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3回目のデート以降LINEが来ない彼…これって脈なし?【ひとみしょうのお悩み解決】

  • 2019.6.18
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“【お便り募集】文筆家ひとみしょうさんにあなたのお悩み解決してもらいませんか?”にお悩みを送ってくれた方の中から、ピックアップしてひとみしょうさんが解決していきます。

〜「ハウルさん 23歳」のお悩み〜

以前SNSで知り合ったひとつ下の男性と合計3回デートしました。1回目は相手からごはんに誘われました。楽しかったので2回目は私から誘うと来てくれました。3回目は向こうからの誘いを待っていたのですが、1週間ほど待っても連絡がなかったのでしびれを切らし私から誘うと来てくれます。

3回目のデートは手を向こうからつないできたり、ボディタッチをたくさんしてきましたが、それ以上はしていません。その日は気持ちを確認しようと思っていたので聞くと、気になると言われました。私から好きという気持ちを伝えたら、彼は「また会おう」と言いました。

しかし、それから連絡が一切ありません。約2ヶ月経とうとしています。気になるなら向こうから誘ってくるだろうと思い、私からも送っていません。結局、相手が本気だったのか遊びだったのか分からず、何を考えているのかわからなくて困っています。諦めた方がいいですよね?

〜ひとみしょうさんのお悩み解決コラム〜

彼のことが好きなら、ハウルさんから連絡して、会って、付き合うようにもっていく、というのがオトナのマナーです。

彼から連絡が来ないとか、彼から連絡が来るのを待っている、というような恋愛相談って、ホント多いけど、なんでみんな待つの? 好きなら自分から連絡して、デートのアポをとってデートして寝ればいいんじゃないの?と、僕なんかは思うわけだけど、でもまあ、女子は女子なりにいろんなことを考えて、彼からの連絡を待ちたい(自分から連絡したくない)のだろうなあと思います、ホントに。

さて、彼のホンネについて一緒に見ていきましょうか。

彼は「人」を知らない

今の草食系男子は、なんてよく言われるけど、草食系とか肉食系とか、わかったようでわからない言葉を使うから、コトの本質が余計にわからなくなるんです。

彼女は少なからず俺に好意があるとわかった時点で、頭をピピっと働かせて、自分から彼女に連絡し、デートのアポを取ろうとしない男子とは、つまり、相手の気持ちがわかっていない男だということです。つまり、彼は「人」を知らないのです。

きっと、小さい頃からお勉強ばかりして、人と遊んでこなかったのでしょう。男女でだんごになって遊んでこなかったのでしょう。

彼のように、他者の気持ちを想像できない人のことを、本来、草食系と呼びます。草食系というネーミングをした人はきっと、そんなことを夢にも思っていない中で草食系とか肉食系とか、メディアが食いつきそうなネーミングをしたのだろうと類推しますが、他者の気持ちを想像できない人を草食系と呼びます。想像できる人を肉食系と呼びます。要は、人と遊んできたか否か、というだけのことです。

ハウルさんの彼は、きっと、人と遊んでこなかったのでしょう。だから、ハウルさんの気持ちのヒダに鈍感なのでしょう。だから、ハウルさんが待っても、LINEが飛んでこないのでしょう。

これが彼のホンネです

そういう彼のことをどうするのか?については、ハウルさんに選択権があります。連絡も寄こしてこない彼のことがそれでも好きなら、ハウルさんからLINEを送ってデートの約束をとりつけ、デートして、寝て、付き合うことにしてしまえばいいのです。

反対に、女子の気持ちのヒダを「読めない」ような男子のことはもうあきらめて、もっと「いい」男子と付き合いたいと思うのであれば、そうすればいいでしょう。

ちなみに彼は何を考えているのかといえば、ハウルさんになんてLINEを送ればいいのかなあ(でも考えても答えが出ないなあ)です。あるいは、なぜハウルさんからLINEが来ないのかなあ?嫌われたのかなあ(でも、自分からなんてLINEを送れば、彼女が真意を教えてくれるのかわからないから手も足も出ないなあ)です。

つまり、今の時代の多くの男女は、頭で恋愛しちゃっているんですよね。だからネットに「気になる男子の真意を探る方法」とか「彼の言動から脈ありサインを見抜く方法」なんてものが大量に出回っているのです。

身銭を切って自分で育ててきた感覚のことを自信と呼びます

そんなの、男女で仲良く遊んできた人にとってみたら、屁でもないことですよ。頭で人を知ったつもりになっている「頭で恋愛している人」には想像もつかないかもしれないけれど、人って、人とよく遊ぶと、「サイン」とか「相手の真意」なんて、頭ではなく全身でわかるんですよね。

ハウルさんは、自分から彼にLINEしてデートの約束をとりつけるくらいだから、わりと頭と身体のバランス感覚に優れている人なのかもしれないですね。だから彼のように、頭で恋愛しちゃっている人を見ると、白黒はっきりしようよ!と思うのかもしれないですね。

恋愛も仕事も、頭で考えてどうにかなるほど甘くないです。実際に身体を動かして、汗をかいて得られる感覚が真の情報であって、それ以外の情報は、「しょせん情報に過ぎないもの」です。

ハウルさんの年齢だと、物心ついた頃から、オトナたちに過度に管理されてきた世代だろうと思います。僕の頃はまだ、管理されたくないと思って暴れることもできました。たとえば、大学に行ける能力があるけど、あえて行かないで社会に出て「世間という巨大な書物」を読もうと思えば、それも可能でした。人とちがう人生を歩むしんどさは、昔も今も変わらないけれど、でも、頭で、じゃなく、全身で生きたいと思えば、それが可能な「余白」が社会にありました。

だからたとえば僕は、こうやって、人様の恋愛相談にかろうじて答えられる「感覚」を身につけることができました。

「善く」遊んできたステキな男子は、探せばまだいます。ハウルさんと同い年くらいの男子の中にも、そういう人はいます。

人はいろんな経験をする中で、自分の感覚を育てます。そうやって身銭を切って自分で育ててきた感覚のことを、通常、人は自信と呼びます。

ハウルさんは、自信にあふれたステキな女性になるように思います。お互い頑張っていきましょう!

(ひとみしょう/作家)

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