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楽天証券のロボアド「楽ラップ」はどう?運用実績を元に金融の専門家が解説

  • 2019.4.26
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楽ラップとは、楽天証券が運営するロボアドバイザーです。ロボアドバイザーに運用を任せることで、初心者でも簡単に世界分散投資ができます。「どの程度の利回りが期待できるのだろう」と運用実績が気になる人も多いと思います。そこで、今回は楽ラップの特徴と実績について解説します。

楽ラップとは

楽ラップは、16の質問に答えるだけで最適な投資方法を提案してくれます。銘柄選びから売買・管理まですべてお任せできるので、運用にかかる手間を省くことができます。

出典:楽天証券

楽ラップの最低投資金額である10万円から始めた人が56.4%と過半数を占めています。ただ、50万円以上の人も23.5%いるので、平均すると30~40万円前後になります。そして、多くの人が小額から始めて、積立投資によりコツコツ運用資産を増やしています。

楽ラップの積立投資は、1万円以上1円単位で増額することが可能です。少額から始め、無理のない金額で毎月積立をして資産を増やしていくようにしましょう。

出典:楽天証券

債券の比率を高めた「保守型」から株式の比率が80%以上の「かなり積極的」まであります。保守型以外には、「下落ショック軽減機能(TVT機能)」付きのコースがあります。下落ショック軽減機能(TVT機能)とは、株式市場の動きが大きくなった場合に、株式の比率を下げてリスクを緩和するための機能です。

楽ラップの運用実績は?

それでは、楽ラップの実績を確認しましょう。楽天証券では、2017年8月より楽ラップの運用実績の公開を行っています。楽ラップには「1000700(運用コース名)」など9つのパターンがあるので、運用コースによって成績は変わってきます。各コースの期待リターン(年率)は、次の通りです。

それでは、運用実績を確認しましょう(2019年3月31日時点)。

運用コース:1000100(保守型)
  • 1年間 2.65%
  • 年初来 4.67%
  • 設定来(2016年7月~) 8.72%
出典:楽天証券

日本を含む債券に多く投資していて、とにかく慎重に運用したい人におすすめのコースです。ただし、株式も20%程度組み込まれているので、値上がり益も期待できます。

運用コース:1000200(やや保守型:TVTなし)
  • 1年間 2.44%
  • 年初来 5.90%
  • 設定来(2016年7月~) 14.42%
出典:楽天証券

国内と先進国債券の比率が高くなっていますが、先進国や新興国の株式にも投資しています。基本は慎重ですが、攻めの姿勢も忘れない人のための運用コースです。

運用コース:1000600(やや保守型:TVTあり)
  • 1年間 2.35%
  • 年初来 5.81%
  • 設定来(2016年7月~) 13.48%
出典:楽天証券

日本を含む先進国債券の比率が高くなっています。1000200と同じ比率ですが、TVT(下落ショック軽減機能)がついているので、大幅に下落した時の損失を緩和する効果が期待できます。

運用コース:1000300(やや積極型:TVTなし)
  • 1年間 2.33%
  • 年初来 7.00%
  • 設定来(2016年7月~) 20.51%
出典:楽天証券

資産の半分程度を先進国の株式に投資します。大きな損失をださないように気をつけつつ、積極運用したい人のためのコースです。

運用コース:1000700(やや積極型:TVTあり)
  • 1年間 2.12%
  • 年初来 6.78%
  • 設定来(2016年7月~) 18.45%
出典:楽天証券

資産の半分程度を先進国の株式に投資。資産保全のため、日本や先進国の債券にも投資します。運用コース:1000300と同じ資産配分ですが、株式市場の価格変動リスクが高まった場合には、株式への投資割合を減らしてリスクを抑えます。

運用コース:1000400(積極型:TVTなし)
  • 1年間 2.30%
  • 年初来 8.12%
  • 設定来(2016年7月~) 27.04%
出典:楽天証券

資産の75%程度を先進国株式に投資します。残りは新興国の株式や債券、REIT(不動産投資信託)が投資対象です。リスクをある程度見込んで、収益を追求したい方におすすめです。

運用コース:1000800(積極型:TVTあり)
  • 1年間 1.96%
  • 年初来 7.75%
  • 設定来(2016年7月~) 25.00%
出典:楽天証券

日本を含む先進国株式に積極的に投資します。運用コース1000400のTVTありコースです。株式市場の価格変動リスクが高まった場合は、株式への投資割合を減らしてリスクを抑えます。

運用コース:1000500(かなり積極型:TVTなし)
  • 1年間 2.32%
  • 年初来 9.47%
  • 設定来(2016年7月~) 31.50%
出典:楽天証券

株式の比率が80%を超え、積極的にリスクを取りにいきリターンを目指します。日本を含む先進国株式がメインですが、新興国株式や新興国債券にも積極的に投資します。

運用コース:1000900(かなり積極型:TVTあり)
  • 1年間 1.79%
  • 年初来 8.91%
  • 設定来(2016年7月~) 29.01%
出典:楽天証券

比率は運用コース:1000500と同じで、積極的にリスクを取りに行きます。ただTVTありなので、株式市場の変動リスクが高まった場合は、株式への投資割合を下げ、リスクの抑制を図ります。

各コースの運用成績は以下の通りです。

楽ラップを始めるのはいつがいい?

銘柄の選定から購入まで、すべてお任せで運用できる『楽ラップ』。開始以来の運用成績も好調なので、興味のある人も多いでしょう。ただ、「株価が安い時に始めた方が有利ではないか」と思われるかもしれません。

楽ラップ開始時(2016年7月)の日経平均株価は16,000円。2019年4月時点では22,000円を超えています。しかし、楽ラップの基本は「長期投資」で毎月一定額を積み立てる「積立投資」です。

今後、上がるか下がるかは誰にもわかりませんが、楽ラップの取得価格は今後数十年にわたる投資期間で平準化されます。ですから、今が始めどきかどうかを考えることは、あまり意味がありません。

少額からでいいので、早めに楽ラップで資産運用を始めるようにしましょう。

楽ラップの運用実績まとめ

今回は、楽ラップの特徴や実績について解説しました。最適な資産配分で自動的に運用してくれる楽ラップは、初心者でも始めやすいサービスです。

楽ラップでは9つのコースがあり、設定来のパフォーマンスは好調です。ただし、短期的には損失がでることもあります。

短期的な値動きではなく、10~20年といった長期的な目線で運用を続けるようにしましょう。

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