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開店するや、すぐに行列のカフェ・マルコ。その理由は?

  • 2019.4.24

2017年12月20日、コレットが閉店。以来、地下1階ウォーターバーでランチをとっていたパリジェンヌ&パリジャンたちは、ランチ難民と化してしまった。何しろ、それまではどこで昼食をとろうかなどと考えずにウォーターバーに通っていたのだから。旧コレット界隈には、ウォーターバーのメニューと雰囲気を持つような店もなく、どこに行ったものかとあちこちの店をウロチョロ……。

カフェ・マルコ。ロゴのcoの前にアポストロフィをつけたのは、coにコレットへのオマージュも含まれていることからとか。

ところがこの問題はCafé Mar’co(カフェ・マルコ)が出来て、あっという間に解決した。かつてコレットがあった場所の近くに、ウォーターバーを運営していたマルコ・ジアミが店を開いたからだ。昔の常連たちがすぐに駆けつけたのは言うまでもないだろう。ウォーターバー時代同様、メニューには“いいとこ取り”が並ぶ。セバスチャン・ゴダールのクロックムッシュー、オテル・コストのチキン・ネム、ジャン=ポール・エヴァンのチーズケーキ、ヤン・クーヴルーのパティスリー……。ウォーターバーの人気筆頭だった温野菜入りのサラダ“アシエット・コレット”は、内容変わらず“アシエット・マルコ”(16ユーロ)と名を変えて登場。ウォーターバーの常連だったパリジェンヌたちは、これには大喜びだ。ウォーターバーとの大きな違いは営業時間だろうか。朝8時30分からの営業で、ヴィエノワズリー、ジュース、温かい飲み物をセットした朝食マルコ(10ユーロ)が用意されている。

ウォーターバーでおなじみの顔となっていたマルコ。彼の店が開店するや、有名人も含め大勢のウォーターバーの旧常連が彼に会いに顔を出す。

新たにメニューに加わったのは、からすみのリングイーネ(21ユーロ)。

フィッシュ&チップス(18ユーロ)。

インテリアを手がけたのは、MCHのアルノー・モンティニー。コレットを手がけた建築事務所である。カフェ・マルコは白い外観で、店内も白い。そこにモダンデザインの椅子とテーブルが並ぶ。壁を飾るのは鏡だけ、と潔いほどシンプルな内装の中、床のタイルのモチーフが浮かび上がる。通りに面した横長の店なので採光に恵まれ、とても快適な空間だ。壁側のソファは座り心地も良く、ノンビリと時間を過ごしたくなるけれど、これはランチタイムには夢のまた夢。何しろ、昼食時は店の前に行列が延々と続くほどなので。

スルディエール通りの4番地。いまのところ店名も看板もない。右手奥に見えるのがサントノーレ通り。

床のタイルのモチーフはメニューにも生かされている。

カウンター席でも食事ができる。

Café Mar’co4, rue de la Sourdière75001 Paristel:01 44 82 03 74(予約不可)営)8時30分〜19時休)日

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