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セーヌ河の船上ルーフトップで、パリの眺めとカクテルと。

  • 2019.5.28

観光バスが続々到着し、バトー・ムーシュは外国やフランスの地方からパリに来る人々には有名な存在である。そんな観光客向けのスポットに、パリジェンヌたちが集まる季節がやってきた。というのも、バトー・ムーシュの発着場に停泊している船上の甲板が初夏から初秋にかけてカクテルを楽しめるルーフトップ・バーとなるからだ。今年の開催は10月15日まで。

船上のルーフトップ。この船は停泊しているが、傍を船が通ると揺れるので船上気分もちょっぴり味わえる。地下鉄アルマ駅(出口1)から、バトー・ムーシュを乗るかのように発着場へ向かう。「レストラン」という看板が入り口で、ルーフトップへは螺旋階段で2階へ。photo:Mademoiselle Mouche

今年創業70周年を祝う遊覧船Bateau Mouche(バトー・ムーシュ)。20世紀初頭はバトー・ムーシュというのは遊覧船ではなく、商品を運ぶ船のことだったそうで、造船業者アルフォンス・ガストン・ムーシュの苗字が付けられている。昨年このルーフトップ・バーはムッシュ・ムーシュという名前で開店したが、今年はその娘エレオノール・ムーシュ嬢をインスピレーション源にマドモアゼル・ムーシュとしてオープンした。聞くところによると1920年代、娘はジャンヌ・ラ・ヴィオレットというキャバレーの人気の踊り子だったそうで、その魅力はヘミングウエイの心も騒がせたとか。そんなストーリーをベースに、カクテル9種(各13ユーロ)にはLa Frivole(ラ・フリヴォル/移り気女)、La Courtisane (ラ・クルティザンヌ/ 遊び女)、L’Espiègle(レスピエーグル/いたずら娘)、La Malicieuse(ラ・マリシューズ/お茶目さん)といった彼女からの連想された名前がつけられている。

カクテルはノンアルコールも用意されている。ワイン、シャンパンなどもオーダーできる。photos:Mademoiselle Mouche

マドモアゼル・ムーシュはグリーンを装飾し、船の上にできた空中庭園のような雰囲気。傍を船が通ると揺れるのも楽しい。ここからの眺めのメインはなんといってもエッフェル塔だ。晴天の日はセーヌ河の流れや対岸などの眺めも美しい。日没時間近くなったら、塔のあるパリの西側へ目を向けよう。素晴らしい夕景を眺めることができる。これからどんどんと日が長くなるパリである。デッキチェアやベンチに座って、リラックスした時間を過ごそう。深夜1時までの営業なので、素敵なパリの夜の思い出が作れるかもしれない。

ベンチ席にひとりで、あるいはふたりで肩を並べてロマンティックなバー・タイムを。photo:Mademoiselle Mouche

ルーフトップから左岸を眺める。

セーヌ河岸のグリーンを借景!週末は船内のレストランLe Clubのブランチがここでとれる(土曜12〜15時、日曜11時〜15時)。photo:Mademoiselle Mouche

日没の空を眺めながら寛ぐ時間。なお悪天候の日はクローズするので、バトー・ムーシュの遊覧ついでではなくマドモアゼル・ムーシュを目指すのであれば、事前に営業確認を(インスタグラム@mademoisellemoucheparis、フェイスブックmademoisellemoucheparis)

チャーミングな貸し切り専用スペース。photo:Mademoiselle Mouche

Mademoiselle MouchePort de la conférence75008 Paris営)18時〜翌1時(水〜土)、16時~翌1時(日)休)月、火www.mademoisellemouche.paris

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