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モデル辻千恵が、人生の転機にフルマラソンを選んだ理由

  • 2019.5.27
Women's Health

学生時代の地方スナップをきっかけに、雑誌の専属モデルオーディションを受けることになると、見事合格。まさか自分が職業”モデル”として活躍するとは想像できなかったという辻千恵さん。モデルを職業とする自分、素の自分とのギャップに悩み、そんな自分をニュートラルにしてくれるのが体を動かすことだった。

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大学在学中に、突如として雑誌の専属モデルに

モデル業は、”学生時代の思い出”として割り切っていた。「当時、私服の仕事も多くて、始発のエアで重量オーバーレベルの服をトランクに詰め込んで、帰りは最終、なんていう日々で。福岡から東京の往復が本当にハードだったんですね。だから、モデルを始めた頃は撮影が本当に嫌でした」

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大学の卒業とともに、モデルも卒業と思っていた辻さん。大学4年になると、無事内定をもらうことになった。

「見よう見まねでやるしかなかったモデル業も、2年くらい経つと、嫌いなものが一周回って好きになる感じっていうんですかね。モデルの仕事が楽しくなってきたんです。それがちょうど内定式の頃でしたね。だから、将来のことを決めきれてなくて。会社が決まったというのに、まだ将来への選択を迷っていました。内定式の時、”本当にやりたいことはなんなのか?”という話を、内定した会社の人事の方と話すことになって。話し込んでいるうちに、自分は、楽しいと思える”モデル”という仕事を見つけられたんだって、気づいたんです。内定を辞退して、それからはモデルという職業にちゃんと向き合って仕事するようになりました」

SNSは苦手な方。自分をどう見せるかっていうのが、へたくそな私

専属モデルの仲間はみんな自己プロデュースが上手。大事なのは”個性”を見つけることだった。 「試行錯誤しているうちに、私は”飾らない姿”が個性なのかなってというところにたどり着いて、なんか見えてきた感じがしたんです。そんな折、フルマラソンへの挑戦というお話を仕事としていただきました。42.195kmも走りきるって、想像も見当もつかない未知の世界じゃないですか。私は一皮剥けたいって、向上心を持っていた時だったし、フルマラソンを通して限界を超え、新たな自分に出会いたかったんです」

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「フルマラソンは本当に長くて、自分との闘いがとめどなく続きました(笑)。とにかく無我夢中。走っている間は、完走したら、なんか自分がもっと成長できるはずって信じて、自問自答です。何度も、止まりたい、座りたい、トイレ行きたいとか、言い訳ばっかり考えていたんですけど。無事ゴールしたら、なんか、”今ならどんな仕事でもできる気がする”って思えたんです」

フルマラソン完走が自信になって、新境地に対しても前向きな気持ちで進めた

「実は、フルマラソンの時期は事務所を移籍する狭間の時期だったんです。この挑戦は、達成感というよりも、人生のステップアップのきっかけにしたかった。そのせいか、レース中も、色んなことを考えていました。それ以来、走っているときは基本、無心のつもりなんですけど、なにか考えていて。オンとオフを切り替えるための整理している時間というか。だから走り終わった後すっきりするのかなって」

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大人になってからスタートしたランニング。フルマラソン完走に向けて、チームになって練習した仲間とは大切な絆が生まれた。「スポーツを通して苦しいこと乗り越えた同士の仲間って、本当に打ち解けれるなって思ったんです。大人のスポーツって、自分を成長させてくれたり、生活の切り替えになったり、大人の友達ができたり。すごく得られるものが多いんですね」

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