カラダ目的の男の特徴～優しさと残酷さと恋愛ゲームの果てにあるもの【夏目かをるの最強女になる！vol.51】

カラダ目的の男の特徴を考察したり、カラダ目的の男に狙われたときの防御法のヒントといえば、銀座の高級クラブで５年間で約200人以上の男性客をもてなしていた元ホステスの名言です。

「男っていうのは、本当に好きな女性を、すぐに誘わないものなの。こっそり観察して、その女性が自分に相応しいかどうかをちゃんと審査してから、タイミングを見計らって、デートに誘うものよ」

つまり男というのは、本命女性をまるで犬が女の周囲を回ってくんくんと匂いを嗅いで「いい！」としっぽを振るように、時間をかけて吟味するものです。

一方、カラダ目的の男というのは、これとはまったく別次元で女性を誘う男のこと。

遊び目的の男性の大きな特徴は、「すぐにデートに誘うこと」。

もしすぐにデートに誘う男性があなた好みのタイプだったら、嬉しくて舞い上がってしまうことでしょう。

ウキウキしてデートを承諾するのはいいですが、ノリノリになって一回目のデートでホテルに直行しそうになった時に、次の質問をしてみてください。

「独身なの？」

「彼女はいるの？」

カラダ目的の男は、目的を遂げるまで隠す人もいますが、意外にざっくばらんな男性もいることはいます。

「彼女（あるいは妻）はいるが、オレがいい女だと思ったんだから、誘ったんだよ」と大胆な発言をする男性もいます。そのため、肉体関係を持ってしまうと、「承諾済み」と責任感のかけらもなく、今度は別の女性を誘うという、カラダ目的を繰り返すのです。

デートで盛り上がった勢いで、関係を結びそうになったら、「独身？」「彼女は？」と聞いてみましょう。ひとかけらの冷静さがあなたをカラダ目的男の毒牙から救うことになるのです。

また私はカラダ目的専門の遊び男に、取材したことがあります。その時の彼の様子と、彼がやっているテクニックから、防御法を考察しましょう。

１. 顔や体をじっと見つめる。特に唇や耳たぶなど、セクシャリティーを感じる部位をいやらしく見る

仕事で取材している私にも、時おり舐めまわすような視線を注ぐ相手に、「おまえはどんだけいやらしいんだ！」と突っ込みたくなりましたが、無差別に女をいやらしい視線で見つめるのは、カラダ目的の男の特徴の一つ。最近恋愛にご無沙汰女子は、狙われやすい。

2. 聞き上手に徹して、女性を褒める

ぎらぎら感を全面的に出して、自分のことばかり話す男性は、初心者。熟練した遊び男は、まずじっくりと女性の話を聞きます。

そして褒めるツボを見つけると、すぐに「凄いね」と褒めます。

また内面より、どちらかといえば、「髪の毛がサラサラできれい」とか「モデルみたいな足だね」など、外見を褒める傾向にあります。もし内面まで褒めてきたら、かなり上級者。ほとんど見分けがつかない時は、答えをすぐに出さないという余裕のあるスタンスで。

3. 早い段階からボディタッチをしてくる

出会ってすぐにボディタッチをする男は、完全にカラダ目的です。

さっと引いて、「彼氏に言うわよ」とき然としましょう。それ以上のことはしません。

男は、あなたが喜ぶかどうかを観察しているのです。

4. 非常に、マメである

カラダ目的の男は、とにかく目的が達成されるまで、マメに連絡を入れてきます。

取材者のLINEをのぞかせてもらうと、登録の女性の数は200人以上で、暇があればLINEで連絡し合い、出会い系のアプリも使用して、女性を漁っています。

週末は六本木に繰り出して、ナンパ。カラダ目的の男が“ミッション”に忠実なのは、目的をなした時の達成感があるからです。

ただ人によると思いますが、目的を達してからさっさと関係を切るというわけでもなさそうです。気に入った女性には、連絡してまた会おうとするので、「遊びか本気かわからない」と女性が混乱してしまうこともあります。

そんなときも「独身？」「彼女いる？」というおまじないを出してみましょう。

しらばっくれる男性もいますが、長続きする必要性を感じていないなら、表情ですぐにわかりますね。

まずは関係を持った時に「私たち、つき合うの？」と持ち掛けてみましょう。

そこでカラダ目的とわかったら、「騙された」と被害者意識になるのではなく、「私が遊んであげたわ」とき然とした態度なら、傷も浅いです。次の恋愛へGO！

5. 時々、連絡がつかなくなることがある

複数の女性と関係を持っているわけですから、多数の女性を一度に相手にできません。

連絡が取れなくなることがたびたびあるなら、他の女性の存在を疑ってみましょう。

もしあなたが判断できない場合は、友人など信頼できる人に紹介したいと持ちかけるのです。カラダ目的なら、「やばい！」と退散しますよ。

6.すぐに性的な関係を結ぼうとしてホテルなど密室に入ろうとする

これが一番わかりやすいケースですが、熟練者は「あなたが望まないなら次でいいよ」と言葉巧みに誘います。女性に無理強いさせまいとするエセジェントルマン、実は女性を食べたいだけのオオカミ。

気が進まないときは、スルーしましょう。スルーされて気分を害したら、正真正銘のカラダ目的男です！

７ 食事デートをしない、夜だけ自宅にこようとする

精神的なつながりを持とうとしないため、普通のデートをしたがりません。おかしいなと思ったら、「ランチ、いいわね」と昼間のデートにもっていくようなシチュエーションに誘導しましょう。スルーするなら、完全にカラダ目的です。

また夜にいきなり自宅にやってこようとする男性も、あなたを遊びとしかとられていません。もし関係を持っても、あなたはそのうち退屈するでしょう。「一緒にいてもつまらない」とさっさと関係を切った方が正解です。

ただし、熟練者の中には昼間のデートもオッケーで、夜に会うことを拒否しても、めげず、アタックすることもあります。その場合は「私が本命？」と質問してみましょう。その場で男があなたを丸め込んでも、いつかばれるものです。

どんな状況になっても、最後は「楽しかった」と思ったら、多少は癒されたはず。カラダ目的男も、恋愛のレッスンの一つとして、肥やしにしましょう。

また余談ですが、私が取材した40代のバツイチ、遊び人の最終目的は、

「真の悪女に振り回されたい」です。

熟練の遊び男は、たまには断られるけど、アタックして成功すると達成感が生まれ、それを繰り返すと、まるで恋愛がゲーム感覚になって次第に恋愛に対してマヒしていきます。

つまり、彼のような長年にわたって遊び人をやっている男は、普通の感覚からかなりずれていきます。

悪女に振り回されたいというのは、恋愛というゲームの中で、常に闘いに挑んでいる証拠。人生の目的の一つになっているといえるでしょう。

そのため、女性と深いかかわりができない可哀相な面もあります。

もしあなたがカラダ目的男に傷ついたら、女性目線で「可哀相」な男性だと憐れんでください。気が楽になりますよ。

（夏目かをる）