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【俳優・岡田健史インタビュー】ハタチを迎えた岡田健史さんが心のうちを熱く語る!

  • 2019.5.16
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桜の時期にはまだ少し早い肌寒さの残る3月末、初めて京都を訪れた岡田健史さん。令和という時代を切り拓く超大型新人俳優岡田健史さんが、デビュー作について今残っている感覚や、なりたい大人像など心のうちを語ってくれました。

令和を生きる新世代の役者として、いまの自分にできることを

彼がwithの誌面に初めて登場したのは、昨年の11月。およそ半年ぶりに会った岡田さんは、見違えるほど大人の男性に成長していた。

「確かに、最近顔つきも変わったとよく言われますね」と、照れくさそうにはにかむ少年のようにピュアな眼差しはそのままだけれど、その瞳の奥には強い意志が宿っている。それが自信となって彼の全身から放たれ、表情やたたずまいをより輝かせる。この間、どれほどの経験を積んできたのだろう。イノセントな少年の表情の中から時おり漂う、ドキリとするような大人の艶っぽさは、瞬きすれば見逃してしまうほど、儚い。

「5月に誕生日を迎えてハタチになるのですが、19歳は大人でも子どもでもない狭間みたいな年齢。だからこそ出る何かが、あるのかもしれないですね。成長と脱皮。今日この時に、このような意味が込められた着物を着られたことに、すごく運命を感じています」

そう言って、身に纏った破れ格子の意味を体に染み込ませるように、指で何度もなぞる仕草がとても美しかった。撮影を終え、日が暮れた京都の町家に場所を移し、改めて心のうちを語ってくれた。

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ドラマ『中学聖日記』で鮮烈な俳優デビューを果たし、今や日本中で彼の名前を知らない人はいないほど、一躍スターダムを駆け上がっている。メインキャストを見事に務めあげ、この間、初めての海外ロケも経験し、記念すべきファースト写真集の発売も間近だ。これから迎える「令和」という新しい時代に、彼のような綺羅星の如き新人俳優が世の中に出てきたことは、まさに運命と思わずにはいられない。この1年、控えめに言っても、人生が一変する怒濤の日々を過ごしてきたのではないだろうか。

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「デビュー作でこれほど大きな役を演じるチャンスをいただけたことを、忘れることはできないと思います」と、嚙みしめるように一呼吸おくと、続けた。

「いまどんな感覚が残っているかと聞かれたら、正直言うと、晶という役を表現する上で自分が貢献できた力は0.1割くらいだったと思っています。本当に周りの方々に助けてもらったことが大部分です。過去のことを振り返ることも必要だと思いますが、過去にできなかったことを次の作品にいかに活かすかが、一番大切だと思っています。成功よりも失敗の方が価値がある。自分はそう信じているので、これから本当にいろんな経験を積んでいきたいと思っています」

この5月に二十歳を迎える。名実ともに、大人の仲間入りである。どんな大人になりたい? と聞くと、「常に学ぶ欲を持ち続けられる大人になりたい」と、まっすぐな眼差しで答えてくれた。

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「学び無くして自分の人生に広がりはないと思っています。元々、自分には怠けがちな部分があると自覚しているので、それを打ち消すためにも、学びの精神を大事にしたいという戒めのような思いもあります。俳優をはじめてまだ1年。自分の理想に技術が伴ってないことを日々感じています。それはもちろん、19歳は人間という生物としても未熟な段階ですし、技術が伴わないのは当然なのかもしれません。けれど自分の性格上、徹底的にやりたいという思いがあるので、常に自分との戦いを続けているような気がします。人との付き合い、家族の問題、人間が生きていく中で、経験しなければいけないことはまだまだたくさんあります。一つひとつ逃げずに真正面から向かっていって、たくさん失敗もして、経験することが大事なんじゃないかな、と。今日の源兵衛さんのお話を伺って、役者というのはその時を生きている人間のことをどれだけ愛して、理解して、自分を通して言葉を放つことができるか。ということを考えなければならないのだと、改めて感じました」

初めての京都で、早くも岡田さんは新しい「学び」を経験していた。きっと彼はこんな風に、この1年で人間としても役者としても多くを経験し、成長を重ねてきたのだろう。自分の中にある言葉を一生懸命探しながら、熱っぽく語る姿はとても頼もしい。

PROFILE

岡田健史(おかだ・けんし)/1999年福岡県生まれ。180㎝。O型。ドラマ『中学聖日記』(TBS系)で鮮烈な俳優デビューを飾る。次回作への期待が高まるなか、5月11日、地元福岡のヤフオクドームにて開催される『タカガール♡デー』で始球式を務める。また、7/19放送のFBS福岡放送開局50周年記念ドラマ「博多弁の女の子はかわいいと思いませんか?」に主演。

岡田健史 ファースト写真集鼓動[kodo]が6/12 に発売

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10代、最初で最後のファースト写真集が発売決定。LAでの特別撮り下ろしを中心に見所満載の仕上がりに。大人と子どもの表情が混在する岡田健史が見られるのはこの書籍だけ! ¥2000(税別)/講談社


次回は、「役者という仕事」に対する思いから子ども時代の意外な思い出話まで語ってくれます! 5月19日(日)の更新をお楽しみに♪

撮影/菅野恒平 スタイリング/柴田圭 ヘア&メイク/山内勝博 取材・文/西野入智紗 撮影協力/誉田屋源兵衛

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