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DIOR 現代アーティストのダニエル・アーシャムとコラボ!リモワのケースにも話題殺到。

  • 2019.6.24
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DIOR 現代アーティストのダニエル・アーシャムとコラボ!リモワのケースにも話題殺到。
2019.06.24 13:20
今回はリモワとの初コラボも話題に。ドン ペリニヨンのボトルを持ち運ぶための特製シャンパーニュケースなど、遊び心溢れるアイテムが多数登場した。

【全51カット】DIOR 2020年春夏メンズコレクションをすべて見る。


パリのアラブ世界研究所に、ピンクの砂漠と巨大なDIORのロゴが出現。この石像のようなセメントの彫刻は、考古学を問う作品で知られるアメリカ人アーティスト、ダニエル・アーシャムが手がけたものだ。さらに、ショー会場の入り口に飾られた割れてかけてしまった偽時計は、アーシャムとジョーンズが写真で見た、1950年代にムッシュ・ディオール(DIOR)のオフィスに飾られていたもののレプリカだという。


「今は、未来から見た過去」というアイデアをもとにコレクション制作を進めたというジョーンズ。「メゾンの未来のためにどのような歴史を刻むのか、クリスチャン・ディオールを長期的なレガシーの観点から見るんだ」との言葉通り、過去、現在、未来をつなぐディオールの歴史にオマージュを捧げている。


ゲストたちは、ムッシュ ディオールのオフィスをイメージした部屋を通ってショー会場の中へ。ランウェイ一面に敷かれた美しいピンクの砂の総重量は20トン。客席は、侵食された砂をイメージし、会場全体の色彩が調和するように作られたという。


ショーの鍵となったのはダスティーカラーと鮮やかな色彩をミックスしたテーラリング。スーツやコートはどれも軽やかであり、流れるようなしなやかさが特徴だ。先シーズンに引き続き、フランス語で“斜めのスーツ”を意味するタイユール オブリークも登場し、ムッシュ・ディオールがウィメンズに向けてデザインした対角で体を包むような手法が際立っていた。


「ディオール オブリーク」モチーフのシャツやスニーカー、2000年春夏オートクチュールコレクションで発表されたディオールの「ニュースペーパー」プリントも再解釈された。なかでもサドルバッグは、カジュアルなウエストバッグに生まれ変わり、アイコニックなカーブを描くデザインは、トレンチコートのストームフラップにも採用されていた。まるで花のように美しいオレンジやブルーのグラデーションプリーツを施した薄いクレープジョーゼットや、京都の職人の手作業で描かれたトワル ドゥ ジュイなど、手仕事もコレクションを一層引き立てる。


そして最も注目を浴びたのはリモアとのコラボだ。代表的なアルミニウム素材は、ブルーやピンク、さらには「ディオール オブリーク」モチーフに彩られ、コンパクトなクラッチからバックパックまで、幅広いデザインで登場。なかでも遊び心を効かせていたのが、ドン ペリニヨンのボトルを持ち運ぶための特製シャンパーニュケースだ。旅に限らず、さまざまなシチュエーションで活用する提案が実にユニーク。


会場にはケイト・モスクリスティーナ・リッチ、ニック・ロビンソン、ケリー・オズボーン、日本からは岡田健史や秋元梢など、豪華な顔ぶれが勢ぞろいした。

Photos: Gorunway, Adrien Dirand, Jackie Nickerson Text: Aya Tsuchii

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