えるのが“ナイーブな表情”で、本作でもその魅力が炸裂。大きな喪失感を抱えた佇まい、車の中でひとり涙を流す表情…そのどれもが切なく胸が締め付けられるほど。また『イット・フォローズ』(14)での演技が光ったマイカ・モンロー扮するマッケイラとの秘密の恋も、ドキドキ感満載。マッケイラのダニエルに送る視線もセクシーで、マッケイラからの積極的キス、夏の草原での甘いキス、ポスターにも描かれた“鼻キス”も美しく、“ホット・サマー・ナイツ=熱帯夜”というタイトルにふさわしい、高揚感を味あわせてくれます。

『HOT SUMMER NIGHTS ホット・サマー・ナイツ』
8月16日(金)公開
監督:イライジャ・バイナム
出演:ティモシー・シャラメ、マイカ・モンロー、アレックス・ロー
公式サイト


『命みじかし、恋せよ乙女』

(C)2019 OLGA FILM GMBH, ROLIZE GMBH & CO. KG

2018年9月に他界した女優・樹木希林の遺作にして、世界デビュー作。酒に溺れ、人生を見失ったドイツ人男性と、かつて彼の父と親交があった日本人女性が、人生を取り戻すためにともに旅をする姿を描く。

ドイツ・ミュンヘンで一人暮らしをするカール(ゴロ・オイラー)。酒に溺れた彼は、仕事を失い、妻は幼い娘を連れて家を出てしまった。孤独に苦しむ彼のもとをある日、日本人女性のユウ(入月絢)が訪れる。ユウはカールの父親ルディ(エルマー・ウェッパー)と親交があり、今は亡きルディの墓と生前の家を見に来たのだという。彼女と過ごすうちに、人生を見つめ直すカールだったが、その矢先に彼女が姿を消してしまう。

(C)2019 OLGA FILM GMBH, ROLIZE GMBH & CO. KG

<ここに注目!>
樹木希林が、女優人生の最後に遺したメッセージとは?

ドイツの女性監督ドーリス・デリエ監督が、長年にわたって憧れてやまない樹木にあてた役を、自らの手で書き上げて出演をオファー。これを樹木が快諾し、日本を訪れたカールに手を差し伸べる老舗旅館「茅ヶ崎館」の女将役を演じました。本作の日本での撮影は、2018年6〜7月に敢行。映画のラストには、樹木が美しい庭を眺めながら「ゴンドラの唄」を歌う場面が収められており、「命みじかし恋せよ少女」と歌うこのシーンが、9月に亡くなった彼女の女優としての映画への最後の出演シーンとなっています。

ドラマ『寺内貫太郎一家』で「ジュリ〜!」と身悶えるお茶目な姿、河瀬直美監督の『あん』(15)や、『歩いても 歩いても』(07)『万引き家族』など是枝裕和監督作で見せた名演など、唯一無二の存在感を発揮した樹木。日本映画界の宝とも言える大女優であると同時に、名言集「一切なりゆき 樹木希林のことば」がベストセラーとなるなど、彼女のユーモラスで味わい深い発言も人々を魅了しました。本作では、“理想の自分”と“本当の自分”の間でもがくカールに、「あなた、生きてるんだから、幸せになんなきゃダメね」との言葉とともにさりげなく背中を押す女将を演じており、まるで樹木が私たちへ遺したメッセージのように感じられる、胸を打つシーンとなっています。亡くなってもなお、刺激をくれる彼女は最高にクール。背筋を伸ばして、一歩踏み出してみたくなるはずです。

『命みじかし、恋せよ乙女』
8月16日(金)公開
監督:ドーリス・デリエ
出演:ゴロ・オイラー、入月絢、ハンネローレ・エルスナー、エルマー・ウェッパー、樹木希林
公式サイト

Text: Orie Narita

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