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かわらないもの

  • 2019.6.17

かわらないもの

時代や価値観がうつりかわっても、本質をかえず、しなやかに適応する。今までも、これからも、かわらないもの。

隈本コマ || 九州のこまセット

伝統的な九州のこま 5 種類( 八女こま、博多こま、肥後こま、平戸こま、佐世保こま) を、ライフスタイルの変化に合わせ、室内でも回すことのできる木の芯製にリメイク。もともと九州のこまは鉄芯で、こまの下の部分にだけ芯がついた独特の形をしている。¥2,500(隈本コマ 独楽工房 隈本木工所)

「冬にこまで遊ぶ子どもは少なくなってしまったけれど、丁寧に作り続けている工房は残っています。楽しむ人がいなければ、ものづくりは続かないもの。この機会に、ぜひこま遊びにチャレンジしてみてください」

豊泉堂 宮脇弘至 || 南蛮鈴

フランシスコ・ザビエルが 1549 年に来日して以来、大分には多くの宣教師が訪れた。ザビエルやカルサン姿の南蛮人の姿を象っている。各¥1,200(豊泉堂)

「おもちゃが高価だった頃から作られ続ける土鈴人形。カラカラと可愛い音がして、ほっこりする優しさがあります」

宮﨑珠太郎 || 角パン籠

小 ¥4,500、中 ¥7,000、大 ¥9,000(ヤマノテ)

「日本らしさを感じる素材のひとつでもある竹を用いたパン籠。生活の目的に合わせて丁寧に編まれた竹細工からは、作り手の優しさが伝わります。変化するライフスタイルの中でもずっと使える、永遠の定番品」

杉原商店|| みつまた こうぞ がんぴ 和紙のはがき(三椏、楮、コットン、雁皮、パルプ)

三椏 ¥1,000、楮 ¥1,250、 コットン ¥600、雁皮 ¥1,250、パルプ ¥450 ※各 5 枚入り(杉原商店)

1500 年続く福井・越前での和紙づくり。三椏や楮などの植物と豊かな水を使い、今も職人が一枚一枚漉いています。きめ細かな肌触りや時間が経つと白さが増すという天然素材ならではの魅力も」

大與 || 米ぬかろうそくまめ

赤 ¥1,000、カラーアソート 各¥1,100(大與)

「滋賀で100年以上続く老舗の逸品。手で何度も蝋を重ねかけて仕上げていく和蝋燭を気軽に楽しめるよう型入れで仕上げられ、短めのサイズにしたことで使い方に幅がでました。米ぬかに含有する蝋分のみで作られています」

工房ふるかわや || お六櫛 セット櫛大みねばり

万能のセット櫛は、椿油を染み込ませて使うことで髪に潤いと艶を与えてくれる。¥3,981(工房ふるかわや)

「信州・木曽谷で 300 年以上も作り続けられる工芸品『お六櫛』。歯を丁寧にノコで削り出していく工程は、まさに職人技。静電気を抑えてくれるので、気持ち良く髪がとかせます」

永田宙郷 TIMELESS 代表 / ててて協働組合共同代表 「時代を超える価値をつくる」をコンセプトに、伝統工芸から最先端技術まで、幅広い事案に対し、再構築やプランニングを多く手掛ける。国内外の作り手と使い手と伝え手を繋ぐ場として、ててて協働組合を発足し、2012年より「ててて見本市」を開催。京都精華大学特別研究員、京都造形芸術大学研究員。

Item Select OKISATO NAGATA
Photography KENICHI SUGIMORI
Edit & Text YURIKO HORIE

こちらの情報は『CYAN ISSUE 020』に掲載されたものを再編集したものです。

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