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何もできないと思った時は 「できない」ができると考えよう

  • 2019.5.23

幸せになれる恋をしたい女子の皆さま、こんにちは。「恋愛・婚活研究所」主宰のにらさわあきこです。年齢を重ねてくると、女性は恋愛面でコンプレックスを抱きがちになりますよね。「もう若さがない」とか、「いい年なのに自慢できることがない」等。そしてコンプレックスがある限り、恋をしたいと思ってもなかなか前には進めません。そこで、今回はコンプレックスがある時に取り入れたい考え方についてご紹介します。

年齢を重ねた良さとは?

アラサー以上の女性と話していると、よく聞かれるのが「年だから」という声やお悩み。「もう年だから出会いがない」とか、「年だから選ばれない」「人気がない」というあれですね。

そして、そういう嘆きに対しては、「でも、年齢を重ねたからこその良さってあるよ」という声があがりやすいのですが、それを聞いても、やはりなお、引け目を感じる人がいる。なぜかというと、年齢を重ねた良さが、「若い女性にはない知識がある」「包容力がある」「経験がある」などと、「あるもの」「増えてたもの」を見る傾向にあるからです。

こうなると、知識や包容力や経験が増えた自覚がある人はいいですが、それらが少ない女性はここでさらに引け目を感じることになる。「年齢を重ねたからと言ってキャリアがあるわけでも、貯金があるわけでもない」という具合の思考ですね。

「ないこと」にこそフィーチャーしよう

しかし私は思うのですが、時間を積み重ねたからと言って、必ずしも何かを得る必要ってあるのでしょうか?

「得なかった」ことの価値って、もっと誇っていいと思うのですよね。

つまり、年齢を重ねているのに「何もできない」「何も得ていない」と思っている女性がいるとしたら、「そうは言っても得たものはあるはず」と無理やり、「何を得たか」を探そうとするのではなく、「得なかった」ことを堂々と誇る思考にチェンジするのです。

「間」は大事

例えば芸事の世界では、「間」が大事だと言われます。マシンガンのようにトークを繰り広げるのではなく、「無」の時間をいかに配分するかに価値を見出す思考です。また、よく言われているように、健康になりたいならば、「食事」「運動」だけでなく、「睡眠」「休憩」も大事ですよね。食べること、動くことなど主体的に行うことと同じように「休むこと」(つまり主体を手放して行うこと)に価値があるという考えです。

試験に合格したい時にだって、時間を削って勉強したり、休まずに暗記したりするよりも、適度な休息を入れたほうが頭に入っていたりする。同じように、私たちの生き方にもきっと「無の時間」や「間」って必要で、「何もできない」「してこなかった」人ほど、その「無」があるということではないでしょうか。

「ない」を誇りに思えばいい

つまり、今「何もない」「何もできない」と思っていて、そのことをコンプレックスに感じている人がいるとするならば、「“ない”がある」「“できない”ができる」と考えてみてほしいのですよね。だって、「わかりやすい何か」を手にしている人にはその魅力がありますが、一方で何もなさそうな人には、「なさそうなことから醸し出される魅力」って確かにあると思うから。

例えば、凄い美人といると、「高圧的だな」と感じることがあるかもしれない場合にも、「凄い美人でない人」には、包み込まれるような安心感を覚えるということが実際あるかもしれません。つまり、「目に見えるもの」や「口に出して言えるもの」には、それぞれの価値がもちろんありますが、「見えないもの」「言えないもの」にもまたそれぞれの価値があるということです。

年齢を重ねて「ない」を深めただけ

だから、もしも今、「いい年をして何もできない」「何も持ってない」と感じていたり、そのことをコンプレックスに感じて前に進めなくなっている人がいるとしたならば、その必要はないと言いたいです。

とはいえ、コンプレックスが何かを行うモチベーションになっているのなら、それはそれでいいのです。そうではなくて、コンプレックスがある余り、恋をしたいのに「できない」「前に進めない」状態にあるならば、それは考える必要のないことだと言いたい。つまり「なにもない」「できない」と思う自分がいるとしたならば、「なにもできないという価値」を持っていると捉えておけばいいのです。

性格俳優を思い浮かべよう

性格俳優さんなどがいい例ですが、ルックスや演技力に特に秀でてない人でも、年齢を重ねたときに急に存在感を増す(と言っても、「無の存在感がある」という場合もありましょうが)人っていますよね。

そういう人が、じゃあ若い時に同じ魅力があったかというと、そうでもなかったりするでしょう(とはいっても、その頃は、また別の魅力を持っていたということですよ、念のため)。

同じように、何もしないで年齢を重ねているとしたら、「何もしないで年齢を重ねている事」自体が特色となるのです。そういう人は、年齢を重ねたときにこそ、周りから評価されやすい面がある。つまり、あなたが同じように生きてきて「去年何もなかったから今年もない」と思うならば、それは間違いだということです。「何もしない」「何もできない」を去年から今まで続けたからこそ、得られた魅力があるはずなのです。

「今思うこと」こそが正解

誰でもそうですが、今の自分に「あるもの」「ないもの」それはすべて財産なのですね。そして今のあなたの心が「恋をしたい」志向にあるのなら、それは「あるもの」「ないもの」を合わせたあなた自身が判断して、「恋をすべき」と感じているのです。だから、「できない」ハズはない。だからコンプレックスに足を引っ張られないで、前に進んでいこうではないですか。

(にらさわ あきこ)

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