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メンズコレドタバタ日記 「トム ブラウン」に背筋が伸びる!?「カラー」は今季も依存症のオトナを増やしそう

  • 2019.6.25
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6月24日、快晴。最高気温は34度。むか〜し昔の遠足では先生から「家に帰るまでが遠足」と言われたモノですが、だとしたらメンズコレ取材も「家に帰るまでがメンズコレ取材」(笑)。てか、それは本当。感動的なランウエイショーは昨日で終わりましたが、翌日以降の展示会回りは、時間と心にちょっぴり余裕が生まれたせいか、何着もの洋服に袖を通し、デザイナーやPRのお話に耳を傾け、考えることができるので意義深いんです。ということで、本日も張り切って参りましょう。

本日の展示会回りは、全部で6件。最初は「トム ブラウン(THOM BROWNE)」です。

11:30 「トム ブラウン」

ショーやショールームでは、ランウエイショーやコレクションのみならず、スタッフの立ち居振る舞いなどからもメゾンの空気感や世界観、ポリシーなどが伺えます。ここ「トム ブラウン」のショールームも、ブランドの世界観がビシビシ伝わる独特の空間。なにせスタッフは、どんな時も「トム ブラウン」のフォーマルに身を包まなくちゃならないそうです。ショールームを訪れると、日本のPRはパーフェクトなグレースーツ。そのほかの皆さんも最低限白シャツをパンツインでミーティングに臨んだり、談笑したりしています。

ここでは、スポーツにインスパイアされたコレクションのアクセサリーをパチリ。野球のボールを模したスニーカー、ステッチがカワイイなぁ。コレクションピースを着てみたかったけれど、凛とした空気に物怖じしました(笑)。

12:40 「コム デ ギャルソン・オム プリュス」「コム デ ギャルソン・ジュンヤ ワタナベ マン」「コム デ ギャルソン・シャツ」

お次はコム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)のパリ本社へ。「コム デ ギャルソン・オム プリュス(COMME DES GARCONS HOMME PLUS、以下オム プリュス)」と「コム デ ギャルソン・ジュンヤ ワタナベ マン(COMME DES GARCONS JUNYA WATANABE MAN)」、そして「コム デ ギャルソン・シャツ(COMME DES GARCONS SHIRT)」の3ラインを一気に拝見です。

「オム プリュス」は、「ミキモト(MIKIMOTO)」と衝撃のパールネックレスコラボ(詳細は、コチラから)。ショーを拝見していた時、「あ、カワイイ。オーダーしようかな?」なんて思っていましたが、お値段はなんと「数百万円」。ぜんぜんカワイイ値段じゃないので、写真だけ撮影して満足しましょう(笑)。

もちろん、「ナイキ(NIKE)」コラボも継続。青年貴族オーランドー(ORLANDO)にインスパイアされた、ドレープとフリルたっぷりのフォーマルを試着しました。サイズを間違えると“忠臣蔵”ですが、ジャストサイズで街を闊歩したら、袖や裾がエレガントに揺れることでしょう。

14:00 「カラー」

「カラー(KOLOR)」は、定番のコートやセットアップに色や柄でポップを加えたスタイル。お気に入りはこの、ウィメンズのセットアップです。最近の「カラー」は、ルックブックとムービーがユニーク。今回は上野で撮影。早朝から夕方6時くらいまで、ひたすらカメラを回し、写真を取り続ける過酷なロケだそう(笑)。でもこのルック、街に馴染みつつ少しだけ目立てる「カラー」らしさを醸し出しているなぁ、って思います。「カラー」は、“着ると、誰でもオシャレに見えちゃう魔力”を持つブランドです。本当に袖を通すだけでカッコよくなれるのがスゴい。業界の友人には「カラー」依存症のオトナ、結構います。

14:30 ランチ

時間と心に余裕が生まれた今日からは、ランチもちょっとだけ贅沢に。今日はパリにもようやくオープンした「イータリー(EATELY)」です。

15:00 「キディル」

「キディル(KIDILL)」のショールームにGO!!デザイナーの末安弘明さんは、「今回もビジネスが広がりそう。パリに来て、良かったことしかない」と安堵した様子。ヨカッタ!!あの個性抜群のコレクションなら、その結果も納得です。

プレゼンテーションで気になっていたレオパード × ゼブラのブルゾンを着て、サングラス&ネックレスで記念撮影。ちなみにこのネックレス、2つのキャラクターを合体して、ネットにくるんでいるんです。さぁ、わかりますか?

15:40 「ビズビム」

「ビズビム(VISVIM)」の展示会は写真NGですが、いいスニーカー、出来てました!!お値段7万円台。頑張れば買えますね。

「ビズビム」の中村ヒロキ・クリエイティブ ディレクターは世界中を旅して、現地の民族衣装などにインスピレーションを得ています。ということで今回も南米、中国、福島などなど、話を聞いていると「あれ?これは地理・歴史の授業だっけ?」と思っちゃうくらい、現地の風土、技術、伝統の話が次から次へと登場します。ブランド史上最高、800万円台の着物コート、素敵でした。

16:30 「ケンゾー」

ラストは「ケンゾー(KENZO)」の展示会。アクセサリーを激写しまくりです。キャロル・リム(Carol Lim)とウンベルト・レオン(Humberto Leon)=クリエイティブ・ディレクターのラストコレクションは、海女さんがミューズ。ということで、彼女たちが海に潜って拾い集めるウニやホタテ、それらを入れる網のモチーフがてんこ盛りです。2人は最後まで、「ケンゾー」のオリジンである日本を見つめ続け、何度も来日してくれました。感謝、感謝なのであります。にしても、ゴーグルをつけたマネキン、新鮮(笑)。アクセサリーについては、近日中に別の記事をアップします。

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