1. トップ
  2. カンヌ発、ヨーロピアン・アラフィフ女優の成熟美。【セレブ美容探偵】

カンヌ発、ヨーロピアン・アラフィフ女優の成熟美。【セレブ美容探偵】

  • 2019.5.21


カンヌ発、ヨーロピアン・アラフィフ女優の成熟美。【セレブ美容探偵】
2019.05.21 15:00
現地時間、5月25日まで開催されているカンヌ国際映画祭。レッドカーペットに集まった女優たちを見ていて気が付いたのは、〝成熟世代〟のナチュラルな美しさ。その秘密はなんなのか、私、セレブウォッチャー・さかいもゆるが考察してみた。


アメリカの女優が歳を重ねることに対してとてもセンシティブで、少しのシワも許さず美容整形までして若さに固執する人が少なくないのに対して、フランスやイタリア、スペインなどのヨーロピアン女優って、ちょっとくらいのシワなんて気にしないイメージがある。その理由はヨーロッパの男性が女性の若さだけを魅力だと思っていないという、羨ましい文化的背景も大きいはず。


デビュー作の映画『なまいきシャルロット』の頃と変わらぬ、はにかんだ笑顔がキュートなシャルロット・ゲンズブール然り。47歳になった現在、シワやクマは普通にあるけれど、ミニドレスから伸びる脚の、なまめかしいこと…...!


そして、自分がアラフィフになった今だからわかるけれど、パリジェンヌ特有のエフォートレスなこの無造作クシャクシャヘアって、肌のアラをカモフラージュする効果があると思う。なんというか、いい具合に馴染ませて、目くらまししてくれるのだ。ミニドレスというマイスタイルを貫きつつ、強めなアイラインと無造作ヘアでヘアメイクは年齢とともに年相応にアップデートしていく。この辺のさじ加減が、恋愛上手のパリジェンヌの真骨頂なのか!?


パリジェンヌと言えば、女優ではなくシンガーだけど元サルコジ大統領夫人のカーラ・ブルーニ(51歳)も、セルフプロデュースの達人だ。品のいいネイビーブルーのワンショルダードレスで大人の余裕を漂わせつつ、ヘアは前髪を長めに作ったシンプルなアップスタイル。どこか清楚で、可愛らしさも感じさせる。


このふたりを見ていて思ったのが、アラフィフになってもモテるパリジェンヌって、成熟した大人の魅力の中に、少女性を併せ持っているのだなあということ。彼女たちが元々ほっそりした体型だということもあるかもしれないけれど、それよりも彼女たちの表情や纏っている雰囲気に、ふてぶてしさが1ミリもない。むしろアラフィフなのに妖精のように軽やかだしはにかみも感じさせるし、どこか悪戯なコケティッシュな空気もある。同じ女性として、「どうしたらいくつになってもこんなに可愛らしくいられるのだろう」と憧れちゃう。


それはひとつに、フランス女性が精神的に自立しているということもあるのではないだろうか。恋愛主義のフランスでは、事実婚がメジャーだし、結婚していてもいつパートナーが他の女性に目移りしてもおかしくない。その分セクシーであろうとする緊張感もあるだろうし、男性に依存しないメンタルはつまり、人生をあきらめないことにも繋がっているのではないかと思うのだ。男性に依存していたら、つまらないパートナーシップだとしても「こんなものか」ってあきらめちゃいそうだもんね。だからこそ、彼女たちの瞳は少女のようにイキイキと輝いているんじゃないかな。


他にもイタリアの至宝、モニカ・ベルッチ様(54歳)や、スペイン出身のペネロペ・クルス(45歳)と、魅力的なエイジングのお手本にしたいヨーロピアン女優ばかり。美人なのはもちろんのこと色気がすごいのも共通点だ。モニカ様は先日18歳年下のイケメンアーティストとの恋愛が報じられたばかり。こんなアラフィフならば30代男性だって夢中になるよね。


これは勝手な想像なんだけど、ラテン系の女性ってあまり神経質にならずおおらかで、ちょっとくらいのミスも受け入れてくれそうな母性が溢れていそうなところもまた、モテるアラフィフ女性としての条件を満たしている気がしてならない。彼女たちが元から絶世の美女だということはさておき、美しいアラフィフ女性を見ると、エイジングに希望が湧いてくるのだ。いくつになろうと魅力的であることは可能なのだなあ、と。



Profile.
さかいもゆる

セレブウォッチャー。日々、セレブの動向を分析し美容情報をキャッチする。自ら試すなど、その意欲は並ならぬもの。著書に、セレブの間でブームのヒップのワークアウトを提唱する『ヤセたければおしりを鍛えなさい。』(講談社)。

text: Moyuru Sakai Editor: Toru Mitani

元記事で読む
の記事をもっとみる