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『いい子ほど結婚できない!? 2年半の婚活の末に結婚を掴んだ女性が変えたこと、変えなかったこと』婚活アドバイザー、植草美幸(第40回)

  • 2019.5.15
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恋愛ゼロでいきなり結婚したい人が増えている


こんにちは、結婚相談所マリーミー代表で婚活アドバイザーの植草美幸です。

近年のマリーミーの会員の傾向として、男女問わず恋愛経験がないという人が多くなっています。一時期に比べて恋愛に積極的な若者が増えたとはいえ、現在、いわゆる結婚適齢期を迎えているのは恋愛に消極的な草食世代。

ひと昔前までは、恋愛経験がないという人は会ってお話してみると何となく理由が分かったものだったけれど、今はルックスも性格にも特に問題があるわけでもなく、女性に限っていえば平均点以上の人が多いくらい。なぜ、恋愛をしなかったのかと聞くと「いつかは結婚したいと思っていたけれど、無駄な恋愛はしたくなかった」という合理主義的な声も。でも、男性でも女性でもどちらかが上手くリードできれば進展することも、どちらも恋愛未経験では、そう簡単には結婚まで辿りつけないというのが現状ではないかしら。

今回はルックスも性格も平均点以上なのに恋愛未経験という女性が、2年半の婚活で結婚まで辿り着いたマッチングケースをご紹介します。


CASE
女性30歳・会社員 ♡ 男性36歳・会社員


この女性がマリーミーに入会したのは28歳のとき。お相手に求める条件は早慶卒以上、年収700万円以上、身長178㎝以上。これは紆余曲折あった2年半の婚活中、一貫して譲らないものでした。というのも、恋愛経験のないこの女性が理想とする結婚相手の男性像はお父様そのもの。いわゆる箱入り娘だったのよね。

品行方正な女性は、一人の大人としてとっても魅力的。でも、大学まで女子校という環境もあって、身内以外は男性と接する機会が少なかったよう。親の言いつけをきちんと守っていたら、この歳まで男性と恋愛せずにきてしまったというの。いい子だから恋愛力、結婚力が高いとは限らないのが婚活の難しいところ。

恋愛初心者がやりがちなNG行動


恋愛経験が少ない人ほど、お見合い相手を第一印象だけで判断してしまいがち。この女性もマッチングは多く成立するものの、交際まではなかなか進展しませんでした。加えて、この女性は歯の矯正中だったからなおのこと。結婚相談所での婚活は肉体関係禁止とはいえ、キスするイメージを持てない女性に男性も恋愛感情を抱きにくいものよ。だから、矯正を終えるまでの1年半は連敗続き(歯の矯正はいいことだけれど、できれば婚活前に終えておきましょう!)。それでもこの女性は、条件を変えることなくお見合いに挑み続けました。その数、60人以上!

理想の男性像がお父様ですから、お見合い相手の男性が「仕事中のランチにワンコインの牛丼を食べる」というだけで引いてしまっていたぐらい。ちょっと世間を知らなかったのよね。最初の頃はお見合いをしても男性と何を話していいか分からず、会話も「はい」としか答えられなかったこの女性も、60人もの男性と会ううちに少しずつ学んで会話が弾むように。そんなとき、ご紹介したのがこの男性です。


婚活には現実を受け入れていく柔軟さが必要


お相手は慶応卒、年収750万円、身長180㎝。この女性が婚活当初から挙げた条件を満たした男性。ひとつだけ女性が条件として譲ったのは、結婚後も仕事を続けることでした。お父様が理想の男性像ですから、理想の夫婦像もご両親。お母様が専業主婦だったこともあって当初は専業主婦を希望していたけれど、実際に婚活をしてみると昭和の専業主婦が多かった時代とは違い、男性が女性に求めるのが家事、育児だけではないことが分かって、お相手の男性が希望している共働きを受け入れたの。そして、めでたく成婚。

マリーミーでは1年以内で成婚する会員が多い中、2年半に及んで婚活をしたこの女性は、婚活アドバイザーとしてたくさんの人にお会いした中でも一番と言っていいぐらい根性があったわ。親という存在が大きかった女性にとって、婚活は初めて自分一人で社会と向き合うことだったかもしれない。それでも根気よく婚活を続け、ご両親の結婚生活を真似るのではなく、自分の結婚生活を想像して取捨選択できたことが、彼女の勝因。高い理想を求めながらも現実を受け入れていく柔軟さがあれば、きっと結婚生活もうまくいくはずよ。


*個人情報保護のため、一部アレンジしています。

 -PROFILE-【植草美幸】婚活アドバイザー/結婚...
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