苦戦の「4℃」 復活のカギはさらなる“輝き”、キーマンを直撃

ブランドの認知度ナンバーワンの国内ジュエリーブランドの一つといえば「4℃(ヨンドシー)」だ。ブライダルも含め、男女を問わず思い浮かべるブランドだといってもいいだろう。「ヴァンドーム青山(VENDOME AOYAMA)」や「スタージュエリー(STAR JEWELRY)」と共に百貨店の平場で御三家と呼ばれ、日本のジュエリー市場をつくってきた。ブライダル需要の減少や価値観の多様化によりジュエリー業界も変化している。そんな中で、どのような商品やサービスを提供すべきかについて多くのブランドが施行錯誤している。主軸ブランドの「4℃」のほかにブライダルに特化した「4℃ブライダル(4℃ BRIDAL)」やファッションビル中心に展開する「カナル4℃(CANAL 4℃)」などを展開するエフ・ディ・シィ・プロダクツ(以下、エフ・ディ・シィ)の瀧口昭弘・社長兼最高執行責任者(COO)に話を聞いた。

WWD:「4℃」をはじめとするエフ・ディ・シィの基幹ブランドの売り上げシェアは?

瀧口昭弘エフ・ディ・シィ社長兼COO(以下、瀧口):「4℃」が全体の51.2%で「4℃ブライダル」が19.8%、「カナル4℃」が18.6%、ほか、SCなどで販売するブランドが占める。

WWD:全体の売上高でブライダルが占める割合は?

瀧口:全体では38%で、「4℃」と「4℃ブライダル」2ブランドでは48%と割合が高い。

WWD:「4℃」の日本と海外の売り上げ比率は?

瀧口:現在中国で4店舗展開中だが、テストマーケティング程度の売り上げだ。今まで海外市場でテストをしたが何度も失敗したため、国内に注力しつつ今後を考えたい。

WWD:最近の消費動向で気になることは?

瀧口:ブライダルが厳しく、市場が縮小していると感じている。百貨店では同じフロアでの展開が多いコスメブランドは好調だが、ミレニアル世代のジュエリー離れが見られる。独自性がないと生き残れないと実感している一方で、直近では令和婚があり復調の兆しが見られる。

WWD:ここ数年の年商の推移と前年比は?

瀧口:2017年2月期は330億3000万円で前年比104.1%だった。18年2月期が308億4500万円で同93.4%、19年2月期が291億8900万円で同94.6%だった。

WWD:競合企業は?競合とみなす理由は?

瀧口:「ヴァンドーム青山」や「スタージュエリー」「ティファニー(TIFFANY & CO.)」だ。販売チャネルが似ていて、消費者が買い回りをするから。

WWD:現在の課題と今後の戦略は?

瀧口:出店を凍結し、既存店に注力する。「4℃」も「カナル4℃」もリブランディング中だ。「4℃」は2020年春に向け、大人化、上質化を目指し、国内外からのクリエイティブディレクターの招へいも検討している。なぜならブランドの世界観を広げるためには自社のDNAだけでは不十分で、外部の新しい力が必要だと思うから。店舗の改装も徐々に行っていく。また「4℃」と名のつくブランドが多すぎるので整理し、「カナル4℃」を今秋に「カナル プロデュースド バイ 4℃(CANAL PRODUCED BY 4℃)」と名称を変える。そして、オリジナルを縮小し、デザイナーによるトレンドを意識したリーズナブルな商品をそろえたセレクトショップにする。「4℃ブライダル」も上質化を図る中で、新宿店を改装してよりラグジュアリーな店舗にし、アニバーサリー商品やアフターケアサービスなどを充実させる。

WWD:ジュエリー業界が活性化するために必要なことは何か?

瀧口:消費者の価値観が変化しているので、どのような付加価値が求められているかを察知して商品に反映する必要がある。全力で付加価値をつくるべく挑戦するしかない。また、デザインだけでなく“こと”も大切だ。ブランドの強い思いを消費者に届けていきたい。だから、「4℃」ではクリエイティブ・ディレクターの招へいを検討し、「カナル」では人気デザイナーの商品を扱う。エフ・ディ・シィでは会社の規模、また、ブランドのイメージ、認知度に関係なく、ブランド哲学の“お客さまを輝かせる”というルーツに立ち戻って邁進していきたい。

WWD:合成ダイヤモンドに対する見解は?

瀧口:消費者を混乱させたくないので「4℃」や「4℃ブライダル」で扱うつもりはない。一方で、業界のトレンドとして動向は見ていくつもりだ。

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