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VALENTINO サイケなSFシーンやドラゴンも。ピッチョーリ流の幻想的な空想の旅。

  • 2019.6.23
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VALENTINO サイケなSFシーンやドラゴンも。ピッチョーリ流の幻想的な空想の旅。
2019.06.23 18:10
トロピカルなカラーパレットと繊細な刺繍の融合に注目を。

【全48カット】VALENTINO 2020年春夏メンズコレクションをすべて見る。


プログレッシブ・ロックの代表、ピンク・フロイドの「クレイジー・ダイヤモンド」が流れる会場で、ゲストに挨拶をしたヴァレンティノ(VALENTINO)ピエールパオロ・ピッチョーリ。彼が見せたのは、幻想的な旅の世界だった。「自分のマインドの中で旅をする人は境界を超えてどこへでも行く。どんな空想の地にもたどり着くことができるんだ。僕は子供の頃いつもそうだった。想像を制限することがないので、今でもコレクションを製作するときはあの頃の感情を持ち続けたいと思っている」と彼は語る。


アーティストのロジャー・ディーンによるSF風景はこのコレクションのテーマを見事に表現しており、見たことのないサイケデリックな世界がシャツ、アウター、ハット、バッグに広がっている。なかでもトロピカルな草木やオレンジの砂漠を飛ぶ優雅なドラゴンは壮大で、見事なストーリーが出来上がっていた。


高い技術を駆使したディテールも見どころ。風景をはじめ、ドラゴンやフクロウなどの生き物には繊細なエンブロイダリーを施し、「DRAGON AT DAWN」といった文字も立体感のある刺繍で描いた。さらに流れるようなフリンジや軽やかなテーラードなど、クチュールライクなこだわりが際立つ。


中盤にはブラック&ホワイトで統一したシンプルなスタイルでバランスを取り、テーラードやスポーティーなアイテムの中には、チュニックやカフタン、ジャラバなど民族衣装からインスパイアされたデザインも。今シーズンはロングスリーブのゆったりとしたシルエットが目立つ。モデルの手もとや足もとを飾っていたのは、さまざまなカラーパレットのカモフラージュ柄。また、ボリューミーなソールのスニーカーも印象的だった。

Photos: GORUNWAY Text: Yoko Era

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