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MARTINE ROSE 英国の政治的状況への皮肉を込めて。

  • 2019.6.12
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MARTINE ROSE 英国の政治的状況への皮肉を込めて。
2019.06.12 20:10
80年代スタイルをインスピレーションソースに、英国の“今”を表現。

【全36カット】MARTINE ROSE 2020年春夏メンズコレクションをすべて見る。


ビルの屋上庭園を会場にショーをおこなったマーティン・ローズ(MARTINE ROSE)。開放的な雰囲気のなか、混迷を極める英国の現状をユーモアを交えながら表現した。


クラブイベント“Kinky Gerlinky”やレイヴカルチャー、フーリガンなど、80年代のサブカルチャーに影響されたコレクションは、ビッグショルダーやオーバーサイズのスーツ、ウォッシュドデニムなどが並んだ。


アップスタイルにしたブロンドのウィッグが目を引くファーストルックは“お父さん”が着ているようなチェックのシャツとトラウザーズ。シャツにはフリンジがたっぷりとあしらわれ、ライダースはショルダーラインが大きくデフォルメされている。2種類の眼鏡を重ねたように見えるアイウェアもユニーク。


「Promising Britain(有望な英国)」の文字がプリントされたTシャツには、ピエロが花束を抱え、その周りには欧州旗のような星が描かれた。「英国政府はみんなピエロ」というデザイナーの皮肉が込められている。


鳳凰が描かれたチャイナカラーのサテンシャツやトラウザーズなどのオリエンタリズム、プルオーバーやトラックスーツなどのスポーツアイテムも。トラックスーツの袖はファスナーでチャイナ袖に切り替わり、デニムジャケットはライダースの袖とパッチワークした。


ジャケットにつけた缶バッヂに「GOT SPARKLE GOT LIFE!」「Magic CHANGE AHEAD」などの言葉を載せ、ポジティブなメッセージで締めくくった。

Photo: Alessandro Lucioni / Gorunway.com Text: Era Yoko

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